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慶応幼稚舎「現役教員に現金バラマキ」報道の衝撃…TBS福澤克雄氏の「自分が入れた」発言に再び注目も

2024年11月08日 20時03分53秒 | 受験のこと



慶応幼稚舎「現役教員に現金バラマキ」報道の衝撃…TBS福澤克雄氏の「自分が入れた」発言に再び注目も(田中幾太郎) 


© 日刊ゲンダイDIGITAL
「すべて事実無根といって、やりすごすわけにはいかないだろう」と話すのは慶応大の文系教授。1日から「私立小学校の最高峰」と称される慶応幼稚舎の25年度入試が始まった。その前日の10月31日、衝撃のニュースが飛び込んできた。同日発売の「女性セブン」(11月14日号)が「現役児童の父が告白『教師たちに現金2000万円バラマキ』汚れたお受験」と報じたのだ。ブローカーの医師を通し、幼稚舎の現役教員15人に現金がバラまかれていたという。入試の試験官は現役教員が務める。


幼稚舎を傘下に持つ学校法人「慶応義塾」は、「掲載されたような事象は一切確認されていない」と全面否定。「細心の注意を払って公正かつ厳正に入試を実施している」とする。しかし、自身も幼稚舎OBである前出の文系教授は、「この程度の対応で乗り切ろうというのは甘すぎる」と批判。「当局は“人の噂も75日”と高をくくっているのかもしれないが、今回の報道は具体的で細部まで描かれ、放っておくと幼稚舎の命取りになりかねない」と心配する。



小学校受験事情にくわしい幼児教室経営者も「これまでも幼稚舎の不正入試に関する記事がしばしば出ているが、慶応側はまともに相手にしてこなかった。しかし今回はそれでは済まないのではないか」と話す。半年前、「週刊文春」は5月2.9日合併号で「慶応幼稚舎65人合格お受験有名塾が賄賂斡旋770万円」という記事を掲載。同誌の取材に対し、幼稚舎は「個別の幼児教室とは一切関わりがない」と回答している。


■詐欺まがいのお受験ブローカーの暗躍


「幼稚舎合格をエサにブローカーが暗躍している話はよく耳にするが、ほとんどは詐欺まがい。その手の記事に対して、慶応側が学校は関係ないと突っぱねるのもわかる。ただ、女性セブンの記事は今も勤務する教員を巻き込んでのもの。事実でないのなら、教員の潔白を晴らすためにも、もっとしっかりした対応が必要ではないか」(幼児教室経営者)


幼稚舎の周辺で入試詐欺が横行するのは「コネがないと入れないとまことしやかにささやかれている」(同)からだ。逆にいえば、強力なコネさえあれば、幼稚舎合格も約束されると一部の保護者の間で信じられてきた。


昨年春、TBSの演出家の福澤克雄氏が福澤諭吉の誕生日を祝うイベントで幼稚舎に合格した大物俳優の子どもを「自分が入れた」と発言した。福澤氏は福澤諭吉の玄孫で、自身も幼稚舎出身。同イベントに出席していた幼稚舎関係者は「場を盛り上げるためのリップサービス」と話すが、福澤氏の発言が報道され広く知られるところとなると「やはり今でもコネや口利きが幅を利かす」と思った人は多かったようだ。


「近親者に塾員(慶応OB・OG)がいると有利だったのは否定しませんが、それはずいぶん前の話。入試改革が進み、この20年は受験者が誰か特定できないようにして、試験を行っている」と幼稚舎関係者は不正などありえないと強調する。


しかし、今回のスクープ記事では、買収された試験官が受験者を判別できるように、事前に工作が行われている様子を生々しくレポートしている。幼稚舎の入試は10日まで続くが、今後、波紋を広げそうだ。


(田中幾太郎/ジャーナリスト)


◇ ◇ ◇


都市伝説のように語られる“慶応幼稚舎お受験とコネ”の関係だが、芸能人の子女が毎年のように入学しているのも事実。水面下で一体、何が起きているのか?読み応え十分の【あわせて読む】【もっと読む】の関連記事もご覧ください。







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小学校受験、子どもがストレスから頻尿に…後悔しない受験をする親のポイントとは

