自民党「宏池会」(古賀派)の古賀誠会長が早々と統率力のない谷垣禎一総裁の次期総裁選不支持を表明

2012年03月19日 02時04分53秒 | 政治
◆民主党の輿石東幹事長と自民党の石原伸晃幹事長が、「大連立」を公式に否定し、「恋の空騒ぎ」ならぬ「政権欲の空騒ぎ」に終わった。天下に馬鹿ぶりをさらけ出したのは、野田佳彦首相と岡田克也副総理、自民党の谷垣禎一総裁と大島理森副総裁だった。
 このおぞましくも、あられもない醜態をあざ笑っているのは、民主党側は、小沢一郎元代表と輿石東幹事長、自民党側は、石原伸晃幹事長と古賀誠元幹事長である。もちろん、その他大勢も、せせら笑っている。
 煮ても焼いても食えない「鵺(ぬえ)」や「古狸」から見れば、経験の浅い、間抜けどもとしか見えない。このなかでも、最もアホ面を晒したのは、谷垣禎一総裁だった。
 大派閥を率いて政権を手中にするほどの器量も度量も、ましてや将帥の資質・資性のカケラすらもないのに、総理大臣予備軍として、野党第1党の自民党総裁に就任した。かつての河野洋平総裁に似ている。
 なぜ、こんなことを言うのかと言えは、私は、もう32年前、文部省の「文部記者会」にいて、谷垣禎一総裁の父である谷垣専一文部大臣(第2次大平内閣、任期1979年11月9日~ 1980年7月17日)を担当していた。谷垣専一文相の東京都世田谷区の私邸に夜回りをかけて、台所のような居間で懇談させてもらった。洋式の席で、司法試験に10年かかってやっと合格したばかりの谷垣禎一総裁が座っていた。そのときの印象は、「大人しそうで、あまりパッとしない青年」という感じだった。農林省の高級官僚(畜産族)の息子だけあって、サイクリング好きなスポーツマンで、いわゆる秀才肌ではあっても、およそ大勢を率いることのできる「大器」という風貌、風格は少しも感じられなかった。
 どちらかと言えば、親の七光り、高級官僚経験のない弁護士、それも弁護士活動のない弁護士で、父親の「官僚臭い」をそのまま引きずっているような政治家である。大衆性、庶民性はまったくない。この官僚体質は、財務相に就任したとき、最も適任であると感じられた。
◆谷垣禎一総裁は、加藤紘一元幹事長(元防衛庁長官)の命運を、結果的に狂わせた1人である。いまでも記憶に残っているあの「加藤の乱」のことだ。
 野党が2000年11月20日の衆議院本会議に向けて、森喜朗内閣不信任決議案を提出する動きを見せていた。加藤紘一元幹事長(宏池会「加藤派」会長)とその同志の国会議員が賛成するか、欠席すると宣言した。これに加藤紘一元幹事長の盟友・山崎拓元防衛庁長官(山崎派会長)が、山崎派として同調しようとしていた。そのころ、衆議院の議席は、定数480のうち、与党自民党は、272人を占め、過半数より31人上回っていた。
 だが、衆議院の加藤派45人と山崎派19人の計64人が造反をすれば、内閣不信任案が可決されて、森喜朗内閣は、総辞職か衆院解散を迫られることになる。このため、加藤紘一元幹事長の「欠席宣言」は、一種の政治改革への期待を醸し出していたので、さまざまな憶測を呼んだ。加藤派の離党・独立から政界再編などの可能性が感じられたからである。
◆加藤紘一元幹事長が、いざ「欠席」しようとした寸前、加藤派議員が思いとどまらせようとした。このとき、谷垣禎一総裁は、「あんたが大将なんだから」と言って、軽挙を懸命に押さえた。あのときの映像は、鮮明である。野中広務幹事長が、党内引き締めにかかり、加藤紘一元幹事長の意図は、完全に葬られた。
 しかし、加藤紘一元幹事長は、リーダーとして失格した。蛮勇を振るって、たとえ1人ででも、「欠席」していれば、局面は大きく変化したかも知れない。
 だが、現実には、谷垣禎一総裁が加藤紘一元幹事長を蹴落とす形で、のし上がった。その挙句には、加藤紘一元幹事長は、「評論家的政治家」に成り果ててしまった。
 そして、いままた、谷垣禎一総裁は、何も決断できない、何も政策を立てられない、自民党を再生できない、日本を再建できない「グズな政治家」になってしまおうとしている。
 この冷厳な事実を見抜いているのが、古賀誠元幹事長である。朝日新聞が3月18日付け朝刊「4面」で、「『谷垣氏、今のままなら9月まで』」「自民・古賀元幹事長 続投不支持を示唆」という見出しをつけて報じている。自民党「宏池会」(古賀派)の古賀誠会長が、統率のない谷垣禎一総裁を次期総裁選挙での不支持を表明したということだ。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
欧米諸国と「ロシア―イラン―パキスタン―中国・ロシア―北朝鮮」とは、新しい東西冷戦対決に、野田佳彦首相が、侵略国・中国共産党1党独裁の北京政府を名指しで批判したのは、高く評価する

◆〔特別情報①〕
 中東シリアが、不穏な動きで、争乱の気配だ。この1年間に国民8000人が、虐殺されている。アサド大統領が、国民弾圧の急先鋒であるというから、事態は深刻である。
 アサド大統領は、この1年のうちに、約8000人を弾圧により、虐殺させている。市民による反政府運動が、激化しているので、犠牲者は今後、さらに増加し続けることが、予想される。

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