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事故多発の「再生医療」の闇「専門家からすると“自殺行為”」>「儲け優先の医師が売りまくっている」

2025年01月25日 15時03分08秒 | 医療のこと


「専門家からすると“自殺行為”」 事故多発の再生医療の闇… 「儲け優先の医師が売りまくっている」
1/19(日) 11:08配信




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デイリー新潮
患者には見抜けない? 再生医療の落とし穴とは


 美容医療業界で近頃人気を博す「エクソソーム」。細胞から放出されるこの物質を利用した治療法は「再生医療」に位置付けられることもあり、タレントや有名実業家がこぞって宣伝してきた。だが「新時代の美容医療」ともてはやされる陰には大きな落とし穴も――。


【写真を見る】銀座などで激増の再生医療クリニック


 ***


 東京・銀座や日本橋といった日本を代表する高級繁華街。これらの地で近年とくに増えているのが、再生医療を看板に掲げるクリニックだ。そんなクリニックの一つに厚生労働省が再生医療等の提供の一時停止を内容とする緊急命令を出したのは、昨年10月のことだった。


 全国紙記者が語る。


「緊急命令を受けたのは、がんなどの予防をうたう再生医療を自由診療で提供するクリニックでした。このクリニックでは患者の体内から採取したNK細胞と呼ばれる免疫細胞を培養・加工し、再び体内に戻すことで、患者の免疫力を活性化させるという治療を提供していましたが、施術を受けた患者のうち2名が重大な感染症にかかってしまったのです」


 この治療は1クール当たり300万円前後の費用がかかる超高額治療。細胞の培養を専用施設内の“クリーンルーム”で行うため、安全性が担保されているというのがウリのはずだった。


「しかし、そこで培養された細胞加工物が細菌で汚染されていたわけですから、結局は管理がずさんだったということでしょう。クリニックを運営する医療法人は速やかに当該クリニックを閉鎖しましたが、系列の別のクリニックは何食わぬ顔で営業を続けています」(同)


後を絶たない医療事故
「再生医療」と聞けば、多くの人が「高度な医療」や「先進的な医療」といったイメージを抱くに違いない。2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏の「iPS細胞」を思い浮かべたり、「不老長寿」という夢物語を思い描いたりする人もいるだろう。しかし「その安全性は?」と聞かれれば、よく分からない人がほとんどなのではないか。


 実は近年、再生医療を巡るトラブルや医療事故が後を絶たない。「無限の可能性」ばかりが強調され、安全性がなおざりになった再生医療がちまたに横行しているのだという。再生医療の現場で一体、何が起こっているのだろうか。

“あたかも再生医療”
 玉石混淆の再生医療業界において、そもそも「再生医療」という言葉自体が曖昧模糊(もこ)としていると指摘するのは、一般社団法人「再生医療安全推進機構」の代表理事を務める香月信滋氏だ。


「皆さんがイメージされている通り、再生医療とは病気やケガなどで損なわれた細胞や組織、器官を正常な状態に“再生”させる治療法を言います。ただ、現在一般的に提供されている再生医療には、法律内で提供される再生医療と法律外で提供される“あたかも再生医療”の二種類が存在するのです」(香月氏)


 ここでいう「法律」とは、13年に成立、翌14年に施行された「再生医療等安全性確保法(安確法)」のことを指す。再生医療では多くの場合、患者の体内から細胞を採取し、それを培養したり加工したりしたものを再び患者の体内に戻すことで治療が行われる。安確法ではそのような再生医療を行うにあたって踏むべき厳格なプロセスが定められているのである。


「具体的には、医療機関は再生医療等の提供にあたって各疾患の治療法ごとに『再生医療等提供計画』を作成することが義務付けられます。そして、その提供計画は安確法に基づいて厚生労働省から設置認定を受けた『特定認定再生医療等委員会』の審議にかけられる。そこで承認された後、厚生労働大臣に届出を行って初めて、クリニックで再生医療を提供することができるのです」(同)


