御厨貴東大教授のTBS番組「時事放談」は老害政治家へのインタビューで「放談」に非ず、老いの繰言だ

2011年01月01日 16時10分55秒 | 政治
◆TBS番組「時事放談」の新春総力SP版が1月1日午前7時15分から8時15分間放映された。御厨貴東大教授(アシスタント=TBSの竹内香苗アナウンサー)司会進行で、ゲストは仙谷由人官房長官と武村正義元官房長官。タイトルは「今日意っておかねばならぬ事 日本よ!」。
 だが、1時間のSP番組の割りには、「総理大臣を目指すか」という質問に「それよりも放り出される」と言い、官房長官更迭人事を決めていることを示唆した以外、聞く価値のある発言はなく、期待外れに終わった。それどころか、「景気浮揚策」について聞かれた仙谷由人官房長官は「カネ余りにもかかわらず、カネが動かない」などと言い訳に終始し、景気浮揚無策ぶり、TPP問題では「賛成論者」であることを力説していながら、「コメ農家」に対する方策が打ち出せない悩ましさを強調するばかりで、政権担当能力の欠如をさらけ出していた。
 一方の武村正義元官房長官は、「小沢さんは引退されて、余生を送られた方がいい」と相変わらず、小沢一郎元代表に「引退」を促す発言を繰り返している。細川護熙政権の官房長官時代、竹下登元首相の「スパイ」であること小沢一郎元代表に見抜かれてしまい、「武村を切れ」と騒がれ、細川政権が瓦解した恨みを今でも忘れていないらしい。この意味で、参考になる発言は、1つもなかった。
◆以前にもこのブログで書いたが、「時事放談」と言えば、日本経済新聞社長だった小汀利得さんが、対談相手とした朝日新聞出身の政治評論家・細川隆元さん明治大学教授で政治評論家の藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりが、いまでも懐かしい。学生時代から、日曜日の唯一の楽しみは、この「時事放談」だった。
 小汀さんが好物の饅頭や和菓子をほうばりながら、「なんてたってね」と持論を展開したり、時事解説したりしていた姿が思い出される。細川さんの歯に衣着せない発言や藤原さんの「創価学会・公明党批判」も痛快だった。まさしく、「時事放談」だった。毎週日曜日朝の8時台という時間帯も大変良かった。
 いまの「時事放談」は、オーラルヒストリーを専門とする御厨貴東大教授がゲストにインタビューするだけで、少しも「時事放談」にはなっていない。インタビューをドサクサに紛れてオーラルヒストリーの材料に加えているだけではないか。名残りは、番組冒頭に、お茶うけのお菓子などが出るだけである。
 違和感を感じるのは、毎回、政権の側にいたり、かつていた政治家、つまり権力者をゲストに招いてインタビューしているからだろう。ときたま、学者や文学者が出演したときは、ホッとする。
 小汀利得さんと細川隆元さん、藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりに、視聴者が「時事放談」に溜飲を下ろし、ヤンヤのす喝采を送ってきたのは、権力者に対する批判や鋭い舌鋒を視聴できたからであった。
◆ところがどうだろう。いまの「時事放談」で否応なく視聴せざるを得ないのは、「小沢一郎批判」のみである。しかも、発言者がほぼ決まっていて、壊れた録音テープを繰り返し聞かされている感じがして、ちっとも面白くない。
 今回の仙谷由人官房長官、武村正義元官房長官、野中広務元官房長官、渡部恒三元衆院副議長、藤井裕久元財務相、森喜朗元首相らの面々は、いずれも小沢一郎元代表に対して「腹に一物」を抱える政治家ばかりである。この程度の政治家を呼んで、「棺桶に片足を突っ込んだような老害政治家たち」の老いの繰言をいつまでも聞かされ続けたのではたまらない。いい加減にせい!

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が自宅で開いた恒例の新年会に、現職国会議員120人が参加、菅首相の出方次第で小鳩新党結党するとのメッセージを発信

◆〔特別情報①〕
 テレ朝ニュースが1月1日午後、小沢一郎元代表が自宅で開いた恒例の新年会について、以下のように報じた。
 「民主党の小沢一郎元代表が、自宅で恒例の新年会を開きました。民主党・小沢元代表:『今年は、内外非常に難しい状況になるのではないかと思っております。そのためにも、政府・与党、お互いに国民の信託に応えて力を合わせて協力していかなくてはならない』 1日午後1時に始まった新年会には、海江田経済財政担当大臣や山岡副代表らが姿を見せました。しかし、現職国会議員の参加は約90人で、小沢氏が幹事長だった去年の半数にとどまりました」
 その後、テレビ朝日が夕方、「120人」という数字を報道していた。次第に参加者が増えたのであろう。2010年の新年会には、参加者166人(テレ朝ニュースの数字とは少し違う)のなかに、菅直人首相や蓮舫行政刷新担当相ら「猟官めあて」のゴマ擦り議員や去就に迷う新人議員らが多数含まれていたので、数が膨れ上がっていた。

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第1章 小沢一郎が描く日本のリーダー像

第5節 なぜ発想の転換が必要なのか

国がやるべき仕事

 国家最高指導者が行うべき大局に関する仕事とはなにか。これまでの首相のありさまに反省を加えながら、「いまや発想の転換が必要である」と日本人全体の頭のきりかえを求める。そのうえで大局に関する仕事について、小沢は、首相官邸にいる国家最高指導者の首相を中心に中央省庁として「国がやるべき仕事」という形で大胆に明示してみせる。すなわち、第一は、危機管理である。第二は、日本の基本政策を考えること。第三は対外関係、第四は広義の安全保障。第五は、規模の点で国全体を単位として運営したほうがよい分野である。このほかは、すべて地方自治体に分権的に権限をもたせて担当させればよいと、小沢は提案する。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」No.59

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『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊 あとがき (最終回)

第6章 改革を成し遂げる言葉

あとがき

「一難去って、また一難」という言葉がある。一つの改革が成功したからといって、すべてが万々歳で終わるというわけではない。ゴーンが見事、改革に成功したと思ったのもつかの間、日産自動車は、新たな難関に直面している。
 自動車大手8社は2006年10月24日、06年度上半期の生産・販売・輸出実績を発表した。これによると、日産を除く7社の国内生産と輸出が前年同期比プラスだったにもかかわらず、日米欧の主要市場で販売が低迷する日産は、上半期としては8年ぶりに、国内生産台数、海外生産台数、国内販売台数、輸出台数の全項目で前年実績を下回った。日産は上半期に新車投入が欧州での1車種しかなく、主要市場で販売が低迷したのである。
 販売台数は国内では前年同期比16・9%減の34万9666台で、他社から供給を受けている軽自動車を除けば19.9%の落ち込みとなった。北米でも9・6%減、欧州でも9・3%減だった。これに連動して、世界生産台数も11・9%減の151万9911台だった。

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