◆「光陰矢の如し」である。3月16日。この日午後2時すぎから、私は、「お台場」にある「ゆりかもめテレコムセンター駅」側の「青梅フロンティアビル」(東京都江東区青梅2丁目4番28号)の2階で、講演した。建設会社傘下の協力企業を会員とする「経営者セミナー」で演題は、「歴史に学ぶ経営術~戦国武将の戦略・戦術とリスクマネジメント~(細川幽斎、藤堂高虎、徳川家康)」である。
2011年3月11日午後2時46分、この「経営者セミナー」で講演中、東日本大地震が発生した。演題は、今回とまったく同じで、「リスクには、天災と人災の2つがあるけれど、天災は人の力では避けられない、人災は、避けられる。天災の最たるものは、地震です。今年は関東大震災から88年になるので、もうそろそろ起きる可能性がある。それも、東海大地震、東南海大地震、南海大地震と4連発で起きるかも知れないと話していた最中、本当に大地震が発生したのだ。ビルが大揺れし、講演どころではなくなり、東日本の各県から参加していた経営者たちは、会場を出て携帯電話をかけて、様子を聞いていた。そして、慌てて帰り始めたため、結局、中止となった。間もなくして、東日本大地震・大津波・福島第1原発大事故発生と判明したのである。私は、今年の「経営者セミナー」で、昨年の続きを話すために招かれた。
◆「今日は地震という言葉は、しゃべりません。また地震が起こると困りますので」と切り出して始めた。昨年、慌てて帰り始めた会員のなかから、「君が地震を連れてきた」という声が出たので、「禁句」にしたのである。
だが、話の流れで、ついつい、何度も「地震」に触れざるを得くなった。「歴史に学ぶ」と演題に掲げて、「リスクマネジメント」、つまり「危機管理」について話しているので、どうしても、過去に起きた大地震・大津波を取り上げないわけにはいかない。三陸地方では、古くは、1000年前の貞観の大地震、近くは明治の大地震、昭和の大地震が起き、大津波で多くの住民が亡くなっている。しかし、この歴史的教訓を十分に活かせず、被害者を出してしまった。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言を残したのは、「鉄血宰相」と呼ばれた初代ドイツ帝国宰相オットー・フォン・ビスマルク(1815年 ~ 1898年)であった。「帰せられるもの目下の大問題(ドイツ統一)は演説や多数決ではなく、鉄と血によってのみ解決されるのであります」「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」などと演説した。いわゆる「鉄血演説」と言われたこの演説のなでの名言が、後に一般化されて、伝えられてきたのである。
◆しかし、人間のもう1つの「忘却機能」は、「ここに住んではならない」という各地の歴史的教訓ですら、「忘却のかなた」へ押し流してしまう。かと言って、危険な地域に住み、働かなくてはならない「やむを得ない」状況もある。海を生活の場としている漁業や造船業などは、特にそうである。こうした職種には、とくに「リスクマネジメント」が必要である。それも、「リスク・ヘッジ」(危機回避)の手段・方法だ。
もちろん、単に「リスク」と言っても、一様ではない。大げさに言えば、多種多様である。
これらの「リスク」が、どこに潜んでいるのかがわからないから、始末が悪い。いまの時代、「経済的リスク」が、海の向こうからも、頻繁に襲ってくる。
リーマン・ショック、欧州国債(借金)危機・金融危機などと、本来なら日本には関係のないと思われる「リスク」が、突如として、急襲してくる。経営者は、これらの得体の知れない「リスク」に備えなくてはならない。自らの経営責任ではないにもかかわらず、経営が翻弄されて、最悪の場合は、倒産に追い込まれてしまい、泣くに泣けない悲劇が生じる。
◆この日未明は、直下型の地震が、東京を中心に関東地方を震撼させたという。実のところ、不覚にも、家族ともども爆睡していて、気づかなかった。ここのところ、北海道から東北地方にかけて、地震が頻発しているので、「これは余震なのか」と関東大地震に対する恐怖を増幅させている。
幸い、大地震に邪魔されることもなく、講演は、無事終わった。その後、懇親会に入った。役員の1人が、あいさつのなかで「天皇陛下が病み上がりにもかかわらず、3月11日の大震災追悼式典に出席された。そのお姿に涙が出た」と話していた。皇后陛下が珍しく黒の喪服で天皇陛下に寄り添われた。「洋服では底の厚いヒールのクツを履かなくてはならず、もしも天皇陛下が倒れられたときには、お体を支えて差し上げられない。しかし和服であれば履物は底の低い草履なので、しっかりお支えできる」という心遣いから、喪服を選ばれたのだという。実に涙ぐましい話である。
帰途に着いた道すがら、駅の売店では、夕刊紙「日刊ゲンダイ」が1面に「お台場でも高濃度放射能」と派手派手しい見出しをつけて売っているのが、乗降客の目を引いた。飛ぶように売れている感じだった。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表と野田佳彦首相が、米CIAの対日工作者の目を眩ませるため、「絶対的対立」から「条件闘争」に作戦を転換した
◆〔特別情報①〕
野田佳彦首相が、不退転の決意と明言して消費税増税法案を閣議決定し、国会上程しようとしている問題をめぐり、対日工作の主力部隊である米CIA(ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授、リチャード・アーミテージ元国務長官、マイケル・グリーンCSIS日本部長ら)からの猛烈な圧力を受けて、困り果てているという。この実情について、小沢一郎元代表は、百も承知なのだ。
