村上春樹氏が、6月9日にスペインのカタルーニャ国際賞を受賞しました。その受賞スピーチの全文を私は入手し、読みました。
世界に通用する日本のインテリの代表である村上氏が、今回の東日本大震災と福島第一原発事故に触れながら、核に対する日本人の心理分析と、小説家としての核に対して<ノー>という決意とを述べています。感動しました。皆さんも是非入手して、味わってください。
世界で唯一の被爆国である日本が、ヒロシマ・ナガサキの悲劇から真剣に学ばずに、今回のフクシマの悲劇を迎えた無念さを、指摘しています。その原因は、原子力発電は<効率>の良い発電システムと考える<効率>が第一です。
日本の発電量の約30%が原子力発電に依存しています。反原発の人に対して、原発推進者は<じゃあ、あなたは電気が足りなくてもいいんですね>と脅して、<現実を見なさい>という現実とは、たが表面的な<便宜>に過ぎません。原発推進者は、<便宜>を<現実>という言葉で置き換え、論理をすり替えていたのです。この<便宜>が、その原因の第二です。
そして最後に、このように述べています。
ー我々は、夢を見ることを恐れてはいけません。我々の足取りを、<効率>と<便宜>という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく<非現実な夢想家>でなくてはならないのです。ー
村上春樹氏の素晴らしい考えを、マスコミは広く国民に知らしめる義務があります。下の写真は、亡父が植えた百合です。綺麗に咲きました。
世界に通用する日本のインテリの代表である村上氏が、今回の東日本大震災と福島第一原発事故に触れながら、核に対する日本人の心理分析と、小説家としての核に対して<ノー>という決意とを述べています。感動しました。皆さんも是非入手して、味わってください。
世界で唯一の被爆国である日本が、ヒロシマ・ナガサキの悲劇から真剣に学ばずに、今回のフクシマの悲劇を迎えた無念さを、指摘しています。その原因は、原子力発電は<効率>の良い発電システムと考える<効率>が第一です。
日本の発電量の約30%が原子力発電に依存しています。反原発の人に対して、原発推進者は<じゃあ、あなたは電気が足りなくてもいいんですね>と脅して、<現実を見なさい>という現実とは、たが表面的な<便宜>に過ぎません。原発推進者は、<便宜>を<現実>という言葉で置き換え、論理をすり替えていたのです。この<便宜>が、その原因の第二です。
そして最後に、このように述べています。
ー我々は、夢を見ることを恐れてはいけません。我々の足取りを、<効率>と<便宜>という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく<非現実な夢想家>でなくてはならないのです。ー
村上春樹氏の素晴らしい考えを、マスコミは広く国民に知らしめる義務があります。下の写真は、亡父が植えた百合です。綺麗に咲きました。