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「なぜ令和に街からヤンキーが消えたのか?」現役教師の告白。イマドキ高校生たちの「服装以上に深い闇」

2025年02月08日 11時01分47秒 | 教育のこと
みんな、何かへの反抗だったんですよ。
許せない相手への威嚇であり、目に映る全ての者が気にくわないからこそのファッションだった。でも今は違うんですよ。ファッションだけは残っていて、そういう『気概』みたいなものはなくなってしまった




2/7(金) 18:54配信




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「なぜ令和に街からヤンキーが消えたのか?」現役教師の告白。イマドキ高校生たちの「服装以上に深い闇」


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街中で、いかにも「ワルい」といった雰囲気の若者を見なくなったのは、気のせいだろうか。コンビニの前にたむろして、地べたにいわゆる「ヤンキー座り」という座り方で奇声を上げたりしている若者を、そういえばここ十年ほどもう見ない。


令和に「ヤンキー」というものは絶滅してしまったのだろうか。


「ヤンキー」というのはそもそも「不良っぽい若者」のことをさしており、語源をたどれば南北戦争当時のアメリカ南部で、北軍の兵士や北部諸州人に対する蔑称として用いられていたものとなる。のちに「ヤンキー」は、アメリカ人全体を指す言葉となった
のだが、日本での用いられ方は、それらとはやや違っている。


日本の「ヤンキー」発祥の地は大阪難波にある「アメリカ村」と呼ばれる地域だ。


1970年代から80年代にかけ、アメリカ村で買った派手なアロハシャツや太いズボンを履いて、繁華街をウロウロする若者を「ヤンキー」と呼ぶようになった。それがいつしかファッションに関係なく「不良」に該当する少年少女全般を「ヤンキー」と呼ぶようになり、西日本を中心に全国に広まった。


「不良」の行為としては、喧嘩、サボり、喫煙、恐喝、制服の改造にはじまる数々の校則違反、深夜徘徊などが上げられていたが、今の若者たちはそういう「不良」行為はあまり行わないのだろうか。


現役の高校教師3人に話を聞いた。


「『ワルい』の内容が変わってきているのかもしれませんね。あと、ワルいかどうかよりもダサいかどうかを気にしているのかなあ。ヤンキーそのものに興味はあって、映画やドラマで見たものを真似てみたりはしていますけど……。何かが違うんですよね」


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そう話すのは、自身が「すこーしだけワルかった」という康弘さん(仮名)59歳だ。


たしかに、「今日から俺は」や「ごくせん」などヤンキーたちが活躍するコンテンツの人気は根強い。今の高校生たちは、それらをどうとらえているのだろうか。


「われわれの時は……なんて言うと『老害』とか言われそうですけど。きちんと抗いたいものがありましたからねえ。地面に引きずるほどに長いスカートも、耳に開けた穴も、リーゼントも、たばこも、みんな、何かへの反抗だったんですよ。


許せない相手への威嚇であり、目に映る全ての者が気にくわないからこそのファッションだった。でも今は違うんですよ。ファッションだけは残っていて、そういう『気概』みたいなものはなくなってしまった」



康弘さんは、ややセンチメンタルにそうつぶやいた。


「ヤンキーなんて、とっくの昔に消滅していますよ。ファッションだけは残ったって感じじゃないですか?」


そう話すのは、ほのかさん(仮名)28歳。


彼女自身、「ヤンキー」という言葉に馴染みがない世代だが、ヤンキー的なファッションに身を包む生徒たちの対応に手を焼いているという。


「決して多いわけではないんですが、目立ってしまうので。上からも注意されやすいし、地域の人たちからも『何だあれは?』みたいな声が上がりやすいんです」


彼女のクラスには、3人組のヤンキーファッション推奨組がいて、毎日のように制服にド派手なアレンジを加えて登校してくる。


A君は、学ランに金の刺繍で文字が入ったものを着用しており、髪は金に近い茶髪だ。耳には3つほど穴が開いており、そこに太い黒い輪を通している。


Bさんは、制服のスカートの下に紫に金色の縦線が入ったジャージを着ている。髪の毛の先はピンクと赤の中間のような色だ。


Cさんは、ツインテールで毛の先がブルーとグリーンの中間。しかもスカートの丈はくるぶし丈。耳にはピアスの穴が三つほどあいている。


「クラスでも結構浮いています。他の子たちはお化粧をするにしても、こっそりというかナチュラルなんです。彼らはナチュラルからはかけ離れているし、正直言っておしゃれなのかどうかもわかりません」


