Twitterなどのネット上に散見される、素人女性のエロ画像や動画。実は相手男性によって、晒されてしまったわけではない。自ら許可を出し、裸を晒されたいと思うオンナたちが存在するのだ。軽い気持ちで行動した結果、思わぬ事態を招いてしまった中村花さん(仮名・31歳)に取材した。
写真はイメージです
画像は永遠に残り続ける!? 晒されたいオンナのリスク
11・10・2020
自分の画像が晒されてもかまわないという女性たち。だが、その行動にはリスクも伴う。会社員の中村花さん(仮名・31歳)も、軽い気持ちでネットに晒され、思わぬ事態を招いてしまったひとりだ。
「晒されたのは、合コンのときの写真です。そのとき、ニットのオフショルダーのトップスを着ていたのですが、相手の男性が『今にもおっぱい見えそうだね』って言うから、つい調子に乗って自分からトップスをずり下げて、片乳を出したんです」
それを見て、すかさずスマホを向ける男性陣。ピースをする中村さん。男性のひとりから、今すぐFacebookに写真を投稿してもいいかと尋ねられ、中村さんは軽い気持ちで許可してしまった。
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「彼のFacebookの友だちの中に、私の高校の同級生がいたらしく、面白半分で写真をほかの人に転送したようです。写真は回覧板のように、即座に同級生中に広まっていきました。ほとんどの友人があの写真を見ているのかと思うと、死ぬほど恥ずかしいです」
一度上げた画像を完全に消すことは難しい
Facebookの投稿は取り下げてもらったというが、写真そのものはネットに残り続ける可能性がある。ネットの違法・有害情報流通を阻止するセーファーインターネット協会の吉井まちこ氏はこう語る。
「個人が特定されるような画像がネット上で拡散された場合、アダルトブログなどに一度転載されると、そこを起点として一気に画像が他サイトでもコピーされます。管理者に連絡すれば画像を削除してもらえることが多いですが、システム上削除ができずに残り続けるケースもあります。仮に掲載された画像が消されても、サイトを見た第三者が個人的に画像を保存していて、再掲載されたという事例も。一度上げた画像を完全に消すことは難しいです」
一般社団法人セーファーインターネット協会
リベンジポルノ被害者支援として依頼者の代行で削除要請を行う「セーフライン」を運営
リベンジポルノ被害者支援として依頼者の代行で削除要請を行う「セーフライン」を運営
削除依頼後も「またネットに掲載されるかも」との心理的不安におびえる被害者も少なくないとか。
中村さんの場合、面白半分に画像が拡散されたが、中には悪意ある相手によってSEX動画や画像を拡散されるケースもある。
「スマホやSNSの普及に伴い、性的な内容の投稿が外部サイトに転載されたり、交際相手に送った性的な動画や画像がアダルトサイトに転載されたりといったセクスティングの被害の相談件数は、’15年以来、100件以上に上っています。また、リベンジポルノの相談件数も年々増加しており、’19年時点の相談者数は211件と過去最高でした」
ネット上に氾濫する、晒される女性たちの姿。たとえ軽い気持ちでも、一度アップしてしまった動画像はネット上を漂い続けるのだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部>