法律は“骨抜き”
 しかし、安確法が厳しいルールを定めていようとも、クリニックが実際にそれを守らなければ、当然、安全性も絵に描いた餅に終わってしまう。冒頭で紹介したクリニックはその最たる問題例といえる。


 先の全国紙記者によれば、


「10月に緊急命令が出されたクリニックも、安確法に基づき提供計画を作成して委員会の承認を得ていました。さらに言えば、このクリニックを運営する医療法人は、自社の培養センターの運営を東証グロース市場に上場しているバイオ企業に任せていたといいます。しかし緊急命令後の厚労省による立ち入り検査で、計画と異なる方法での提供など複数の法令違反が確認され、改善命令が出されるに至ったわけで、“委員会の承認があるから安全”とは到底いえない状況なのです」


 つまり、安確法は事実上骨抜きになっているといってよく、一般の患者にとって「本当に安全な再生医療」を見抜くことはほとんど不可能なのである。


“儲け優先”で売りまくり
 法律内で提供される再生医療ですら安全性に疑問符が付くのだから、法律外で提供される“あたかも再生医療”の安全性は推して知るべし……。ところが目下の再生医療業界では、この“あたかも再生医療”が絶大な人気を博しているのだという。


 香月氏が嘆息する。


「この手の“再生医療”の代表格が、エクソソーム治療や幹細胞培養上清液(じょうせいえき)治療と呼ばれる治療法です。これらは培養した幹細胞を直接使用するのではなく、培養後に残った上清液という上澄み液や、細胞から分泌されたエクソソームと呼ばれる物質を抽出し、皮膚に塗布したり筋肉に注射したりすることで治療効果を得ようとするもの。細胞を体内に注入するわけではありませんから安確法の所管外であり、面倒な提供計画の作成や委員会への審議の申請なども要りません。細胞を培養した後のいわば“廃棄物”を利用するわけですから価格も数万円程度で、法律内で提供される再生医療とは比べ物にならないくらい安い。しかも『手軽だ』と人気がありますから、効果もリスクも理解していない医師が“儲け優先”で売りまくっているのです」


命の危険にさらされる恐れも
 実際、上清液やエクソソームをインターネットで検索すると、アンチエイジングや傷ついた組織の修復、育毛、疲労回復に免疫調節作用など、夢のような効果がうたわれている。中には「iPS細胞を利用」といった最先端医療を装う宣伝文句まで存在する始末だ。


 しかし現実には「夢のような治療」とは程遠い劣悪な製品が横行し、命の危険にさらされる恐れすら否定できないのが実態なのだという。


「“あたかも再生医療”のリスクの一つは、製品の原料がどこの誰の細胞か分からないというところです。法律の範囲内の再生医療では基本的に、使用されるのは自分の細胞です。ところが、私たちが調査したところ、現在の日本で表立って上清液治療やエクソソーム治療を提供している約700カ所の医療施設のうち、患者自身の細胞を使用していると明確に公表している施設はほとんどありません。それどころか8割以上が他人の細胞由来か、下手をすれば人間の細胞由来ではない恐れすらあります。また、専門家の調査によって、エクソソームとうたいながらエクソソームが全く含まれていない“謎の液体”が使用されている悪質な例も判明したため、注意が必要なのです」(香月氏)

“自殺行為”
 出どころ不明の不気味な液体を肌に塗りたくる――。考えただけでもゾッとするが、さらに危険なのは、その液体を静脈に注射するという施術メニューが存在することだ。“静脈注射”をすれば上清液やエクソソームの有効成分が効果的に全身を回り、さまざまな疾患に対しより高い効果を発揮する。そんな売り文句らしいが、専門家からすれば、いつ命を落としてもおかしくない“自殺行為”に他ならないという。