ただ、服装以外は全く問題がないので、注意しづらくて。遅刻も欠席もほとんどないし、授業態度も悪くない。成績も、Bさんは目指している大学が明確なので、どちらかといえばよいほうです。ただどうしても、ヤンキー的なおしゃれはやめてくれません。


一度話し合ってはみたんですが、彼らの話は筋が通っているので、だんだん私自身が、何に反対しているのかがわからなくなってしまいました」


困り果てるほのかさんに対してA君は、


「これは自己表現の一つだから、無理に止めようとすることはおかしいと思う」
と告げたそうだ。


素行に問題がなく、ファッションだけが「ヤンキー風」な生徒への対応に迷うほのかさん。しかし、本当に問題を起こしうるのは、彼らとは別のタイプの生徒たちだった。【関連記事はこちら】令和にヤンキーは絶滅したのか?現役教師が語る、生徒たちの「ヤンキー以上に深い闇」で詳報する。


取材/文 八幡那 由多










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「生徒が伸び伸びしているのはむしろ名門進学校」という“格差社会”の現実>なぜ「小中高生の自殺」は過去最多を記録したのか…専門医が明かす「SNSは諸刃の剣」

2025年02月07日 10時03分13秒 | 教育のこと

なぜ「小中高生の自殺」は過去最多を記録したのか…専門医が明かす「SNSは諸刃の剣」「生徒が伸び伸びしているのはむしろ名門進学校」という“格差社会”の現実(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース 







なぜ「小中高生の自殺」は過去最多を記録したのか…専門医が明かす「SNSは諸刃の剣」「生徒が伸び伸びしているのはむしろ名門進学校」という“格差社会”の現実
2/4(火) 6:12配信


>本当に生徒が伸び伸びしている中学は、ごく少数のエリート校に限られています。具体的には筑附や麻布、灘、桜蔭といった東大合格者ランキングの常連校です




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デイリー新潮
子供たちの抱える悩みとは


 厚生労働省の発表によると、2024年に自殺した小学生、中学生、高校生の数は暫定値で527人。前年より14人増え、統計を取り始めた1980年以降で過去最多となった。憂慮されるのは、自殺者の総数自体は減っていることだ。日本の自殺者は2003年の3万4427人が最多であり、それ以降は基本的に右肩下がりを示している。


【写真】新宿歌舞伎町にたむろするのは、学校や家庭になじめない「トー横キッズ」。命の危険がある“リスカ”や“OD”を繰り返す子供も珍しくない


 ***


 2024年に自殺した人の暫定値は2万268人。前年より1569人減っており、1978年に統計を取り始めてから2番目に少ない。つまり大人の自殺は減っているにもかかわらず、子供の自殺は増えていることが分かる。担当記者が言う。


「1980年からの調査を振り返ると、自殺者は“中高年以上の男性”が中心という時代が長く続きました。自殺者数と完全失業率には相関関係が認められ、自殺者がピークに達した2003年の社会状況を見ると、直前の00年12月から02年1月まで『IT不況』と呼ばれる不景気が日本を覆っていました。結果、02年の完全失業率は5・4%、03年は5・3%という高水準に達したのです。その後は長引くデフレ不況が日本を苦しめ、現在は実質賃金の低下が問題になっています。困窮する日本人は少なくありませんが、今の日本では人手が不足しています。24年の完全失業率は2・5%で、賃金はともかく仕事はあります。これが中高年以上の男性で自殺が減っている原因だと考えられます」


 一方、現在の日本は少子化が急速に進行している。先に「大人の自殺は減っているが、子供の自殺は増えている」問題を指摘したが、これは「少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、子供の自殺は逆に増えている」ことを意味する。つまり小中高生の自殺は絶対的に増えていると考えられるのだ。


子供は“ほったらかし”の現状
 精神科医の岩波明氏は「発達障害」の第一人者として知られる。昭和大学の特任教授も務め、昭和大学附属東病院では専門外来「アスペルガークリニック」を担当している。希死念慮を訴える患者の臨床経験も極めて豊富だ。