2024年11月07日 21時03分43秒 | 受験のこと
小学校受験、子どもがストレスから頻尿に…後悔しない受験をする親のポイントとは

>小学校受験:未就学児で受験勉強
>どうかなとは思いますが、


11/20(日) 7:03配信
13コメント13件

写真提供: 現代ビジネス
 2児の母でありながら、現在までに2社起業。2000人以上の子どもを有名小学校合格に導いてきた実績を持つ、小学校受験専門オンラインサロン『コノユメ』主宰の大原英子さんに、「未来を切り開く力」を付けるための子育ての極意を教えていただく連載。

【写真】小学校受験、子どもがストレスから頻尿に…後悔しない受験をする親のポイント 

 今回は、コロナ禍における学校のICT教育対応の差や、ステイホームの時間が長くなったことにより志願者が増加した小学校受験において、これまで数多くの親子に接してきた大原先生が考える、受験において大切なこと、親のスタンス、塾選びなどについて考察していただきました。大原先生が出会った2組の親子の実例をもとに、リアルな受験の様子をお伝えします。



我が子の受験は「沼」にハマりがち

Photo by iStock

 小学校受験、中学受験、高校受験…世代を問わず、我が子の受験を経験した親御さんはみんな、「自分の受験のほうがよっぽど気が楽」と言います。子どもに「不合格」の経験をさせたくないと思えば思うほど、沼にはまってしまう子どもの受験。 

 今回は、私がこれまでの小学校受験指導の経験で出会い、第一志望からはご縁はいただけなかったものの、第二志望の難関校に合格された2人の親御さんの経験談をご紹介します。小学校受験をするにあたって避けては通れない幼児教室選びに対し、異なったスタンスで取り組んできた2人の経験談を読み、皆さんはどのように考えますか。

あそこまでやらなければいけなかったのか(Aさん)

Photo by iStock

 「第一志望には合格できなかったものの、今通っている学校は意外と面倒見がよく、息子も楽しく通っています。親としては小学校受験をして良かったと思っているし、今の学校にも満足しているのですが、『子どもにあそこまで苦しい思いをさせなきゃいけなかったのか、親の自己満足になっていなかったか』と心に引っ掛かりが残っていることもまた事実です」 

 こう話してくれたのは、小学校2年生の息子の親であるAさん。

  小学校受験をはじめるにあたり、Aさんは志望校に多数の合格者を輩出している幼児教室に息子を通わせることにしました。特に小学校受験におけるペーパーは大事だと考え、厳しいと評判の講師の授業を選択しました。張り詰めた空気が流れ、姿勢が崩れがちな男児達もその先生の授業では、ビシッと姿勢が伸び、親としては満足度の高いものでした。しかし、わが子にとっては厳しすぎるのではないかと不安を感じることもありました。

  成績順に席が並べられ、点数絶対主義。間違えると詰問される場面もありました。ある時から、間違いを恐れて息子が周りを見るようになり、それを講師から怒られ、さらに萎縮するという悪循環に陥りました。

  冷静な夫からは、クラスを変更するか、少し休んだが良いと言われながらも、そのクラスに通い続けたのですが、年長の夏に子どもが頻尿になり、ある時お漏らしをしてしまいました。

  このままでは受験できなくなってしまうという恐れから2週間ほど授業を休み、勉強量を減らしました。 

 「なぜ子どもの体調に異変が出る前に気づけなかったかって思いますよね? その時はそれでもまだまだ学習量が足りないと思っていたのです。

私のペーパークラスは、全員ペーパー難関校の○○小学校には合格しています。まさか今年不合格者が出ることなんてないですよね』なんて言われていたので、「うちが不合格者になるわけにはいかない」と怖かったのだと思います。同時に「全員合格している」という言葉は私にとっては大きなお守りのように感じていました。受験に“絶対合格”は存在しないということなんて当たり前なのに。  

あそこまで親子で頑張ったから合格できたし結果は満足しているのです。しかし、もう一回受験をするなら、もう同じやり方はしないと思います。そのクラスの結果ですか?

 その年は、生徒の半分しか、〇〇小学校には合格しなかったそうです」



納得感を大事にし、受験を満喫しました(Bさん)

Photo by iStcok

 「小学校受験は本当に楽しかったです。みんなに小学校受験の良さを伝えたいくらいです。第一志望にはご縁をいただけませんでしたが、今通っている小学校は子どもに合っているし、この学校に通えて本当に感謝しています。また何より小学校受験に向けて親子で努力した時間は子どもの成長に向き合えた時間でした」 

