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泉房穂「東大は『過去問主義』やわ。前例主義」 東大出身の著名人20人が体験した「真の東大」

2025年03月21日 10時03分53秒 | 受験のこと

 

泉房穂「東大は『過去問主義』やわ。前例主義」 東大出身の著名人20人が体験した「真の東大」

 

泉房穂「東大は『過去問主義』やわ。前例主義」 東大出身の著名人20人が体験した「真の東大」


泉房穂「東大は『過去問主義』やわ。前例主義」 東大出身の著名人20人が体験した「真の東大」


 東大というと、各高校からの合格者数ばかりが注目されがちだが、どのように受験に挑み、東大で学び、将来につながったのか、実際の話も知りたいところ。そんな期待に応える一冊が出た。AERA 2025年3月17日号より。

*  *  *

 東大卒を隠して生きてきた大宮エリーさんが、東大出身の著名人20人と語り合った新刊『大宮エリーの東大ふたり同窓会』。東大を選んだ動機や合格法、大学時代に過ごした時間が人生をどのように形づくっていったのかをまとめて読むと、真の東大の姿が浮かび上がってくる。

「東大に入って、こんなにもレールに乗ってきた人がいる場所なのかって驚きました」と語ったのは、僧侶の松本紹圭さん(2003年、文学部哲学科卒)。北海道小樽市の漁村の出身。塾にもいかず、独学で現役合格した。高1のときに赤本を買ってきて、「3年後にこれを解けるようになる」ことを目標に“合格までの千日間のプラン”を立て、合格をつかみとった。「道は作ればいいんだって手ごたえを得られたのが東大受験の一番の収穫」と松本さん。自ら道を切り開くように、継ぐ寺もないのに“お坊さん”になり、インドにMBA(経営学修士)留学し、仏教界の構造改革を進めている。


■ギャフンと言わせたい
 前兵庫県明石市長の泉房穂さん(1987年、教育学部卒)も漁村の出身。塾も行かず、過去問も買ってもらえず独学で入学した。「入ってみたら(親の年収が)1千万、2千万円選手のお嬢さんとお坊ちゃんたちばかり」「私の分析では東大は『過去問主義』やわ。前例主義。過去問がないと動けなくなってしまう」と語った。

 タレントの高田万由子さん(94年、文学部卒)も独学で東大合格をつかんだ一人。学校の先生に、東大は「無理よ」と言われて「ギャフンと言わせたい」と思ったのが高3の10月。そこから夜9時から12時までは電話も出ず、トイレにもいかず勉強だけに打ち込んだ。

 試験を作る教員と受験生をつなぐものは「教科書」だからと、ひたすら教科書を読み、「過去問の分析がカギを握る」と解説文を読みこんだ戦略が奏功した。



泉房穂「東大は『過去問主義』やわ。前例主義」 東大出身の著名人20人が体験した「真の東大」
受験で得た「段取り力」

「東大受験で得たのは段取り力だと思うんです。自分が目指すゴールから逆算して今の自分との距離を縮めていく。東大受験を自力で乗り越えたことが、その後の人生に役立っていると思います」(高田さん)

 

 

 一方、「いつの間にかレールに」と振り返るのは元首相の鳩山由紀夫さん(69年、工学部卒)。鳩山家は5代連続で東大進学。小中は学習院に通ったが、高校は都立小石川高校に。東大合格者数でトップを走る開成高校出身のゲストは、クイズプレーヤーの伊沢拓司さん(2017年、経済学部卒)と角野隼斗さん(20年、大学院情報理工学系研究科を修了)。「開成から東大を目指すのはそんなに珍しいことではなかった」(角野さん)という。伊沢さんは「学校に行くだけでいい塾の先生とか、いい教材とかの情報が入ってきた」と言い、対談では予備校や講師の具体名を挙げて紹介している。

 合格者の数が高校のランク付けの指標となり、「東大」がブランド化するなか、経済学者の成田悠輔さん(11年、大学院修了)は、「この国で東大コンプレックスがこれだけ大きいのは、多分、難易度が絶妙だから」と語った。東大の合格者は1学年約3千人。出生数が80万人(対談当時)なので0.3%ほど。届くようで届かないからこそ、コンプレックスを抱く人が多いのだという。(編集部・深澤友紀)

 