 岩波医師に小中高生の自殺者が増えていることについて受け止めを聞くと、「ある意味では当然のことだと考えられます」と言う。


「なぜなら大人の自殺を減らそうという取り組みは、以前からそれなりの期間、継続的に行われてきました。ところが子供の自殺に対する対策は、全くと言っていいほど手を付けてこられなかったのです。いわば“ほったらかし”の状態だと言えます。これでは小中高生の自殺が増えることはあっても、減ることはありません」


 自殺が増えている原因は何なのだろうか。岩波医師は「主な原因の一つとして、いじめと不登校の増加が挙げられます」と指摘する。


 文部科学省の調査によると、2023年度に認知されたいじめの件数は小中高校、特別支援学校を合わせて73万2568件。22年度に比べて約5万件も増え、過去最悪を記録した。


 さらに23年度に「全国の小中学校で30日以上欠席した不登校の状態にある子供の数」は34万6482人。22年度に比べて約4万7000人多く、こちらも11年連続で過去最悪となった。

支援の対象にならない子供
「なぜ、いじめと不登校が増え続けているのか、それは発達障害の問題も大きな影響を与えています。自殺対策と同じで、大人の発達障害にはそれなりの対策が講じられているのですが、子供のほうはそうでもないのです。集団への不適応が明白といった重症のケースや、IQが標準より非常に低い子供さんには支援の手が差し伸べられます。その一方で、軽度の発達障害が認められるケースや、問題行動がみられない子供さんは、なかなか支援の対象にならないのです」(同・岩波医師)


 誰もが「発達障害だ」と気づくほど重度ではない子供が“放置”されてしまうのは、日本の教育環境に原因があるという。


「学校の先生が激務に苦しんでいることは、多くの方がご存知だと思います。担任として受け持つ子供たちの一人一人に目を届かせるだけの余裕がないのです。スクールカウンセラーの問題もあります。多くの学校では非常勤の担当者が週に1、2回、来校するというところでしょう。これでは自殺者を減らすのは厳しいと考えられます。状況を変えるには、まずクラスの少人数化が必要です。小中高で1クラスの人数を20人や15人にまで減らせば、担任が子供たちの状態をより正確に把握できるようになるはずです。スクールカウンセラーは常勤化がベストですが、さすがに予算の関係から無理かもしれません。とはいえ、最低でも週4日の勤務体系なら今と状況が変わるはずです」(同・岩波医師)





 オーストラリアではSNSを悪用して子供を性的に脅迫したり、いじめのツールに使われたりすることが多発。自殺に追い込まれた子供が増え、保護者が法的な整備を求めていた。


「確かに日本でもSNSが自殺の原因になることはあります。日常生活でリアルないじめの被害を受けている子供はSNS上でもバーチャルないじめの被害者であることは珍しくありません。ただし、いじめに悩んでいる子供がSNSで何でも打ち明け、ゲームの世界などを通して相談できる相手を見つけることで、何とか精神的に踏みとどまれているケースも少なくないのです。スマホやネット、SNSは“両刃の剣”という要素が非常に強く、私自身としてはまだ結論が出せていない状態です」(同・岩波医師)


 不登校ジャーナリストの石井しこう氏の調査によると、1920年代に10代前半の自殺率は1・8%と高い割合を示していた。それが40年代までは減り続けて0・8%を割った。


 価値観が大きく変容した戦後の混乱期は1%まで上昇したが、60年代から90年代は0・6%と低い水準を取り戻した。ところが2000年代から1・2%と再び上昇し、2018年は1・8%と1920年代に戻ってしまう(註1)

ストレスが増す学校
 なぜ自殺率は「U字型」を描いたのか、石井氏は「理由は不明」とし、原因が究明されていないこと自体を問題視している。


 その一方で、教育的な視点で読み解く識者も存在する。戦前の子供は小学校を卒業すると社会に出されることが多かった。職場の先輩たちから理不尽に叱責されたり、いじめられることも少なくなかったという。


 戦後になって義務教育は中学まで延長され、高校進学率も伸び続けた。希望に反して働かされる子供が減り、しっかり学校で学べるという環境が整備された。教育に救われた子供も少なくなかったというのだ。ところが近年は学校に通うことが逆にストレスを生み、自殺の原因になっているように見える。