 と、エネルギッシュに話してくれたBさん。

  小学校受験は苦しかったと振り返る親御さんが多い中でこんなに楽しそうに話すBさんは珍しい存在です。思わず「本当に楽しかったのですか?」と私は聞きました。 

 「当初、小学校受験に反対だった夫を説得するために、『受験は全力でやるけれど過熱しすぎない』『夫婦で合意できないことはやらない』と決めたことが良かったのだと思います。こんなに充実した受験生活を送れたのは、この約束があったからです」

 小学校受験に向けた幼児教室選びは、妊娠中から行っていたというAさん。赤ちゃんの時からベビー向けの教室に通い、年少から小学校受験向けの教室に切り替えました。魅力的な教室はいくつかありましたが、「複数の教室に通うと子どもが迷う」という夫の反対があり1つの教室に決めたと言います。 

 また、紹介者がいないと通えない個人塾につてができたときには、こっそり通おうかとも思ったそうですが、金銭面なども含めて、夫に隠れて通うことは難しいと断念したそうです。  

「受験には協力的ではない夫でしたが、熱しやすい私の性格を誰よりも理解し、ブレーキをかけてくれたことは大きかったと思います。年少、年中は、ネットや幼稚園の上の学年の保護者で評判の良い先生を選び受講していましたが、年長になるときには『親のモチベーションを引き上げてくれる先生を選ぶ』という軸ができていました。 

 親のモチベーションなんて自分であげなよ、と思う人もいるかもしれませんが、子どもの生活や学習を見るのは、母である私でした。夫は仕事が忙しく頼れないので、教室の先生に相談にのってもらったり、その先生の授業でパワーをもらえたりすることは私達親子にとって大事なことだったのです。 

 私は、人の好き嫌いが結構あるので、

この先生は素敵だな」と思うと信頼してついていけます。一方で、他の方からは人気でも、絶対子どもに受けさせたくないと思う先生もいました。子ども同士で悪かったところを指摘させあう先生や、乱暴な話し方の先生は親である私が見ていられませんでした。

 小学校受験を目指す親御さんには、“親の納得感”を絶対に大事にしてほしいです。だってかわいい我が子のことを一番わかっていて誰よりも考えているのは親ですから」 

 直前期になると、不安に駆られ、他の教室や新しいテキストなど、良いと聞いたことに片端から手をつける家庭も少なくありませんが、Bさん親子は、親子で博物館に出かけるなど、受験一色ではない過ごし方をしていました。結果としては第一志望に合格できませんでしたが、小学校受験で取り組んだことや、日々、小学校で経験することは、大きな糧になっていて、満足されていると話していました。


以下はリンクで、



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「子どもを勉強嫌いにさせる親」1つの共通点

2024年10月29日 20時03分38秒 | 受験のこと


子どもを勉強嫌いにさせる親」1つの共通点


10/24(月) 6:02配信2022
25コメント25件

Photo by Adobe Stock
 開成、麻布、桜蔭、雙葉、筑駒、渋幕……東京・吉祥寺を中心に都内に展開する進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないが、「普通の子ども」を有名難関校に続々と合格させると話題の塾だ。子どもの特徴を最大限に生かして学力を伸ばす「ロジカルで科学的な学習法」が、圧倒的な支持を集めている。

本稿では、VAMOSの代表である富永雄輔氏の最新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、特別に一部を抜粋して紹介する。


 ● わが子を勉強嫌いにさせないために、親ができること  

バランス型よりもデコボコ型の多いひとりっ子は、得意教科もあるけれど、苦手教科も目立ちます。  

苦手教科については、親は「応援してあげる」という緩やかなスタンスでいるといいでしょう。無理に克服させようとしてもできないし、子どもは苦しくなってしまいます。  

もちろん、ある程度はやらせないわけにはいきません。それでも、得意教科を頑張っているときに苦手教科についてあれこれ指摘するのはやめておきましょう。  

「算数は得意なんだから、もういい

せっかく好きな算数をやっていたのに、それは取り上げられて、嫌いな社会を与えられた子どもは、勉強すること自体が嫌になってしまうでしょう。 

● 「苦手克服の強要」が、子どものポテンシャルを下げる  

そもそも、「苦手」の捉え方を変える必要がありそうです。  

子どもの能力が100あったときに、苦手には20しか回していないから得意が80にも達しているとも言えるのです。  

80という突出した能力は、これからの時代、大学でも企業でも求められるものです。  

しかし、苦手について克服させようとすれば、確かに苦手は40まで伸びるかもしれないけれど、今度は得意が60になってしまう可能性があります。それは、子どもにとって幸せではないし、おそらく社会にとっても幸せではありません。  