 実際、再生医療安全推進機構の「再生医療相談室」には、日々、切実な“悲鳴”が寄せられている。


 香月氏が言う。


「向精神薬の影響で勃起不全になった男性がクリニックで陰茎にエクソソームの局所注射を行ったところ、数日後から、椅子に座ることもできないような強い痛みや手足の痺れが現れたそうです。クリニックに相談しても“メンタルの問題”と門前払いされたといいます。また、脳梗塞の治療にと病院からエクソソームの点滴を勧められた方もおられました。全10回の点滴治療に合計400万円ほど支払ったものの、9回目の点滴を終えた段階で効果は全くなし。医師に説明を求めてもはぐらかされるばかりだったそうです」


意識レベルが下がり救急搬送
 都内で再生医療クリニックを経営するある医師も、こう証言する。


「上清液やエクソソームを美容液として皮膚に塗布することは、健康被害という意味ではほとんどリスクはなく、むしろ効果的な側面も確認されています。でも、それはあくまでも美容液が真皮より深くには浸透しないことが前提。上清液やエクソソームに不純物が混じっている場合、それを静脈に注射してしまえば不純物が全身を回り、最悪の場合、命を落とすことにもなりかねません。私の知っている医師も業者からエクソソームの静脈注射を病院の施術メニューとして提案され、試しに自分の腕の血管に注射したところ、たちどころに意識レベルが低下。最終的に救急搬送されるに至ったということがありました」


 それでも“静脈注射”という危険行為が横行しているのは、ひとえに医師の無知が原因といい、


「“あたかも再生医療”を提供する医師の中には、再生医療の専門家ではない先生もかなりいます。彼らが上清液やエクソソームに手を出すのは、悪質な細胞販売業者に“儲かりますから”と勧められたというだけ。上清液やエクソソームは機械さえ用意できれば誰でも作り出すことができ、そのための資格も不要ですから、最近は“ベンチャー感覚”で細胞培養事業に乗り出す実業家も多い。そのような駆け出しの業者が“エクソソームをやりませんか”と専門外の医師に売り込みをかけるのです」(同)


 これまでプラスの面ばかりに光が当てられてきた再生医療の世界。研究が進んで“不治の病”がなくなるのなら喜ばしい限りだが、“不老長寿”のうたい文句にはまだまだ落とし穴が潜んでいることを肝に銘じておくべきだろう。


「週刊新潮」2025年1月16日号 掲載













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1日3食の規則正しい食事」は胃腸に悪い…10万人の胃腸を診た専門医がたどり着いた"朝食の最終結論"

2025年01月25日 08時03分57秒 | 医療のこと


1日3食の規則正しい食事」は胃腸に悪い…10万人の胃腸を診た専門医がたどり着いた"朝食の最終結論"



1/4(水) 10:17配信2023
1コメント1件
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/NataBene

日本人の7割以上は1日3食摂っている。これは正しい食習慣なのか。10万人の胃腸を診てきた消化器専門医の福島正嗣医師は「1日3食や、毎日決まった時間に食事を摂るのは、消化管の生理を無視した行為。胃腸の調子を整え、アンチエイジングにも効果的な食事の摂り方があります」という――。 

【この記事の画像を見る】  ※本稿は、福島正嗣『朝食にパンを食べるな』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。


 ■1日3食は腸によくない?  

 現在は世界中で、1日3食という食事スタイルが主流になっています。複数の調査を見てみても、日本人の7割以上は1日3食摂っていることがわかります。

  しかし、本当に1日3食は、体にとっていいのでしょうか?   