「いつから、とはっきり時期を特定することはできませんが、昭和から平成に変わっていく過程で、徐々に学校という空間が変質してしまったと考えられます。公立中学の場合、内申書による締めつけが厳しさを増しています。『教師に内申書で悪い点を付けられると、高校に行けなくなる』と考えている中学生は少なくありません。このため生徒が『規則』にがんじがらめにされています。これは東京や大阪などの大都市圏で中学受験が増えている原因でもありますが、ならば私立中学にストレスがないかと言えばそれも違います。今、かなりの中堅以上の私立学校が“大学予備校”と化しており、『偏差値が上位の大学に合格しろ』という要求が厳しいのです。本当に生徒が伸び伸びしている中学は、ごく少数のエリート校に限られています。具体的には筑附や麻布、灘、桜蔭といった東大合格者ランキングの常連校です」(同・岩波氏)


改革の順番が逆
 子供の自殺が増えて喜ぶ日本人は一人もない。早急な対策が求められているのは言うまでもないが、岩波医師には気がかりな点がいくつかあるという。


「こども家庭庁が昨年4月1日から発足したことは評価できるかもしれません。一方で、子育て支援として高校授業料の無償化など、高校生を対象にした議論だけが先行している点は気になります。なぜなら子供の自殺防止という観点から考えると、高校生の判断力は大人に近いですし、いざとなれば働いて自活することも可能です。子供の自殺を減らすためには、年齢が幼い層から改善を行うほうが効果的です。幼稚園や保育園に通うことは幼児の社会性を高めることが明らかになっています。となれば、幼稚園や保育園の就園率を高め、その質を高めていくことが求められ、特に保育園については希望者をすべて受け入れるべきでしょう」(同・岩波医師)


 2023年3月、こども家庭庁設立準備室は「保育園にも幼稚園にも通っていない3歳から5歳までの児童は全体の1・8%、5・4万人に達する」との調査結果を発表した。こうした子供を持つ家庭は経済的に不利な状況に置かれていたり、不適切な養育が行われていたりする可能性が指摘されている。

格差社会の象徴
 ここで気になるのが、先に岩波医師が「本当に生徒が伸び伸びしている中学は、ごく少数のエリート校に限られています」と指摘した点だ。


 いわゆる名門進学校は私立校が中心のため学費が高い。東京都では高校授業料の実質無償化が進んでいるとはいえ、そもそも通塾費など中学受験対策には相当な費用が必要だ。結果として富裕層の子供たちが合格、入学する率が高い。


 一方、「保育園にも幼稚園にも通っていない子供」のいる家庭の中には貧困に直面しているケースが珍しくないのは前に見た通りだ。裕福な家庭の子供たちがストレスの少ない学校に通い、そうではない家庭の子供たちは小学校や中学校でストレスに悩まされるという状況は、これも“格差社会”を象徴した現象だと考えられるだろう。


「保育園と幼稚園の改善から始め、その成果を小学校、中学校、高校と下から上に持ち上げていくべきなのです。高校生を対象にした教育改革の前に、小学校、中学校のクラスの人数を欧米並みに少なくして、子供に対して個別対応ができる体制をとる必要があります。改めて認識してもらいたいことが、親世代の学校より、今の子供たちが通っている学校はストレスが強いのです。『無意味な学校のルール』を廃止するとともに、行政においては、いじめ、不登校とひきこもりの問題について本気で取り組むことが求められます」(同・岩波医師)


健全ではないがリアルなつながり
 専門医が“諸刃の刃”と指摘したSNSだが、令和の子供たちはスマホを通じたコミュニケーションをどう捉えているのか。その実態については、関連記事【「“会ったその日に行為”が18%」「別のグループの人と付き合うのは無駄」衝撃のレポート コロナ、スマホで学校はどう変わった?】で詳報している。


◆24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)
◆法務局ほうむきょくLINEじんけん相談(@linejinkensoudan)
◆いのちの電話(0570-783-556)


註:10代前半の自殺、100年ぶりの高水準に。その要因は(Yahoo! ニュース個人・石井しこう氏の署名原稿:2019年10月7日)


デイリー新潮編集部


















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小中高生の自殺者数過去最多 SNS・少子化・地域のつながりの希薄化…大人が作った決まりが生きづらさに?