一番いいのは、得意教科は高いまま、苦手教科を向上させることですが、そのためには勉強好きでいてくれることが必須です。 

 苦手教科は目標を下げて、達成感を満たしてあげてください。苦手の克服を強要して、子どものポテンシャルを下げないようにしましょう。  

(本稿は、『ひとりっ子の学力の伸ばし方』からの抜粋・編集したものです)



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難関校進学を目指す中国人の子弟も>東京大学大学院博士課程の68%は外国人学生…日本のエリート社会の“変化”

2024年10月23日 09時03分07秒 | 受験のこと
東京大学学部正規学生は全体1万4058名中、外国人学生474名、留学生285名の計759名が在籍している。全体比率で5.4%。これが大学院になると修士課程7051名中、外国人1877名、留学生1757名の計3634名となんと修士課程学生の半数が外国人である。さらに博士課程6528名では外国人学生2286名、留学生2167名の計4453名。実にその比率は68.2%となっている。


首都圏では難関校進学を目指す中国人の子弟も…日本のエリート社会の“変化” 

 秋は旅行シーズンだ。全国の観光地には大きなキャリーバッグを引いた観光客の姿が目立つ。中でも外国人観光客(インバウンド)の姿はもはや日常と言えるものになった感がある。


 日本政府観光局の発表によれば、今年1月から8月までに日本を訪れた訪日外国人数は累計で2400万人を超え、対前年比58%の急増ぶりだ。これをコロナ禍前の2019年の同時期と比較しても186万人、8.4%の増加である。このままの状況が続けば、今年の訪日外国人数は年間で3400万人から3500万人と過去最高値に達するものと予想される。


 日本を訪れる外国人の顔ぶれをみると、コロナ禍前は首位を独走していた中国人の数が減少し、首位は韓国人だ。1月から8月累計で中国人は459万人、2019年は同時期で658万人であったから30%ほど減少している。最近は回復の兆しが出ているとはいえ、中国人訪日客にひところの勢いはない。



 観光地を歩き回るインバウンドの姿ばかりに目が行きがちだが、都内のJRや地下鉄の車両に乗っていて気づくのが、明らかに観光客ではない外国人が普通に電車内に座っている、外国人同士で日常会話をしていることだ。彼らは日本国内を旅行しているわけではなく、日本に在住しているのだ。そして話している言語の多くは中国語である。


社会的なステータスを有する在留外国人
 出入国在留管理庁の調べによれば、2023年末現在の在留外国人数は341万人を数え、前年比で33万5000人、10.9%増加している。農業従事者数は116万人。日本は外国人が農業従事者の3倍も居る国だ。


 彼らの居住地の多くが東京都だ。東京都の在留外国人数は23年末で66万3000人。前年比で6万7000人の増加だ。東京都全体の人口増はこの期間で7万人であるから、東京の人口増はほぼ在留外国人の増加のおかげとみることもできる。


 国別の内訳をみると中国が82万1838人と全体の24%を占める一大勢力だ。以下、ベトナム56万5000人、韓国41万人、フィリピン32万2000人、ブラジル21万1000人と続く。


 在留外国人と聞くと、近年政府が設けた技能実習生を思い浮かべる人が多いだろう。技能実習とは名ばかりで、農村などで農業に従事、現地でのトラブルから犯罪に至る実習生の問題などがメディアで喧伝されたこともあり、あまり良い印象を持たない人もいるだろう。


 在留外国人はおもに永住者(89万1000人)、技能実習者(40万4000人)、技術・人文知識・国際業務従事者(36万2000人)、留学生(34万人)、特別永住者(28万1000人)に分類されている。近年増加が目立っているのが、技術・人文知識・国際業務従事者や留学生といった相応の知識を持ち、社会的なステータスをある程度有している人たちだ。この事実にまだ多くの日本人は気づいていない。


難関校進学を目指す中国人の子弟も
 彼らが今、日本に根を張り、日本社会の中に着実に浸透しはじめている。日常生活の舞台で彼らが普通に電車に乗り、友達と会話し、買い物をする。ちょっとおしゃれな服装で、その辺の日本人よりもリッチに見える人も多い。そして彼らの姿が現在の日本のエリート社会にも広がり始めている。