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%B3%89%E6%88%BF%E7%A9%82-%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E3%81%AF-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E3%82%84%E3%82%8F-%E5%89%8D%E4%BE%8B%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%87%BA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E8%91%97%E5%90%8D%E4%BA%BA20%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%BD%93%E9%A8%93%E3%81%97%E3%81%9F-%E7%9C%9F%E3%81%AE%E6%9D%B1%E5%A4%A7/ar-AA1B2ysf?ocid=msedgntp&pc=NMTS&cvid=8affc894b90e41f89facfdf055b644bc&ei=23

 

 

 

 

 

 

 

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中学受験の「終わり方」、第1志望合格3割の苛酷

2025年03月19日 15時03分54秒 | 受験のこと
中学受験の「終わり方」、第1志望合格3割の苛酷 作家・朝比奈あすか「他者と比較」止めるべき訳
 
中学受験の「終わり方」、第1志望合格3割の苛酷 作家・朝比奈あすか「他者と比較」止めるべき訳
 
2・7・2022
 
 
中学受験では、親も感情を整理できなくなってしまう
 
写真:東洋経済education × ICT
 
今年度の中学受験がほとんどのところで終了した。実際に受験をした家庭では、まだ親も子も疲弊しきっているかもしれない。だが、受験が終わったからといって子育ては終わりではない。第1志望に合格した家庭も、そうでなかった家庭も、どう結果と向き合っていくべきか。自身も親として中学受験を経験し、昨年には『翼の翼』(光文社)で中学受験に挑む親子をリアルかつ壮絶に描いた作家の朝比奈あすか氏に話を聞いた。すでに受験を終了した家庭も、これから中学受験に挑む家庭にも読んでほしい、中学受験の「終わり方」の理想について考えてもらった。
 
 
 この記事の画像を見る 
 
―― 千代田区・中央区・港区などの都心3区や湾岸部では、子どもたちの9割が中学受験をするといわれています。朝比奈さんは昨年、中学受験をテーマに『翼の翼』を書かれていますが、近年過熱する中学受験をどのように見ていますか。 中学受験をする動機や目指すものは人それぞれでしょうが、学力上位層になればなるほど、進学塾から「〇〇中学を目指せます」と言われたりして、頂上を目指そうというムードが強まるという話はよく聞きます。かつては、ゆとり教育が求められた時代もあったのに、「〇〇中学を目指せるものなら目指したい」という大人の価値観が変わらないのはどうしてだろうと。 これは中学受験単体を見ているだけではわからないことなのかなと思います。日本の教育の現状を見てみると、メディアは東大を頂点とする学歴ヒエラルキーを否定せず、学校も塾も「東大に○名合格した」といった焦点の当て方をします。人生にはその先があり、もっといろんな生き方があるのに、大学受験を見据えて中学受験を考える人たちも多いようです。
 
 
『翼の翼』で、子どもの「翼(つばさ)」の志望校のモデルにしたのも、「東大合格○名、日本一」の学校です。その学校には、東大合格〇名以外にも面白いところがたくさんあるのですが、ある種のアイコンのように見て、名前に憧れる親子も多いように思います。 
 
―― わかりやすいですし、実際「どうしたら東大に入れるのだろう」という興味関心も高く、メディアがあおっているところもありますよね。 いい大学を出たから安泰というわけではないし、学歴がすべてじゃないと親たちも本当はわかっています。でも、わが子となると、子どもが困らないように「保険をかけておきたい」「選択肢を増やしてあげよう」と思ってしまいます。
 
いくらあおられても、親が乗らなければいいのに乗ってしまう。私も子どもの中学受験中はそうでした。
 
 私は、自分の受験や就活では、自分の感情をコントロールできなくなるような状態を経験したことはありませんが、子どもの中学受験では気持ちが入りすぎて、冷静でいられないところがありました。頭ではわかっているのですが、感情を整理できない「ままならなさ」みたいなものがある。中学受験直後は疲れていて、中学受験をテーマに小説を書こうという気にはとてもなれませんでした。]
 
以下はリンクで
 
 
 
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どうなってるの? 国立大付属小入試(1) 最後は抽選!? 筑波大附属小体験者に聞いた「お受験」の実態

2025年03月05日 20時03分49秒 | 受験のこと
 
どうなってるの? 国立大付属小入試(1) 最後は抽選!? 筑波大附属小体験者に聞いた「お受験」の実態(朝日新聞EduA) - Yahoo!ニュース 
 
 
 