2025年02月04日 17時01分53秒 | 教育のこと




【解説】小中高生の自殺者数過去最多 SNS・少子化・地域のつながりの希薄化…大人が作った決まりが生きづらさに?
1/29(水) 10:00配信




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工藤啓
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29日に厚生労働省が発表した去年の自殺者数(暫定値)は2万268人と統計開始以来2番目に少ない一方で、小・中・高校生は527人と過去最多に。増加傾向にあるこどもの自殺、今のこどもたちをめぐる環境や傾向などを取材しました。


【画像で見る】子どもの自殺減らすには…大切なのは“話を聴く”環境<#きっかけ解説>


■全体では過去2番目に少なくなるも小中高生は過去最多に…
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厚生労働省が発表した暫定値では、去年、自殺した人は2万268人で、2023年より1569人減り、1978年の統計開始以降過去2番目に少ない状況です。女性は6505人と2年連続の減少、男性も1万3763人と3年ぶりに減りました。一方、小・中・高校生の自殺者は、2023年より14人増えて527人で、小・中・高校生の項目ができた1980年以降過去最多でした。


全年齢でみると、2023年と比べ、進路や友達との関係についての悩みなどの学校問題が理由の自殺が増加したほか、2022年から調査項目に追加されたSNS・インターネット上のトラブルを理由とした自殺は過去最多の42件でした。


■止まらないこどもの自殺増加 理由分からない状況
小・中・高校生の自殺者数は増加傾向にあり、2022年は514人で過去2番目、2023年は513人で過去3番目です。こどもの場合、遺書が残されていないなど要因分析が難しく、こども家庭庁は「分析をしているが、これというような理由については分からない」としています。


■「恵まれているのにこんな気持ちになってごめんなさい」今のこどもたちの傾向…
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自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンクは、悩みを抱える人のためのWebサイト「かくれてしまえばいいのです」を運営していて、清水康之代表は、サイトに寄せられた声などから最近の傾向を次のように分析します。


「『学校にも、家にも、どこにも居場所がない』『ここにいていいと思える場所がない』など、安心できる場や関係性を持つことができていないこどもや、『恵まれているのにこんな気持ちになってごめんなさい』といった気持ちを吐露するこどももいる。」「『生まれてきたくなかった』『自身のキャラに縛られていて家族や友人に弱い自分をさらけだせない』『何か決定的な原因があるわけではないのに、なんとなく死にたいと思ってしまう』といった声も多く、ひとりで苦しんでいるこどもたちが多いように感じる。」


また、悩みを抱えるこどもたち(特に中高生など)が思いを吐き出す場である「gedokun」などをネット空間で運営するNPO法人「第3の家族」の奥村春香理事長も、悩みを抱えるこどもの傾向について、こう話します。「本当に学校とかでは外から見たら、いわゆる普通の子みたいに見える子たちが多い。全然、別に何かすごく際立った特徴とかがあるわけでもない。隠れて家で傷ついているみたいな子たちが多いなと思いますね」

■フォロワーの数=人生の幸せ度? SNSの影響
「gedokun」の投稿などから、現在25歳の奥村理事長が懸念するのは、SNSやインターネットによる影響です。リアルでは言えない悩みや思いを共有できるのはネット空間のいいところと言う一方で、SNSなどの情報は、こどもたちが扱いきれるものではないのでは、と指摘します。


「例えば学歴ピラミッドとか、シンデレラ体重というモデル体重があったりするんですけど、(大人であれば「これはモデルさんの体重だよね」と分かるが)そういうのを本当にすごく信じてしまって、もうそれじゃなきゃ駄目なんだってなってしまうこともある」


「大人だったらSNSフォロワーの数と友達の数とその人生の幸せ度が全部イコールじゃないと分かるかもしれないけど、何かその辺が扱いきれないような量で。それはだんだん成長していく過程で分かるものなので、今のSNSはちょっと危険な空間だなと思います」


また自傷行為について触れる機会が以前より増えているのでは、とも指摘。「悩んでいる時にSNS上で仲良くなった子とかがSNSで自傷行為の写真とかをあげていて、こういうふうにするんだ、みたいなことが分かる場合もある」そして、今までは自傷行為を隠れてする子が多く、そうした行為の詳細を知ることは少なかったと感じていると言いますが、「今は(SNSの)一番手前側でその(自傷行為の)情報が出てきてしまうので、学校もいい場所じゃないし、もう居場所ないから自傷行為しようかなみたいなことが多い。(居場所が)家、学校、第3位が自傷行為みたいになっている感覚はありますね。」