歴史的に見て、1日3食摂るようになったのは、思いのほか最近のことです。おそらく原始の頃の人間は、朝食は食べていなかったでしょう。江戸時代以前にさかのぼってみても、1日2食だったという記録があります。  

1日3食という食生活は、古来からの習慣ではなく、穀物をふんだんに取り入れることによって生じた食習慣だと考えられます。  

タンパク質と脂質を中心とした糖質制限食を実践した場合、血糖値の乱高下が少ないため、極端な空腹感は生じません。ところが、穀物を中心とした食事をした場合、血糖値の乱高下が起こり、異常な空腹感が生じます。 

 私は10年前に糖質制限を始めたのですが、炭水化物を食べていた頃は1日3食どころか、空腹を感じるときには4食だった時期もあります。 

 ところが、糖質制限を始めてからはそうした異常な空腹感はなくなり、現在では1日1食もしくは2食となっています。つまり、1日3食は穀物を大量に消費することによって生まれた食習慣であり、1日3食食べたほうが健康であるという理屈は成り立たないと考えます。

  1日3食という食生活は「脳がつくり出した習慣」であって、「腸がつくり出した習慣」ではありません。 

 私自身は、1日3食食べていた時期よりも現在のほうが体は軽く感じますし、食事に振り回されないため仕事の効率が上がり、自分の趣味に費やす時間も増えました

 ■朝食は摂らないほうがいい?

  朝食に関しては諸説ありますので、一概に朝食を食べたほうがいいか悪いかはいえません。それは、その人の日常生活のリズムにもよるためです。  

たとえば、夜遅くに食事を摂る人は、消化時間を考えると朝食は摂らないほうがいいでしょう。一方で、夕食は17時までに食べ終わるという人にとっては、むしろ朝食は必要だと考えます。  

胃腸科医としてアドバイスするなら、原則として朝起きたときにお腹が空いていない状況で朝食を食べることは、おすすめしません。また、朝食を食べるなら胃腸への負担を考慮して、米やパンといった炭水化物以外のものを食べるのが原則で、炭水化物を摂るぐらいなら朝食はなしにしたほうがいいと考えます。  

ちなみに、「朝食を摂らないと頭が回らないから絶対に食べるべき」といった説は医学生理学的に見て間違っていますし、体のことを考えているというより商業主義的な発想だと思われます。 

 とはいえ、もし朝食を摂るのなら、以下のような食材が胃腸にはいいでしょう。  

・食べても影響が少ないもの…卵料理、ハム(加熱はしない)、野菜、ヨーグルト(プレーンのもの)、ナッツ、チーズ

・避けるべきもの…パン、パスタ、うどん、シリアル、サンドイッチ、パンケーキ、クッキー、スコーン 

・少量なら影響が少ないもの…玄米、おにぎり、オートミール、果物


■朝食に代わる“中間食”のススメ  

私自身も胃腸は丈夫ではないので、食事を摂るタイミングや食べる量、何を食べるかについては、かなり意識しています。  

仕事をしている人の多くは、夕食は19時以降になるでしょう。その場合、朝食を起床後すぐに摂ることはおすすめしません。 

私自身、夕食はどうしても19時以降になるため、翌日お腹がグーグー鳴って食べ物を受け入れる準備ができるのは、午前10時以降が多いです。  

もちろん、これは私の話で、朝からお腹がグーグー鳴って胃腸の調子が絶好調という人は、朝から食べてもいいとは思います。しかし、常日頃から胃腸の調子がよくないと感じている人は、1食目はお昼以降に摂ることをおすすめします。 

 なかには、お腹に何も入れない状態で仕事をすることに対して、不安に思う人もいるでしょう。こうした人には中間食をおすすめします。 

 中間食とは、朝食でもなく昼食でもなく、その間の時間帯から少しずつ摂る食事のことです。

 ■朝食代わりにプロテインを飲む  

前述したように、夕食が遅い人は胃腸が次の食事を食べられる準備ができるのは翌日の10時以降です。しかし、当然10時には仕事が始まっている人が多いので、その時間に朝食を摂るのは難しいでしょう。朝食を食べないと次にいつ食事ができるかわからない人もいると思います。 

 そのような人は、無理に朝食を食べるのではなく、仕事をしながらプロテインを飲むという方法もあります。 

 私が実際にしているのは、朝、職場に着いたときにプロテイン入りのドリンクをつくり、仕事をしながら少しずつ飲むという方法です。 

 ポイントは、プロテイン飲料を一気に飲むのではなく、時間をかけて少しずつ飲むことです。少しずつ飲む理由は、胃腸への負担を減らし、インスリンホルモンの誘導を避けるという意図があります。  