どうなってるの? 国立大付属小入試(1) 最後は抽選!? 筑波大附属小体験者に聞いた「お受験」の実態
1/14(火) 11:30配信




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朝日新聞EduA
どうなってるの? 首都圏の国立大付属小入試


かつての小学校入試には限られた家庭が挑むイメージがありましたが、首都圏では近年、受験者数が増えています。中でも根強い人気は、学費が安い国立大学の付属小学校。多くの付属小の入学者選考には抽選があり、実力だけでなく、運に左右されます。朝日新聞EduAが首都圏の各校や合格者、塾、文部科学省に取材し、4回にわたって付属小の入試の実情に迫ります。


【抽選による入試を実施している国立大学付属小学校】全国一覧はこちらから


全国に67校ある国立大学付属小学校のうち、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)にある付属小は10校。朝日新聞EduAが取材したところ、千葉大教育学部附属小を除く9校は今年度の選考に抽選を採り入れていました。「最難関」とされる筑波大附属小やお茶の水女子大附属小では、それぞれ3回の選考のうち、初回と最終選考で抽選をしています。


筑波大附属小、1次抽選で6割が落選
筑波大附属小に現在、子どもが通う母親に、抽選がどのように行われたのかを聞きました。


最初の抽選は11月上旬の1次選考でした。学校の講堂へ行くと、受験塾で指導された通り、大半の保護者は紺色のスーツ姿。まだ1次試験なので、それほど緊張した雰囲気ではありませんでした。


講堂の前方にスクリーンがあり、スクリーン上に機械的に数字がパッパッと並びました。スクリーン上の番号と、自分の子どもの受験番号と下2桁が同じなら1次試験に合格です。


2024年度の筑波大附属小のサイトには、「第一次受付番号の下2桁と同じ数字が抽選結果のどれかの数字と一致する場合、当選となります。また、第一次受付番号の下2桁が『00』の場合は抽選結果の中に『100』がある場合、当選となります」と書いてあります。


会場で「合格された方は今後について説明するので、その場にお残りください」というアナウンスが流れたので、2次選考の説明を受けて帰りました。あまりに機械的だったので、これで受かったということでいいのかな?と不安になるぐらい淡々としていました。


筑波大附属小によると、2023年度の受験者数は約3800人で、1次抽選の通過者は約1400人(男女半々)。抽選の結果、2次選考に臨めるのは受験者の4割弱という計算になります。
 
2次選考は図形問題やクマ歩き
2次選考は12月中旬でした。選考は男女別かつ、誕生月ごとに分かれます。公平性を保つため、受験者は氏名のわかるものを一切身に着けることができません。選考中は頭に受験番号が書かれたゴム製の鉢巻のようなものを巻きました。


2次選考は数日間のうち1日を指定されました。長文を聞いて質問に答える「お話の記憶」や数十問の図形問題を解くペーパーテスト。先生の見本を見て、制限時間内に工作や絵画を仕上げる工作テスト。グループに分かれて紙コップを協力して積み上げる行動観察。四つんばいになって、ひじとひざを床につけずに歩くクマ歩きなどの運動テストなどがありました。


2次選考の結果は校内に紙で貼り出されました。合格者の番号が20番ほど飛んでいるのを見て、改めて厳しい選考だったんだと感じました。2次を通過した保護者だけが校舎内に入って、3次選考の説明を受けました。


「親のくじ運が子どもの合否を決める」
最終の3次選考試験に残ったのは、男女それぞれ100人ぐらい。定員は男女とも64人のため、そこからさらに抽選で合格者が絞り込まれたといいます。


3次選考の抽選に受験する児童は参加できません。私1人で参加しました。このときは2次選考を突破した後だったので、「自分のせいで結果が決まる」という責任感と緊張感が保護者の間にみなぎっていました。


隣の男性は「骨が折れちゃうんじゃないか」というぐらい、ひざの上で両手を固く握りしめていました。祈っていたのか、震える手を押さえていたのかはわかりません。


抽選は、まず学校側が「公平性を保つために、どなたかお手伝いしてくださる方はいらっしゃいませんか?」と呼びかけて、受験生の保護者数人が手伝いとして壇上に上がりました。その後、抽選器に入った1~101までの番号が書かれたくじを、保護者が順番に引きました。100人全員がくじを引き終わると、抽選器には最後の一つが残ります。この最後のくじを校長先生が引き、校長先生が引いた番号の次の番号から64人目までが合格でした。


