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「根拠なんかなくても主張してOK!」な感性が押し開く‟無責任”な言葉のディストピア

2025年02月28日 22時03分21秒 | メンタルヘルスのこと>心の健康




「トランプ=生成AI」? 「根拠なんかなくても主張してOK!」な感性が押し開く‟無責任”な言葉のディストピア(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース 




「トランプ=生成AI」? 「根拠なんかなくても主張してOK!」な感性が押し開く‟無責任”な言葉のディストピア
2/26(水) 7:01配信


>こうした彼の主張には往々にして根拠はなく、それに対しては当然、「ならば証拠を出せ」という批判が噴出するが、彼が自分の主張を正当化する十分な根拠を出すことはない――ないのだから出せるわけがない(1)

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現代ビジネス
photo by gettyimages


「フェイクニュース」「選挙が盗まれた」から「多様性政策のせい」「独裁者」まで、根拠なき主張を繰り返すトランプ大統領。何かに似てると思ったら……生成AI(ChatGPT)だった!? 『誤解を招いたとしたら申し訳ない』の著者・藤川直也氏が大胆な仮説とともに想像する、‟無責任”な言葉のディストピア!


【写真】「フェイク」だとか「多様性政策のせい」だとか…


「選挙が盗まれた!」
ドナルド・トランプは、事実を報じているかどうかに構わず、自分に都合の悪い報道に「フェイクニュース」のレッテルを貼り、報道機関を罵倒し続けてきた。


あるいは彼は、2020年の合衆国大統領選挙で自身の敗退の危機を察知するや、「選挙が盗まれた!」と繰り返し叫び、選挙に不正があったと主張し続けた。


こうした彼の主張には往々にして根拠はなく、それに対しては当然、「ならば証拠を出せ」という批判が噴出するが、彼が自分の主張を正当化する十分な根拠を出すことはない――ないのだから出せるわけがない(1)


異論に対するこうした態度は、もちろん主張によって生じる責任・コミットメントの遊びの範囲外だ。道端に捨てられた選挙用紙の束の写真は、法廷で争われるまでに至った大統領の主張を十分に支持する証拠ではない。そんなものを出したところで、それは主張に伴う責任を果たしたことにならない。


では、彼は根拠のない主張を撤回するかといえば、そんなことは決してなく、むしろいまだに同じ主張を繰り返し続けている。


(1) 以下の記事によれば、トランプ自身証拠がないことを承知の上でそう主張していた。https://www.forbes.com/sites/alisondurkee/2023/03/17/trump-campaign-reportedly-commissioned-study-showing-no-widespread-election-fraud-butcontinued-to-push-claims-anyway/?sh=195257081a07


証拠なんかなくても主張してOK
このようにトランプは、主張に伴う責任を大胆にも踏み倒し続けてきた。


それだけではない。恐るべきことに、少なくない人が彼のそうした態度を認めつつある。CNNの調査によれば、選挙の不正があったと考える共和党支持者のうち、不正の確実な根拠があるわけではないと考える人の割合が増えている(2)。


ここに、主張という発語内の力の変化を見てとることができるかもしれない。主張するならちゃんと根拠を出せるようでなければならない、というのが主張の基本的なあり方だった。それが、ときには証拠なんかなくても主張してもよい、というように変化しつつあるのではないか。根拠のない主張が繰り返されることに伴って、主張に伴う責任のあり方が歪められつつある、というわけだ。


そしてたちの悪いことに、トランプの無根拠な主張は人々にそれに基づいた行動を取らせてしまう─―たとえばその主張は、それに基づいて選挙が盗まれたと考える有権者の投票行動を左右する。


できあがるのはまるで巧妙な贋札のような言葉だ。人は贋札を真札のように使ってしまうが、贋札には価値を保証する政府の裏付けがない。トランプの主張に従って行動したとしても、そこには本来あって然るべき根拠がない。


(2) https://s3.documentcloud.org/documents/23706881/cnn-poll-most-republicans-care-more-about-picking-a-2024-gopnominee-who-agrees-with-them-on-issues-than-one-who-can-beat-biden.pdf


責任なんてない
ときには根拠なんかなくても主張してよい─―このように主張に伴う言行一致の責任は変化してしまうのか。この問題と、生成AIの普及とは無関係ではないかもしれない。


生成AIの問題の一つにハルシネーションの問題がある。生成AIは、もっともらしい誤情報の生成を避けられないという問題だ。


しかし、生成AIの問題は、誤情報を避けられないという事実問題だけではない。それには、誤情報を避ける責任を負っていないという規範的な問題がある。


生成AIは、反論されたら内容を正当化する責任を負うという、無根拠な主張を抑制する規範にそもそも縛られていない(3)。ChatGPT が文字列を生み出すたびに、正当化の責任にコミットしているとは考え難い。OpenAI がそうした責任を肩代わりしているわけでもない。つまり生成AIの主張は無責任なのだ。