またSNS以外にも…。「今のティーン向けの漫画とか曲とかって結構そういう表現が出てくるので、知ってしまうところがありますね」


■身近な人との深いつながりが減少 “友達”ではなく“推し”がいるから生きていられるこどもたち
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そして最近のこどもたちの声から感じているのが、手に届く範囲にいる身近な人との深いつながりの減少だといいます。


「公園も遊ぶ場所が減ってきているので、そうなるとオンラインで遊ぶしかないなどで学校の友達ができにくくなっている子もいたり、“推し”とかが多様化しすぎて趣味がかぶらないから、学校の友達はそれなりの関係で、ネットの友達と深く付き合っていたりとか」


「コロナ禍の影響がまだ残っている学校とかだと、放課後が終わったら早く帰れとか。あとは部活とかが最近地域で合併していたりするので、地域では友達ができるかもしれないけど、学校に戻った時に同じ部活の友達がいないとか」


「本当に小さいことの積み重ねという感覚はするのですけど、でも昔はあった“友達がいたから生きていられたんだ”みたいな雰囲気はちょっと減っている。どちらかというと“推しがいるから生きていられる”に変わってる感じはありますね」

■手の届く範囲を大切に
「おじさんがただ挨拶しただけなのに不審者として通報されるかもしれない世の中。最近だと教育虐待とかも増えてますけど、お母さんたちは認めてくれないし厳しいかもしれないけど、隣の家のおじさんが『本当頭いいね』と言ってくれたらそれだけで救われる何かもあると思うんですよ。それが今はなくなっていて、親子も孤独だし、なんかこどもにとっての価値観みたいなものも親とかの狭い価値観になりやすいのかなって思いますね」


奥村さんはまずは地域のこどもたちに挨拶をするなど、手の届く範囲の人との関わりを大切にすることが重要だと考えているといいます。


■大人が作った決まりやサービスがこどもの生きづらさに
そして、こどもたちの生きづらさについては…


「習い事とか塾も増えて、小学3年生からいっぱいやる必要あったんだっけとか。学校側は決まりで学生の生きやすさを、何か奪っていないかとか、本当に小さいことの積み重ねなのかなって思いますね」


「私たちから見て感じるのは、大人たちの仕事的にやりやすいような社会とか、大人たちに都合のよい社会の中で、こどもたちが結構苦しめられてるのかなって思うところはあって、例えば先生も、ハラスメントとかがあるので、生徒に介入したら逆に何か言われちゃうかもしれないみたいで、生徒と先生の距離ができたりだとか。公園も遊ぶ場所が減ってとか、受験(の低年齢化)もそうですけど、大人たちが作った決まりとかサービスの中で、結構生きにくさみたいなのが生まれているのかなっていうのを感じますね」


■求められる早急な国の対策
暫定値時点で過去最多となった小・中・高校生の自殺者数。この結果について、こども家庭庁支援局の吉住局長は「『こどもの自殺対策緊急強化プラン』を作成したこども家庭庁としても、大変重く受け止めている。プランには、こどもの自殺対策のためのあらゆる施策が盛り込まれているが、そうした施策が実際の現場で実効性のあるものとして実施されているのかどうか、こども家庭庁を含め、関係各省庁において再点検をしていくことが急務だ」と話しました。


関係者によりますと、政府は今回の結果を踏まえ、今月31日に関係省庁連絡会議を開催し、こどもの自殺対策について対応を議論するということです。








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不登校の小中学生が19万6千人に登り過去最多 特に中学進学時に急増、人間関係のストレスが原因か

2025年02月04日 11時03分10秒 | 教育のこと
不登校の小中学生が19万6千人に登り過去最多 特に中学進学時に急増、人間関係のストレスが原因か 


小・中の不登校過去最多「無理やり登校」避けるワケ
全国に特例校17校、オンライン活用した支援も

2021/11/24(水) 04:01



小・中学校における不登校の児童生徒数が2020年度、ついに20万人近くに達し、過去最多を記録した。しかも8年連続で増加している。その事実だけを取り上げれば深刻な事態のようにも見えるが、背景には、無理やり登校させようとすると自殺などにつながりかねないという理由で、登校を強制しないほうがいいという考え方が広がっていることもある。オンライン学習など不登校児童生徒を支援する手だても増えており、独自の取り組みをする自治体もある。なぜ学校に行きたくないのか、行けないのか、個々の児童生徒の思いに寄り添った取り組みが必要である。



2020年度、小中学校における長期欠席者の数は28万7747人、そのうち不登校の児童生徒数は19万6127人に及ぶことが文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で明らかになった。