 2023年12月23日の東洋経済オンラインで中国・東南アジアジャーナリストの舛友雄大氏がとりあげた 「中学受験で躍進する中国人『裏SAPIX』の驚愕実態」 では、中学受験塾の名門SAPIXの生徒6000名中、300名から400名が中国人子弟である実態が報告された。SAPIXの入塾には厳しいテストが施され、各小学校でも上位の子しか入塾が叶わない。中国人子弟たちは塾の中でも成績上位を占め、普通に男子は筑波大附属駒場、開成、麻布へ、女子は桜蔭、女子学院、豊島岡などに進学するのだという。




© 文春オンライン
東京大学に在籍する外国人学生、留学生の増加
 本当だろうか。そこで東京大学における外国人学生の実態を調べてみた。東京大学では外国人学生については留学生と外国人学生に分けて集計している。このうち留学生は2024年5月1日現在で5104人。2000年では1996名であったからなんとこの四半世紀の間に2.55倍に急増していることがわかる。


 東京大学にもいろいろな機関があるので、研究生や聴講生を除いた学部正規学生と大学院修士課程、博士課程でみると、やはりその数の多さに驚かされる。


 学部正規学生は全体1万4058名中、外国人学生474名、留学生285名の計759名が在籍している。全体比率で5.4%。これが大学院になると修士課程7051名中、外国人1877名、留学生1757名の計3634名となんと修士課程学生の半数が外国人である。さらに博士課程6528名では外国人学生2286名、留学生2167名の計4453名。実にその比率は68.2%となっている。



 留学生の内訳をみると正規学生数285名のうち136名、修士課程は1757名中1330名、博士課程は2167名中1536名と大半が中国人留学生だ。外国人学生数の国別の内訳は公表資料には存在していないが、かなりの割合を占めていることが想像される。


東京大学に入るのが比較的簡単な理由
 中国の受験競争は熾烈を極めるといわれる。古来、科挙制度があり国家官僚となるには厳しい選抜が行われてきた歴史を持つ国だ。


 英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション発表の世界大学ランキング2025によれば、中国の清華大学が12位、北京大学が13位にランクインしているが、東京大学は28位。彼らから見れば日本の最高峰である東京大学に入るのは比較的簡単なのだ。


 いまや日本の大学を卒業した在留外国人卒業生は企業社会でも引く手あまただといわれる。彼らは、中国語はもちろん、流ちょうな英語や日本語を話し、きわめて勉強熱心で向上心も強い。日本のエリート社会に食い込み、席巻する日も近いかもしれない。


 日本社会では学費の無償化ばかりが議論され、政治家が選挙で当選するための常套句のようになっている。いっぽうでどのようにして日本の教育の質を高め、諸外国に太刀打ちできる人材を育成するかの議論が置き去りにされている。のんびりしている日本人がこれ以上アジアの後塵を拝することのないように、国ばかりでなく日本人自身が褌を締めなおす時代になっているのである。


(牧野 知弘)






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灘高生に「東大理三離れ」の兆し、“高偏差値男子は医学部”の常識に異変

2024年10月05日 22時03分48秒 | 受験のこと


 『週刊ダイヤモンド』10月9日号の第一特集は「医学部&医者2021」です。医者の「安定、高収入、高ステータス」というイメージにより、1990年頃以降過熱の一方だった医学部入試。

しかし、ここ数年は高偏差値校の男子生徒による医学部離れの兆しが徐々に見え始めていました。それは、東大理三への合格者数トップを走ってきた西の名門、灘高校も例外ではありません。本特集では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)のインパクト、そして今後の医学部入試の動向&受験対策を徹底解説します。 


10・4・2021

● 「灘→東大理三」の黄金ルートが崩壊か? 

三男一女を理三に入れた佐藤ママも憂う異変  長年、医学部の最難関、東京大学理科三類(以下、理三)への合格者数が最多の高校といえば灘(兵庫県)だった。2013年には27人(以下、合格者数は総数)が合格。当時の定員は100人だったため、なんと合格者の4人に1人が灘出身者だった。医療界でも、「灘→理三」は一種のブランドになっている。 

 しかし、19年には21人が合格したものの20年は14人、21年は12人だった。他校に比べて灘高生の学力が落ちたわけではなく、同校によれば理三の志望者自体が減ったという。

  「三男が理三を受験した13年は、27人が合格しました。そのうち21人が現役で、保護者の間では『花の65回生』と呼んでいます。三男の合格発表では、親しいお母さんの息子さんたちがみんな合格していたので、『良かったね』と喜び合い、ちょっと騒ぎ過ぎたくらいです。昨年は全国トップとはいえ14人、今年は12人(2位)なので、寂しいですね」 

