◆ロシアのウラジミール・プーチン首相が3月4日投票の大統領選挙で勝利し、大統領への復帰が決まった。プーチン大統領の復帰について、私は3月5日午前5時からのbayfm(ベイFM)の番組「パワーベイモーニング 小島嵩弘」に、午前7時25分ごろから「板垣英憲氏がニュース解説!」のコーナーに電話出演し、このなかで「プーチン大統領の復帰により、日本が受けるメリットとデメリット」を質問された。私は、これにこう答えた。
「柔道家であるプーチンは、サハリンやシベリアなどの地下資源、たとえば天然ガスなどを日本に積極的に提供してくれるだろう。これは、日本のメリットとなる。また、プーチンは大統領選挙戦の最中、日本との関係について、『引き分け』という発言をして、北方領土問題の解決に意欲を示した。プーチンは、『歯舞、色丹2島』を日本に返還して、この問題を決着させようとしている。日本にとっては、2島を返還してもらうのは、メリットだが、これで国後、択捉は返還しないということで決着しようとするのであれば、デメリットである」
日本のなかでは、「4島一括返還」を求める声が強い。むしろ主流と言える。2島返還で幕引きされたのでは、たまらないということになる。さりとて、戦後66年、北方領土問題が膠着状態のまま、解決に向けて少しも前進していないのも、情けない限りである。
◆鳩山一郎首相(鳩山由紀夫首相の祖父)が1956年10月19日、日ソ国交回復に関する共同宣言に調印(平和条約は継続交渉とし、平和条約発効時に歯舞・色丹を返還)してからでも、56年を経過している。日ロ平和友好条約締結は、日本の戦後外交で残されている最後の課題である。日本の総理大臣としても、この条約の締結に成功すれば、学校の歴史教科書にその名前と偉業を記述される栄誉に浴することができる。ロシアの大統領としても、おそらく同様であろう。
プーチンは、11歳のころから柔道とサンボをたしなんでいるという。親日家として知られている。少年時代は喧嘩ばかりしている不良少年だったが、柔道と出会ってその生活態度が改まったと語っている。嘉納治五郎、山下泰裕、姿三四郎を柔道家として尊敬し、「柔道は単なるスポーツではない。柔道は哲学だ」という。得意技は払腰。2000年9月の来日した際、講道館で技の型を演武、講道館から柔道六段の名誉段位贈呈を提示された。これに対して、「私は柔道家ですから、六段の帯がもつ重みをよく知っています。ロシアに帰って研鑽を積み、一日も早くこの帯が締められるよう励みたいと思います」と述べ、贈呈を辞退したという話は、有名である。この親日家プーチンが大統領在任6年の間は、日ロ関係を前進させる絶好のチャンスである。
◆それでも、油断してはならない。ロシア空軍が爆撃機を日本列島の上空、それも領空ギリギリのところを、ときどき周回している。これは、航空自衛隊の緊急発進能力と米軍の対空能力を測定していると受け取られている。また、ロシア海軍も海上自衛隊と米海軍の能力を窺うため、領海に接近してきているので、厳重に警戒しなくてはならない。
中国人民解放軍の軍拡と並んで、ロシアも帝政ロシアの栄光を取り戻そうと、いま懸命にロシア軍の再建に取り組んでいる。国家の命運を左右するのは、最後は軍隊である。とくに領土問題が絡むと、各国とも理屈ではなく、感情的になり勝ちである。
中国とロシアは、友好国であるかに見えて、本質的には、領土をめぐり、覇権争いを続けてきた国同士である。このパワーバランスをよく計算しながら、日本は、領土問題を賢く解決していかなくてはならないのである。それだけに、対米関係とは別の意味で、外交交渉能力が問われてくる。民主党には、ロシアが敬意を表している鳩山由紀夫元首相がいるけれど、その人間関係をよく活用しているとはいえないのは、残念至極である。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米CIAが2つに分裂、対日工作者も力を失い、米ペンタゴン良識派に支持され小沢一郎元代表は力を回復か
◆〔特別情報①〕米CIA(Central Intelligence Agency 中央情報局)の内部が2つの勢力に分裂しているという。これはフリーメーソン・イルミナティ筋(ニューヨーク発)の情報である。米CIAを駆使してきた米最大財閥のディビッド・ロツクフェラーが完全失脚したのが大きく影響していると見られている。