この調査によると、不登校の児童生徒数が全児童生徒数に占める割合は、小学校で1.0%、中学校で4.1%で、全体との比較で見ればごくわずかという印象もある。だが、最近5年間でその割合は増える傾向にある。不登校児童生徒の人数そのものも8年連続で増えている。しかも、その約55%は年間90日以上欠席しているという。そうした子どもたちが学習の機会からシャットアウトされたままでいいはずはない。

不登校の児童生徒数の時系列的な推移を見ると、12年度までは小・中学校ともに横ばい的な動きだったが、13年度以降は増加傾向にある。1000人当たりの不登校児童生徒数の推移を見ても同様のことがいえる。

不登校の状況を詳しく見ると、事態の深刻さが浮き彫りになってくる。

欠席日数が30日から89日の児童生徒数は小・中学校の合計で45.1%だが、90日以上欠席した児童生徒数は54.9%にも及ぶ。小・中学校の年間授業日数はおおむね200日前後のところが多い。したがって不登校の児童生徒の半数以上は、授業日数の半分近くを欠席していることになる。1日も登校していない児童生徒数も、小学校で約2000人、中学校では約6000人いる。

また、学年別の不登校児童生徒数を見ると、小・中学校ともに高学年になるほど増えている。とくに小学校から中学校に進学すると、一気に増加していることがわかる。20年度の場合、小学6年生の不登校児童生徒数は1万9881人だが、中学1年生だと3万5998人で、実に1万6000人強も多い。中学校に進学した途端、不登校の子どもが増えるのはなぜか。



以下はリンクで>


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制服のスカートは寒くて困る 女子高校生が勇気を出してスラックスで登校したら

2025年01月29日 00時03分24秒 | 教育のこと


スカートにソックス。寒い冬、制服で外に出るのはつらい……。そんな思いを胸に日々学校に行っている女子高校生も多いのではないでしょうか。

女子高に通う高校生記者のJiWooさんは、規定の制服ではない「スラックス」で登校し始めました。先生や友達の反応は…?



 勇気を出して「他の人と違うこと」に挑戦した彼女の記録です。

寒いとお腹が痛くなる


スラックスで登校することにした

私は某公立女子高校に「スラックス」で登校する、ごく普通の高校2年生です。 私の学校では、私を含め2人しかスラックスで登校している人はいません。私がスラックスで登校するようになったのは、2年生の冬からです。理由は単純にスカートは「寒いから」。元々、寒いとすぐにお腹が痛くなってしまう体質なのです。

さくっと申請が通った

私の学校では、スラックスの制服が作られておらず、自分で市販のものを買い、申請を出すという制度です。 「寒いから」という理由ではくことができるのか。校則には、そこの部分が明記されていませんでした。 そこで、先生方に確認を取ったところ、「冬服期間しかはかないなら、書類の提出はいらない」と言われ、買ったスラックスが適するかどうかの30秒ほどの簡単な審査しかありませんでした。

はく理由も、どんな理由でも大丈夫でした。スラックス自体も、私が買ったのは制服用のスラックスではなく、しまむらの裏起毛の暖かいもので、少し細めの形だったのですが、何も言われませんでした。
始めはジロジロ見られ、コソコソ話されたけれど

スラックスの制服がないので自分で購入した

早速、次の日からスラックスで登校しました。 初めはジロジロ見られたり、コソコソ話されたりしました。そんなさまざまな反応がある中で少しうれしかったのは、「どうしてはいているの?」と聞いてくれたことです。 私が説明すると、納得して「いいね!」と言ってくれました。

直接聞いてくれるとお互い気持ちが晴れると思います。 現在では「寒いから私もはこうかな」と検討する人も増え、スラックスをはくことが身近になったようです。


体調を崩すことがなくなった

私はスラックスをはくようになって、寒さのせいで体調を崩すことがほとんどなくなりました。もし少しでもはこうか悩んでいる人は、はくべきだと思います。 ただ、校則ではけない人もいると思います。その場合は、学校に掛け合ってみてください。全国の多くの学校での前例もありますし、理由を伝えればきっと分かってくれると思います。

私は、自分が先駆者となって動くのが大切だと考えています。何かを変えること、他の人と違うことをするのはとても勇気がいることですが、頑張ってみてください!(高校生記者・JiWoo=2年)

高校生新聞社


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