もちろん、ChatGPT が文字列を生み出したところでそれはそもそも主張ではない、というのはもっともな意見だ。しかし、ChatGPT による文字列の生成を主張と見分けるのはそれほど簡単なことではない。


今井むつみは、ChatGPT の答えを元に、間違った主張を堂々とする素人が増えていると報告する(4)。つまり、現に人々は、ChatGPT の言葉を受けて、主張が相手に許可する振る舞いをしてしまっているのだ。


主張と区別のつかないなにかが蔓延し、人々はそれを主張のように受け取る。しかしそれは裏付けとなる根拠を出すという責任に縛られてはいない。こうした状況が、主張と挙証責任との結びつきを歪めうるのではないか、というのがここでの懸念である。


(3) このことは生成AIにおいて、こうした規範以外の仕方で無根拠な主張が抑制されている、ということと両立する。たとえば、学習元のデータの大部分が無根拠な出鱈目ではない、ということはそうした仕組みの一部になるだろう。


(4)https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00554/052500002/?P=4


(『誤解を招いたとしたら申し訳ない』第14章より)


* * *


『誤解を招いたとしたら申し訳ない』の著者・藤川直也さんのインタビュー「言語哲学者が見た「壊れゆく言葉の世界」」は、以下からお読みいただけます!


【前篇】「責任逃れ・謝罪もどき・○○構文がコミュニケーションにもたらす脅威とは?」


【後篇】「“デタラメ”「トランプ構文」は言葉の挙証責任を踏み倒す」



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冬の夕暮れ、境内で

2025年02月28日 19時03分52秒 | 日々の出来事
まだまだ、寒さのお参りですね❗





2/12/2023
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春の河原

2025年02月28日 18時03分42秒 | いろいろな出来事
日が落ちますね☆




4/25/2021
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今日は、曇りの夕暮れです

2025年02月28日 17時03分52秒 | 日々の出来事
明日は、天気も下り坂ですね。



2/12/2023
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老夫婦が営む定食屋で「美味しかったです」の一言…その後の展開に「大切なこと思い出した」と大反響

2025年02月28日 12時03分09秒 | 食のこと
ちょっと悩んだけど、「美味しかったです」って言った… 


2020.12.15(Tue)   

老夫婦が営む定食屋で「美味しかったです」の一言…その後の展開に「大切なこと思い出した」と大反響
              中将 タカノリ

ミュージシャンの前里慎太郎さんが紹介した『老夫婦がやってる定食屋で、言わない方が粋かちょっと悩んだけど、「美味しかったです」って言ってお会計済ませ、外出て引き戸を閉めた。

そこで「美味しかっただって、良かったね」って中でお婆さんが言ってるのが聞こえて、これからは口に出していこうと思った。』というエピソードにSNS上で大きな反響が起こっている。

 【写真】球児のために作った「大盛りカツ丼」…


甲子園の老舗食堂がやめた悲しい理由 最近はチェーンの飲食店が増えたことから「ごちそうさま」すら言わずにお店を出てしまう人が増えているというが、そもそもお客とお店というのはこのように感情のこもった言葉のやり取りをするのが普通だったはず。なにか大切なことを思い出せたような嬉しさのあるこのエピソードに対し、SNSユーザー達からは「私も料理人なのですが、この言葉は我々に取ってとても嬉しく、どんなにクタクタに疲れていても疲れが吹っ飛ぶ言葉です。」「大阪の方だと、ごちそうさん、とかよく言う人多いけど、他の地域ではあまり無い習慣ということに驚いたときもあったな。」「自分もこういう"好き"な気持ちはしっかり伝えていこうと改めて感じました。」


「松屋の様な食券制のお店は無言で出て行く人が多くて、吉野家の様な対面式のお会計の店舗は、計算をお願いする意味合いでも「ごちそうさま」など声を出す人が多いと聞いたことあります。」など数々のコメントが寄せられている。

 前里さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):今回のエピソードの舞台になったのはどんなお店だったのでしょうか? 

前里:定食屋さんは本当にこぢんまりとした昔からある感じのお店でした。 


中将:お会計をする前にもお店の方とやりとりはあったのでしょうか? 

前里:亭主がお水を出し忘れた事をきっかけに「すみませんね、もう歳だから」と声をかけてくれた事でこちらも和みました。とんかつ定食を頂きましたが、素朴な味でとても美味しかったです。   

 ◇   ◇

 ▽「前里慎太郎(まえさと しんたろう)」さんプロフィール HIPHOPのMCとしてソロで活動するほか、ニューグリフィンズ、BSBなどのバンドでも活動中。    

◇   ◇

 前里さんのお話を聞いて、言葉をかわすことで生まれる感情や感動というものがあるのだとあらためて感じた。

「ありがとう」「ごちそうさま」「美味しかった」「お世話になりました」…一人一人が感謝の一言を心がければ、世の中全体が少しずつ幸せになるに違いない。

 (まいどなニュース特約・中将 タカノリ)




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