校長先生が10番のくじを引いたら、11~74番までが合格。90番なら、91~101番と1~53番までが合格者です。


3次の抽選に来た保護者は、母親より父親が多かったと思います。ずっと子どもに伴走して、一番近くで子どもが頑張る姿を見てきた母親にとって、自分のくじ運が子どもの合否を決めることに心臓が耐えられないのだと思います。せっかく2次選考に受かったのに、親のくじによって3次選考で落ちると「もう人生が終わった」「ここまで子どもが頑張ったのに、私が引き当てられなかった」と責任を感じる親も多いです。抽選に落ちて泣く姿もありました。


この母親に、なぜ最後に再び抽選があると思うかと尋ねました。すると彼女は「2次試験は先生たちが合否を判定します。そこで公平性を保つために、2次選考では少し多めに合格させて最後はくじで選ぶのだと思います」という答えが返ってきました。入学説明会でも、改めて抽選についての説明を受け、学校がいかに公平に審査するかに頭を悩ませている様子が伝わってきたといいます。
 
 
「海外からも授業を請われる先生から、直接学べるのがいい」
国立大の付属小には指定の学区があり、学区内に住所がないと入学できません。中でも、受験する保護者の間で有名なのが「茗荷谷(みょうがだに)3校」。学校からの最寄り駅が、東京メトロ丸ノ内線の茗荷谷駅付近であるお茶の水女子大附属小、筑波大附属小、東京学芸大学附属竹早小学校の3校を指しています。


国立大付属小は1次抽選で落ちると、子どもの実力を見てもらうまでもなく、その学校に通うことができません。そのため、茗荷谷近辺に住み、小学校受験をする家庭は「茗荷谷3校」を併願するのが一般的だといいます。


筑波大附属小に子どもが通う母親も「茗荷谷3校」に願書を出しましたが、お茶の水女子大附属小と竹早小は1次抽選ではずれました。それまでの受験勉強を無駄にしないため、私立小も複数校受けたといいます。受験対策に、どれくらいの時間と費用がかかったのでしょうか。


この母親の子どもは私立小の受験も視野に入れたため、受験塾に入ったのは少し遅めで幼稚園の年中の2月ごろ。塾の内容は細分化されているため、掛け持ちが当たり前だそうです。彼女の子どもの場合は第1志望に向けたペーパー対策の塾、行動観察に向けた塾、体操教室、国立大付属小の専門コースがある塾など、多いときで四つの塾を掛け持ちしました。塾代は個別講習などのオプションを含めると月20万円弱だったといいます。母親は「自然体験や科学実験などを通じて好きなことを見つけて、それを突き詰めていく。小学校受験は、その集大成を見てもらうことだと思います」と話し、自然体験や科学実験などができる幼児教室や、合宿形式の夏期講習にも子どもを参加させたといいます。「国立大付属小だけを受ける家庭は、そこまで費用はかかりません」と話しました。


ただ、筑波大附属小からさらに附属中学・高校に入れる人数は限られています。なぜ、そこまでして筑波大附属小に子どもを入れたかったのでしょうか。この母親は「家から近いし、海外の学校から授業をするために招かれたり、全国の先生のモデルになったりする先生から、直接、授業を受けられます。周りのクラスメートもバランスが取れていて、優秀で優しい人が多い。そういう先生や友だちと学校生活や行事を通じて一生のきずなを築けるところにも魅力を感じました。親の勝手な思いかもしれませんが、より良い選択肢を子どもに与えてあげたいと思いました」と話しました。


藤森かもめ 編集ライター
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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早大教育学部の入試国語めぐり著者が問合せ→回答に猛反発「誠実な対応を」 大学「発信は認識

2025年03月04日 03時03分37秒 | 受験のこと
 重田教授は投稿で、「受験生にとってできるかぎり公正な入試問題と解答を作成するとともに、疑義に答えることは、問題作成の役割を担う大学教員にとって、守るべき最低限の誠実さではないだろうか」と苦言を呈し、「大学側に誠実な対応を改めて求めたい」としている。
 
 
3/15/2022
 
早稲田大学教育学部の入試で出題された国語の問題について、問題文に一部内容が使用された書籍の著者である明治大学の重田園江教授(政治思想)が、自らの問い合わせに説明がなかったことに納得できないと、教養情報サイト「SYNODOS(シノドス)」上で早大に抗議した。  
 
 
早大からは、個別に説明していないなどと回答があったという。重田教授は、大学側には説明責任があると指摘しているが、早大の広報課は、担当部署に確認したうえで「重田教授の発信は認識している」とだけ取材にコメントした。
 