この方法のメリットは、朝食を摂らないことへの不安感が小さくなる点と、胃腸にとってベストなタイミングで食事を摂ることができる点にあります。運動前のストレッチのように、その日の胃腸の状況を確かめながらエネルギーを摂取できるため、もたれるようなら少し飲んでやめることもできます。 

 プロテインだけでお腹がいっぱいになる日は、昼食は摂らずに、自分のやりたいことに昼休みの時間を使ってもいいでしょう。

  プロテインにはソイ(大豆由来)とホエイ(牛乳由来)がありますが、消化のよさと栄養を重視するなら、ホエイがおすすめです。 

 注意点としては、プロテインは消化の負担は少ないものの吸収は速いため、量が多かったり、頻繁に摂取するとインスリン分泌を刺激するため問題になります。  

ここでプロテインを紹介したのは、胃腸の調子を取り戻すきっかけづくりのためです。筋トレのために1日複数回も飲むというアスリート向けの方法とは、まったく目的が異なります。 

 1回のプロテインの量は20グラム以内からスタートすると、体への負担は少ないでしょう。



■断食は胃腸の調子を整えてくれる  

最近は「ファスティング」という言葉を聞く機会が増えました。昔からの言い方では「断食」になりますが、これは毎日酷使されている消化管にとってはいい習慣です。 

 人によっては同じ量を食べるのなら、1日に3回よりも、5回以上に分けたほうが太らなくて、胃腸にも負担にならないという意見もあります。 

 もちろん、この方法が体に合う人は継続してもいいですが、1回1回の食事の量をコントロールして、これ以上食べないと決めるのは至難の業(わざ)です。

コントロールできずに食べすぎたら単なる過食となり、胃腸に負担がかかるだけです。 

 胃腸は、4~5時間以上、食べ物を入れない時間をつくらないと正常に働いてくれないといわれています。消化・吸収の時間を考えても、それは正しいと考えます。  

このため1回1回の食事の量を減らして回数を多く食べるよりは、食事の回数を減らし絶食時間を長くしたほうが、消化管の負担にもならず、栄養吸収の面でも効率的です。  

もちろん、これは単にエネルギー摂取という意味だけではありません。胃腸に負担をかけず、かつ細胞にあるミトコンドリアをリセットする効果もあり、アンチエイジングにも効果的です。 

■「規則正しい食事」は胃腸に悪い  

胃腸科医の立場からいうと、「食べる時間を決めない」ということも重要です。 


学校や会社では集団行動をとるため食事時間が決められたりするのですが、その場合、たとえお腹がすいていなくて、その人にとっては食事を摂るタイミングではないのに、時間が来たために食べなければならなくなります。 

 これを繰り返していれば、胃腸の調子が悪くなるのは当然です。

  規則正しく食べるという習慣は、人間の生活リズム(医学的には概日(がいじつ)リズムといいます)を整える意味でも重要と考えられています。

  しかし、現代のように、消化の負担が大きい糖質に偏った食事を、時間になったからといって消化管が疲れているのに摂る行為は、消化管の生理を無視しています。 

 このため、胃腸の調子を整えるためには、食事の時間を決めず、お腹がすいたら食べるという習慣が重要です。 

 しかし、現代人にとっては、「お腹がすいたら食べる」「時間を決めない」ということはとても贅沢な行為になっているのかもしれません。もし、企業に働き方改革を求めるのなら、休みの確保や労働時間の制限だけでなく、好きな時間に休みをとり、食事時間も自由にすることも重要だと思います。 


