鳩山前首相が、礼儀も仁義も情誼もない「4人組主導」の菅内閣に不快感、菅内閣余命はあと80日の予感

2011年01月18日 16時28分56秒 | 政治
◆「鳩山氏カンカン」-「改造内閣『どうぞ4人でやりなさい』と読売新聞が1月18日付け朝刊「政治面」(4面)で、以下のように報じている。
「【ニューデリー=今井隆】民主党の鳩山前首相が菅首相に対する不満を募らせている。16日夜(日本時間16日深夜)には、訪問先のインド・ニューデリーで同行記者団と懇談し、今回の内閣改造人事が首相、枝野官房長官、岡田幹事長、仙谷由人次期代表代行の「4人組主導」と指摘されていることについて、『(首相は)挙党態勢を望むと言いながら、自分の仲間だけで決めてしまう。『どうぞ4人でやりなさい』という気持ちだ』と言い捨てた。特に、枝野氏起用については「『(昨年の)参院選で幹事長として負けた責任は大きい。半年で責任を忘れていいのか』と批判。報道各社の世論調査で内閣支持率がやや上向いたことも、『最強の体制と首相が胸を張るほど、国民は期待していない』と断じた」
◆鳩山由紀夫首相が不快感を抱いているのは、次の3点である。
 ①菅再改造内閣の目玉人事である与謝野馨経済財政相の一本釣りについて、事前の相談がなかった。与謝野馨経済財政相は、衆院予算委員会で、鳩山前首相が母・安子さんから毎月1500万円の提供を受けていた問題で、「大脱税王゛。そこに(首相の座に座っている資格はない」と痛烈に面罵して、「政治とカネ」問題を追及し、赤っ恥をかかせた。その本人が、臆面もなく菅政権に入閣しているのは、許せない。この人事は、明らかに「反鳩山」の露骨な意志表示である。
 ②前回参院選で民主党幹事長として選挙担当者を務めた枝野幸男官房長官が、菅首相が突然打ち出した「消費税アップ」を掲げて戦い、大敗北し、「衆参ねじれ」を招いた張本人他界であるにもかかわらず、その責任を頬かむりして、またまた懲りずに「消費税アップ」を実現しようとしている内閣の要である官房長官に就任しているのは、納得できない。しかも、枝野官房長官の背後には、仙谷由人前官房長官(次期代表代行)が党からコントロールして、「権力の二重構造」を形成しているのは、好ましくない。
③菅首相、枝野官房長官、岡田幹事長、仙谷由人次期代表代行の「4人組主導」の政権運営は、挙党体制になっていない。これは、党員ばかりか、国民を欺くものである。
 以上である。
◆菅政権が、予算案、予算関連法案の審議をめぐって、行き詰まるのは、目に見えている。加えて、野党自民党が、衆院で内閣不信任案、参院で問責決議案を提案してくるのは、自由分にあり得る状況であり、そのときは、小沢支持派や鳩山派が、「反対票」を入れてくれずに「賛成票」を投じれば、菅政権は瞬く間に崩壊しかねないにもかかわらず、「反対票」を入れてくれるとアプリオリに信じているところに、「4人組」の底抜けの楽天主義がある。早い話が、「4人組」は、礼儀も仁義も情誼も、何も知らない愚か者ということである。
 そして、困ったことが起きれば、菅首相のように何の臆面もなく泣きついてくる。それもストーカーさながらに、しつこい。鳩山前首相は、ほとほと呆れ果てている。
◆週刊朝日が1月28日号で「小沢一郎がやれば日本はこうなる」と題する特集を組み、このなかで、「菅内閣の余命はあと80日」と予言している。かなりの確度で大当たりする可能性が大だ。財務省の陰謀を真に受けて「消費税アップ」を掲げた政権は、確実に「短命」に終わる。だが、財務省は、国民に対する「学習効果」が上がり、尺取虫程度でも前進できれば、大成功と考えており、いつの日か必ずや実現する。その過程で、政権が何度倒れようとも、知ったことではない。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
与謝野馨経済財政相は、中曽根康弘元首相、読売新聞・渡辺恒雄会長兼主筆、小沢一郎元代表の人脈から「与謝野内閣」の可能性が大なり

◆〔特別情報①〕
 「脱小沢」カードは、一体、どんな政治的効果を発揮しているか。意外と複雑な効果を発揮していることが、じんわりと分かってきている。
 まず、だれもが考えるのが、国内政治である。しかも、民主党内という狭い範囲での効果を見ても、なかなか複雑である。

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第1章 小沢一郎が描く日本のリーダー像

第10節 なぜ権力闘争を活性化するのか

 カネで売買された首相のポスト

 しかし、実に嘆かわしいことながら、金権腐敗の極みに達した自民党政治は、首相のポストすらカネで売買するところまで堕落してしまっていた。
 中曾根元首相が政権の座を手に入れるにあたって、当時のキングメー力ー・田中角栄元首相に億単位の謝礼をしたといわれている。

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板垣英憲著『政治家の交渉術』2006年5月刊



『政治家の交渉術』目次

第3章 「気脈」で人を見よ― 感情が勘定になる

   3 「駆け引き」で人が動くか
 
   「助さん格さん」の置きどころ

 確かに、「第一次小泉内閣」は、以下のように「福田ファミリー色」が濃厚だった。 塩川正十郎財務相は、福田元首相の側近中の側近だった。「昭和の黄門」と自称した福田元首相の右側を塩川正十郎、左側を森喜朗がガッチリと固め、「助さん、格さん」と呼ばれていたときもあった

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