 
 ■学部の解答例は、大手予備校3校と違うケースも  2022年2月19日に行われた教育学部の入試では、国語の第1問で、重田教授の著書『フーコーの風向き-近代国家の系譜学』(2020年)から出題があった。第1問には、問1~8まであり、重田教授は、このうち学部が示した問1~4までの解答例について、3月14日のシノドス投稿で疑義を示した。  
 
3/15/2022
 
「入試国語選択問題の『正解』について――早稲田大学教育学部の説明責任」。こう題して、解答例について問い合わせをした経緯を長文でつづっている。 
 
 それによると、問1については、イロハニホの5つの選択肢のうち、学部は「イ」を正解とした。大手予備校3校は、入試後に「ホ」が正解だとしていた。これに対し、重田教授は、「イ」は正解の1つでありうるが、「ホ」もダメだとはいえないとし、フーコーの論調全体を考えると、「ハ」が正解だとした。問題文だけを考えると、「ホ」が正解だという。  
 
 
問2は、学部も予備校も「ハ」が正解だとし、重田教授も、誤りを除く消去法を使うと同じだと明かした。しかし、難解かつ複雑な概念のため、厳密に言えば、「正解なし」が正しいとし、学部はなぜ「ハ」を正解としたか説明すべきだとした。  
 
問3は、学部は「ニ」を正解とした。消去法を使えば、一部の予備校のように「ハ」が正解になり、「ニ」との違いが不明だとも指摘した。  
 
最後の問4は、学部は「ホ」を正解とし、予備校2校もこれを選んだ。しかし、別の予備校1校が選んだように、重田教授は、消去法を使うと「ニ」が正解だとしている。
 
 
 

納得する人がいるとは思えない回答」

 
 シノドスの投稿によると、重田教授は3月4日、早大の入学センターに対し、こうした点についての説明を求めてメールで問い合わせした。これに対し、大学側からは、9日になって、次のような回答が返信されてきたという。
 
 「ご意見いただきありがとうございました。頂いたご意見に基づき、学部内で検討した結果,いずれの設問についても訂正の必要はないとの結論に至りました。入試問題への問合せについては、個別にお答えはしていませんので回答は差し控えますが、今後の参考にさせていただきます」
 
  一方、この返信について、重田教授は、
 
「納得する人がいるとは思えない回答」だったとし、9日中に改めて問い合わせた。しかし、翌10日にまったく同じ回答が来たため、問い合わせの際に予告したように、シノドス上で今回のことを公表したそうだ。
 
  重田教授は投稿で、「受験生にとってできるかぎり公正な入試問題と解答を作成するとともに、疑義に答えることは、問題作成の役割を担う大学教員にとって、守るべき最低限の誠実さではないだろうか」と苦言を呈し、「大学側に誠実な対応を改めて求めたい」としている。
 
  重田教授の抗議をどう考えるかなどについて、早大の広報課は15日、J-CASTニュースの取材に対し、入試担当部署に確認したとしてこうコメントした。 「明治大学重田教授がウェブ上でご自身の考えを発信したことは認識しています。いただいた質問事項に関して回答はありません」
 
 (J-CASTニュース編集部 野口博之)
 
 
 
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東大の志願者数、過去最少 2次試験前期、法人化以降

2025年02月21日 15時03分33秒 | 受験のこと

東大の志願者数、過去最少 2次試験前期、法人化以降(共同通信) - Yahoo!ニュース 






東大の志願者数、過去最少 2次試験前期、法人化以降
2/12(水) 15:14配信




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共同通信
東京大学本郷キャンパス内にある安田講堂=2023年、東京都文京区(共同通信社ヘリから)


 東大は12日、今月実施する2次試験前期日程の志願者数が2004年の法人化以降で最少となる8421人だったと発表した。昨年より千人ほど減少した。25年度入学者から年間授業料を約10万7千円引き上げることを公表しており、影響について「データを詳細に分析したい」とした。


【一覧】大学入学共通テストの生成AI得点率 東大文1のボーダー超える


 志願者のうち女子は1963人(23.3%)。昨年の志願者数は9432人で、女子は2096人(22.2%)だった。


 大学入学共通テストの成績で2次試験受験者の門前払いをする「二段階選抜」を突破したのは、7503人。今年から二段階選抜を実施する倍率を理科3類以外は変更し、2次試験を受けられる学生の数を絞り込んだ。











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