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福島 正嗣(ふくしま・まさつぐ) 医療法人社団正令会みらい胃・大腸内視鏡クリニック理事長兼院長 1993年、聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター外科に入局後、主に消化管および肝胆膵の悪性疾患の手術を担当。2017年に内視鏡検査専門のみらい胃・大腸内視鏡クリニックを設立、現在に至る。これまでに消化器外科手術2000件、胃内視鏡検査6万件、大腸内視鏡検査3万件の実績を誇る。40歳から糖質制限を始めて肥満や脂質異常症を克服し、自身の体験もベースに多くの患者さんに薬以外の治療として食事指導を行なって成果を上げている。 ----------





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“医師の裁量権”の名のまま野放し状態…「がん免疫療法」うたう自由診療に潜む本当の怖さ 日本人は「あやしい医療」の実態を知らなすぎる

2025年01月24日 21時05分41秒 | 医療のこと



“医師の裁量権”の名のまま野放し状態…「がん免疫療法」うたう自由診療に潜む本当の怖さ 日本人は「あやしい医療」の実態を知らなすぎる
11/1(金) 6:41配信


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東洋経済オンライン
がんの免疫療法を行う自由診療の怖さを、がん薬物療法の専門医が語ります(写真:metamorworks/PIXTA)


 先日、大手の新聞などで「がん自由診療で死亡」というニュースが報じられた。筆者も本件で取材を受けた。


 進行がんの患者が「がん細胞を死滅させる」と説明を受け、自由診療でがんの総合医療を行うクリニックで、「ガスダーミン」という物質を投与された。その後、動脈に血栓ができて、がん性腹膜炎という状況になり、死亡したというケースである。


■ガスダーミンという物質とは? 


 ガスダーミンが直接、動脈血栓を起こしたり、死亡した要因になったりしたのかは、詳細がわからないので因果関係は不明だ。


 だが、ガスダーミンについては、最近の医学研究では、がん細胞を叩く免疫のシステムを強化する因子であることが、2020年に科学雑誌『Nature』に報告され、新規の治療薬になる可能性があるとして、注目されていた。


 ただし、このガスダーミンの研究は、すべて細胞レベル、マウス実験レベルのもので、まだヒトを対象にした研究にはいたってはいない。


 世界中の新薬の治験が登録されているClinicalTrials.govで検索しても、ガスダーミンタンパクの発現レベルを研究しているものはあるが、治療薬として登録されたものはない。日本での治験も行われていない。


 ガスダーミンにはAからEまでガスダーミンファミリーと呼ばれる複数の物質があるものの、どのガスダーミンががん治療としての効果を期待できるのかは、まだよくわかっていない。


 反対に、これまでの研究結果を見ると、ガスダーミンは多くの炎症性サイトカインという物質を放出することがわかっている。


 がんの免疫療法薬には、すでにオプジーボやCAR-T細胞療法など、有効性が証明され、製品にもなっているものがある。だが、その一方で「サイトカイン症候群」と呼ばれる、サイトカインが大量に放出されることで起こる副作用が問題となっている。


 このサイトカイン症候群は、ときに重症化して多臓器不全を起こし、死に至ることもある。また、全身に血栓ができる播種(はしゅ)性血管内凝固症候群という、手遅れになると致命的な症状を引き起こすことも報告されている。


 ガスダーミンがまだ臨床開発にいたっていないのは、正確に標的となる物質が同定、精製されていない問題や、サイトカイン症候群の問題点などがあるからだ。そのため、臨床開発まで進んでいない可能性があるのではないかと、筆者は推察している。



<>

がんの自由診療がはびこる原因


 本来であれば、未知の治療は厳密な臨床試験が行われるべきである。


 だが、このような自由診療が“医師の裁量権”の名のまま野放し状態になり、ほとんど規制されていない。これが非倫理的、非科学的な自由診療がはびこった背景にある。


 患者は藁にもすがる思いで治療を受けるため、“お金はいくらかかっても可能性があるなら“といくらでもお金を出す。筆者の患者にも、このような自由診療に1000万円以上費やした人がいる。