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「柔道家であるプーチンは、サハリンやシベリアなどの地下資源、たとえば天然ガスなどを日本に積極的に提供してくれるだろう。これは、日本のメリットとなる。また、プーチンは大統領選挙戦の最中、日本との関係について、『引き分け』という発言をして、北方領土問題の解決に意欲を示した。プーチンは、『歯舞、色丹2島』を日本に返還して、この問題を決着させようとしている。日本にとっては、2島を返還してもらうのは、メリットだが、これで国後、択捉は返還しないということで決着しようとするのであれば、デメリットである」
日本のなかでは、「4島一括返還」を求める声が強い。むしろ主流と言える。2島返還で幕引きされたのでは、たまらないということになる。さりとて、戦後66年、北方領土問題が膠着状態のまま、解決に向けて少しも前進していないのも、情けない限りである。
◆鳩山一郎首相(鳩山由紀夫首相の祖父)が1956年10月19日、日ソ国交回復に関する共同宣言に調印(平和条約は継続交渉とし、平和条約発効時に歯舞・色丹を返還)してからでも、56年を経過している。日ロ平和友好条約締結は、日本の戦後外交で残されている最後の課題である。日本の総理大臣としても、この条約の締結に成功すれば、学校の歴史教科書にその名前と偉業を記述される栄誉に浴することができる。ロシアの大統領としても、おそらく同様であろう。
プーチンは、11歳のころから柔道とサンボをたしなんでいるという。親日家として知られている。少年時代は喧嘩ばかりしている不良少年だったが、柔道と出会ってその生活態度が改まったと語っている。嘉納治五郎、山下泰裕、姿三四郎を柔道家として尊敬し、「柔道は単なるスポーツではない。柔道は哲学だ」という。得意技は払腰。2000年9月の来日した際、講道館で技の型を演武、講道館から柔道六段の名誉段位贈呈を提示された。これに対して、「私は柔道家ですから、六段の帯がもつ重みをよく知っています。ロシアに帰って研鑽を積み、一日も早くこの帯が締められるよう励みたいと思います」と述べ、贈呈を辞退したという話は、有名である。この親日家プーチンが大統領在任6年の間は、日ロ関係を前進させる絶好のチャンスである。
◆それでも、油断してはならない。ロシア空軍が爆撃機を日本列島の上空、それも領空ギリギリのところを、ときどき周回している。これは、航空自衛隊の緊急発進能力と米軍の対空能力を測定していると受け取られている。また、ロシア海軍も海上自衛隊と米海軍の能力を窺うため、領海に接近してきているので、厳重に警戒しなくてはならない。
中国人民解放軍の軍拡と並んで、ロシアも帝政ロシアの栄光を取り戻そうと、いま懸命にロシア軍の再建に取り組んでいる。国家の命運を左右するのは、最後は軍隊である。とくに領土問題が絡むと、各国とも理屈ではなく、感情的になり勝ちである。
中国とロシアは、友好国であるかに見えて、本質的には、領土をめぐり、覇権争いを続けてきた国同士である。このパワーバランスをよく計算しながら、日本は、領土問題を賢く解決していかなくてはならないのである。それだけに、対米関係とは別の意味で、外交交渉能力が問われてくる。民主党には、ロシアが敬意を表している鳩山由紀夫元首相がいるけれど、その人間関係をよく活用しているとはいえないのは、残念至極である。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米CIAが2つに分裂、対日工作者も力を失い、米ペンタゴン良識派に支持され小沢一郎元代表は力を回復か
◆〔特別情報①〕米CIA(Central Intelligence Agency 中央情報局)の内部が2つの勢力に分裂しているという。これはフリーメーソン・イルミナティ筋(ニューヨーク発)の情報である。米CIAを駆使してきた米最大財閥のディビッド・ロツクフェラーが完全失脚したのが大きく影響していると見られている。
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