 そう話すのは、3人の息子全員が灘から理三に進学した佐藤亮子さんだ。


 理三が募集を開始した1962年から21年までの灘の合格者数は、教育ジャーナリストの小林哲夫氏と大学通信の調査によると797人。59回の入試のうち灘は実に42回全国トップになっており、2000年以降も15人以上合格した年が13回ある。  

灘が、筑波大学附属駒場、開成、麻布など東京の難関男子中高一貫校よりも長年理三に多数の合格者を輩出してきた理由の一つが、数学が得意な生徒が多いことだった。灘中学の入試は国語、算数、理科の3科目で、国語と算数は2日間行われる。算数の2日目はパターンの暗記だけでは対応できない、思考力が必要な問題を出すため、論理的に物事を考えられる算数好きな生徒が集まる。  灘高生は国際数学オリンピックに毎年のように出場している上、数学の授業のレベルも高いことで定評がある。同校の数学教師が授業で扱った難易度の高い問題が、半年後の東大入試に出題されたこともあるほどだ。  

理三に27人が合格した13年は、東大入試の数学が極端に難しかった年だ。数学の問題が難しくなればなるほど、灘高生に有利になるというわけだ。 

 灘は理三だけでなく、国公立大学医学部全体の現役合格率でも常にトップを争ってきた。医学部合格ランキングの上位校の中には、医学部進学率を学校の売りにしているため、成績優秀者に医学部を積極的に勧めるところもある。しかし灘は「学校自体が成績優秀者に理三を勧めているわけではない」(同校の和田孫博校長)。

医学部に特化したカリキュラムはなく、志望校の決定も生徒と家庭の意向に任せているという。

 ● 「医者になりたい」ではなく 

「学力を証明する」ために理三を目指す  その一方で、理三に進学した卒業生に聞くと「成績優秀者はほとんど理三を受験していた」と証言する。内科医で、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師だ。 

 上医師は、東大と京都大学のダブル受験が可能だった87年、理三と京大医学部の両方に合格した。87、88年は、国立大学の試験日がA日程=2月下旬、B日程=3月上旬に分ける方式が取られ、東大がB、京大がAの日程で試験を行った。AB両日程の入学手続きが同じ日だったため、京大に先に合格し入学する権利を持ちながら、東大の合格日まで待つことができたのだ。

「私が受験した年は24人が理三に合格し、進学しなかったのは1人だけ。高3の駿台全国模試でもトップ10に灘から7~8人入っていて、校内順位と変わらない感じだった」と、当時を振り返る。

  理三は、日本“最難関”学部だ。灘高生に限らず、有名予備校の全国模試の上位に入るような成績優秀層の中には「医者になりたい」というより、「日本一偏差値が高い」「自身の学力を証明する」ことをモチベーションに受験した学生もある程度はいたのだろう。  

では、ここ5年で灘から理三への合格者数が減ったのはなぜか。和田校長は前提として「今春の卒業生のようにそもそも医学部志望者が少ない年や、理三よりも京大や大阪大学医学部志向が強い年もある」と断った上で、近年の医学部志向についてこう話す。  

「以前は、浪人してでも東大や京大の医学部を目指す生徒が多かった頃もあるが、近年は、臨床医志望なら京大や阪大以外の関西の国公立大を目指す生徒も増えている」(和田校長)。 

 また、駿台教育研究所進学情報事業部の石原賢一部長は、「全国的に難関大志向が弱まっていることも背景にあるのでは」と推測。「少子化のため全体の受験生自体が減っているので、各大学の倍率が下がっており、浪人しなくてもどこかには現役で合格する確率が高くなっている。そのため、ロマンで理三を目指す受験生は少なくなった」(石原部長)。

確かにここ数年の理三志願者は、16年の546人をピークに21年は385人にまで減っている。 

 そのほか複数の塾関係者によれば、特に今年は成績優秀層が医学部から情報系学部に流れ、今後もこの傾向は続くとみる向きが強い。昨年と比較すると、21年は主に情報分野などの工学系学部に進む理科一類(理一)が64.2%→65.6%と上昇しているのに対し、理三は75.3%→73.8%と下降し、両者の差が少し縮まっている。「頭が良ければ医学部」という、ここ数十年のスタンダードが廃れていくのかもしれない。


 このまま灘から理三の合格者は減り続けるのか。黄金ルートは崩れゆくのか。来年22年入試の結果に注目したい。  (教育ジャーナリスト 庄村敦子) 


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