 患者側の弱みにつけ込んで高額の医療費を自由に設定でき、利益率が高いことから、美容系のクリニックががん自由診療経営に乗り出しているケースもある。


 患者側として、あやしい自由診療にだまされないポイントとしては、以下の3つに気を付ける必要がある。


1 健康保険が使えない自由診療
2 「がんが消えた」「治った」などのうたい文句
3 体験談が載せられている


■「あやしい自由診療」見極めのポイント


 日本は世界的にも優れた国民皆保険の国であり、有効な治療はすでに保険適応になっている。現在承認されていない薬でも、有効性が本当に期待される治療であれば、治験などががんセンターなどで必ず行われ、治療薬として承認される。


 医療法の「医療広告ガイドライン」でも、有効性をうたえるのは承認された治療法だけである。わかりやすく、断定的に、「がんが治った、消えた」などとうたっているのは、あやしいと疑ったほうがいい。


 また、体験談はわかりやすいが、医学的エビデンスとしては最も信頼性の乏しい情報であるため、医療広告ガイドラインでも体験談を載せるのは禁止している。効果があった症例などを載せているホームページなどがあったら、あやしいと疑うべきだ。


 がん治療に関してあやしげな自由診療をやっているのは、ほとんどががんの専門医がいないクリニックであり、もともと美容外科が専門であるとか、救急医療専門であるとかの医師がやっているなどということもある。


 上記に気を付けることに加えて、クリニックにがん治療の専門医がいるかどうかも、ホームページなどで確かめてほしい。




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早起きで人生は無敵になる。継続のコツは睡眠時間を削るのではなく…

2025年01月24日 08時03分44秒 | 医療のこと

コロナによるテレワークの導入に始まり、緊急事態宣言解除で出勤する生活に戻った人のなかには、生活リズムが乱れてしまったという人は少なくないはず。早寝早起きを目指していても、なかなか継続できないという悩みも珍しくない。  



6/17/2020 

そこで今回は、3月に出版された『昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です』(小学館)の著者で、これまで500人以上を夜型人間から朝型人間に変えてきた井上皓史氏にインタビューした。朝型の生活を継続するコツを、本の内容と合わせて紹介する。(全4回 第1回) 

(小学館)1540円
早起きではなく「早寝」を頑張る
  肝心要の早起きのコツについて、井上氏は「早寝が大切です」と語る。 「毎朝5時に起きることを頑張るのではなく、毎晩22時に寝ることを頑張ってください。就寝時間を固定することが、もっとも重要になります。22時にベッドに入れれば、あとは7時間しっかり睡眠を取って5時に起きるだけ。5時起きもまったく辛いとは感じないはずです」  

適切な睡眠時間には個人差があるので、7時間睡眠で日中に眠気を感じて辛いと思ったら、起床時間を5時半にするなどして調整。早寝なくして早起きなし。睡眠時間を削って早起きするなんてことは、常人には無理なのだ。  
多くの人にとって、適切な睡眠時間は6時間~9時間の間に収まるだろう。6時間程度の短時間睡眠につい憧れてしまうが、無理は禁物。自分にとって必要な睡眠時間を知り、早寝を目指そう。 

朝と夜の時間の使い方を時間割を書いて洗い出す
 

朝と夜、つまり平日のプライベートの時間をどのように過ごしているかを把握し、時間割を作ることも重要だ。 

画像/Adobe Stock(以下同)
「読書やテレビ、ジョギングなど仕事のあとに夜やっていたことを、すべて朝の時間帯にスライドさせることが必要になります。読書やゲーム、ツイッターやフェイスブックをチェックするのも、朝できます。時間割はできるだけ細かく書くことがポイントです」  

時間割通りに過ごすことは容易ではないが、あくまで目安として捉えるだけでも意味がある。ダラダラとスマホを触っているような時間を見直し、メリハリのある生活を送るには、行動を紙に書き出すことが必要。 「簡単でもよいので、何時に何をしていたか日記のような形で行動記録を付けると、時間の使い方が可視化され、早起きの習慣を付けやすくなります。スケジュール帳は、1週間単位のものがオススメです。スマホでも紙の手帳でも、どちらでもOKです」  