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2011年3月11日午後2時46分、この「経営者セミナー」で講演中、東日本大地震が発生した。演題は、今回とまったく同じで、「リスクには、天災と人災の2つがあるけれど、天災は人の力では避けられない、人災は、避けられる。天災の最たるものは、地震です。今年は関東大震災から88年になるので、もうそろそろ起きる可能性がある。それも、東海大地震、東南海大地震、南海大地震と4連発で起きるかも知れないと話していた最中、本当に大地震が発生したのだ。ビルが大揺れし、講演どころではなくなり、東日本の各県から参加していた経営者たちは、会場を出て携帯電話をかけて、様子を聞いていた。そして、慌てて帰り始めたため、結局、中止となった。間もなくして、東日本大地震・大津波・福島第1原発大事故発生と判明したのである。私は、今年の「経営者セミナー」で、昨年の続きを話すために招かれた。
◆「今日は地震という言葉は、しゃべりません。また地震が起こると困りますので」と切り出して始めた。昨年、慌てて帰り始めた会員のなかから、「君が地震を連れてきた」という声が出たので、「禁句」にしたのである。
だが、話の流れで、ついつい、何度も「地震」に触れざるを得くなった。「歴史に学ぶ」と演題に掲げて、「リスクマネジメント」、つまり「危機管理」について話しているので、どうしても、過去に起きた大地震・大津波を取り上げないわけにはいかない。三陸地方では、古くは、1000年前の貞観の大地震、近くは明治の大地震、昭和の大地震が起き、大津波で多くの住民が亡くなっている。しかし、この歴史的教訓を十分に活かせず、被害者を出してしまった。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言を残したのは、「鉄血宰相」と呼ばれた初代ドイツ帝国宰相オットー・フォン・ビスマルク(1815年 ~ 1898年)であった。「帰せられるもの目下の大問題(ドイツ統一)は演説や多数決ではなく、鉄と血によってのみ解決されるのであります」「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」などと演説した。いわゆる「鉄血演説」と言われたこの演説のなでの名言が、後に一般化されて、伝えられてきたのである。
◆しかし、人間のもう1つの「忘却機能」は、「ここに住んではならない」という各地の歴史的教訓ですら、「忘却のかなた」へ押し流してしまう。かと言って、危険な地域に住み、働かなくてはならない「やむを得ない」状況もある。海を生活の場としている漁業や造船業などは、特にそうである。こうした職種には、とくに「リスクマネジメント」が必要である。それも、「リスク・ヘッジ」(危機回避)の手段・方法だ。
もちろん、単に「リスク」と言っても、一様ではない。大げさに言えば、多種多様である。
これらの「リスク」が、どこに潜んでいるのかがわからないから、始末が悪い。いまの時代、「経済的リスク」が、海の向こうからも、頻繁に襲ってくる。
リーマン・ショック、欧州国債(借金)危機・金融危機などと、本来なら日本には関係のないと思われる「リスク」が、突如として、急襲してくる。経営者は、これらの得体の知れない「リスク」に備えなくてはならない。自らの経営責任ではないにもかかわらず、経営が翻弄されて、最悪の場合は、倒産に追い込まれてしまい、泣くに泣けない悲劇が生じる。
◆この日未明は、直下型の地震が、東京を中心に関東地方を震撼させたという。実のところ、不覚にも、家族ともども爆睡していて、気づかなかった。ここのところ、北海道から東北地方にかけて、地震が頻発しているので、「これは余震なのか」と関東大地震に対する恐怖を増幅させている。
幸い、大地震に邪魔されることもなく、講演は、無事終わった。その後、懇親会に入った。役員の1人が、あいさつのなかで「天皇陛下が病み上がりにもかかわらず、3月11日の大震災追悼式典に出席された。そのお姿に涙が出た」と話していた。皇后陛下が珍しく黒の喪服で天皇陛下に寄り添われた。「洋服では底の厚いヒールのクツを履かなくてはならず、もしも天皇陛下が倒れられたときには、お体を支えて差し上げられない。しかし和服であれば履物は底の低い草履なので、しっかりお支えできる」という心遣いから、喪服を選ばれたのだという。実に涙ぐましい話である。
帰途に着いた道すがら、駅の売店では、夕刊紙「日刊ゲンダイ」が1面に「お台場でも高濃度放射能」と派手派手しい見出しをつけて売っているのが、乗降客の目を引いた。飛ぶように売れている感じだった。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表と野田佳彦首相が、米CIAの対日工作者の目を眩ませるため、「絶対的対立」から「条件闘争」に作戦を転換した
◆〔特別情報①〕
野田佳彦首相が、不退転の決意と明言して消費税増税法案を閣議決定し、国会上程しようとしている問題をめぐり、対日工作の主力部隊である米CIA(ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授、リチャード・アーミテージ元国務長官、マイケル・グリーンCSIS日本部長ら)からの猛烈な圧力を受けて、困り果てているという。この実情について、小沢一郎元代表は、百も承知なのだ。
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