1週間単位で時間の使い方を俯瞰すると、行動パターンが把握しやすく、改善点を見つけやすくなる。週末の飲み会、あるいは週始めの残業など、早起きのネックとなっている行動を振り返ることができるのだ。 

目標を今より“2時間”早く起きることに定める
 これまで夜型の生活をしていた人が、いきなり5時起きにジャンプするのは難しいかもしれない。だが、今までより「2時間早く起きる」という目標なら、現実的に感じるのではないだろうか。今まで7時に起きていた人は5時、8時に起きていた人は6時を目指すのである。 「早起きのメリットを十分に享受するには、1時間では感じにくいのです。2時間の早起きを実行することで、“朝のゴールデンタイム”が生まれます。起業に向けた勉強や副業などの時間にあてるのもよいでしょう。自分だけの時間を毎日2時間捻出できれば、人生そのものが大きく変わるといっても決して過言ではありません」  

夜はメールや電話などの邪魔が入らず、集中しやすいという声をよく聞くが、実はそれは朝でも同じ。一般的なビジネスマンの出社時間は、8時~10時ぐらいだろう。これまで出社時間に合わせて起床していたとしたら、今より2時間早く起きることで、自分の時間が作れる。もちろん、そのぶん2時間早く寝ることにはなるが、充実度は確実に違うはずだ。



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排卵は爆発”…毎回傷つく卵巣 日本人女性、出産減による“多すぎる生理”で卵巣がん増加

2025年01月16日 23時03分38秒 | 医療のこと
【出産減で生理回数10倍に】“多すぎる生理”で「卵巣がん」増加 「低用量ピル」で予防可能!



排卵は爆発”…毎回傷つく卵巣 日本人女性、出産減による“多すぎる生理”で卵巣がん増加


2023/01/01(日) 18:00:43.


生存率の低い「卵巣がん」が、右肩上がりに増加している。その死亡率も年々上昇している。
実は、先進国のなかで「卵巣がん」が増加しているのは、日本だけといってもいいのだ。

なぜ、日本人女性だけ、「卵巣がん」が増加しているのか。
その背景には、昔の10倍に増えた「生理(月経)回数」があった。

排卵は「爆発」…毎回傷つく卵巣
ほとんどの先進国で卵巣がんが減少しているにも関わらず、日本では卵巣がん患者が増加している。
あまり知られていないが、「卵巣がん」の原因に、日本人女性の「多すぎる生理(月経)回数」がある。
「生理は月1回で、それ以上は来ない。多すぎるとはどういう意味?」と思われる方も多いだろう。
実は、女性が生涯で経験する生理の回数は、昔に比べて激増している。

生理(月経)のサイクル
卵巣は毎月の排卵・生理のたびに、大きなストレスを受けている。
卵巣から卵子が飛び出す排卵は、卵巣にとっては一種の“爆発”のようなもの。
そのため、卵子が飛び出すときに、卵巣には「傷」ができてしまう。
卵巣はその「傷」を、毎回「修復」しなければならない。
しかし、毎月毎月「傷」と「修復」を繰り返すと、ガン化のリスクは確実に上がっていってしまう。
つまり、生理のたびに「卵巣ガン」のリスクは高くなるのだ。
逆に言えば、生理の回数が少ないほど、「卵巣ガン」のリスクは減ることになる。

出産が大幅に減り…「生理回数」が10倍に
では、女性はその生涯を通じて、何回くらいの生理を経験するのか。
昔の女性が生涯で経験する月経の回数は、約50回程度だったと見られている。

一方、現代女性はそれよりもはるかに多く、約450~500回と推測されている。

何と、生理回数が9~10倍にも増えているのだ。


続きはソースで
FNNプライムオンライン 2023年1月1日 日曜 午後5:40 



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