スランプになるのは、がんばっている証拠

伊東真氏とは、司法試験合格を目的としている伊東塾の代表者です。司法試験合格のための秘訣を数々の本で披露している方です。どの内容は、ただ司法試験合格のためと超越して、仕事で成功するためのヒントになります。

今回、『続ける力』を読みました。その中で、＜スランプになるのは、がんばっている証拠＞よりの抜粋です。

サボっている人に、スランプはないのです。ゲーテは、「人間は努力するかぎり迷うものだ」と言いました。私は受験生に「スランプにつきあたってこそ一人前」と言います。がんばって目標に近づいてきた証拠として、自分をほめてやってもいいくらいです。だから、重要なのは、スランプをなくすことではなくて、その期間をできるだけ短くすることです。

自問してみれば、大した存在でもない自分が、そのときの自分をマイナスに評価しているだけとわかります。・・・さらに、「部分的な問題を全体視しない」こととならんで重要なのは、「短期的な問題を永続化しないこと」です。

「継続は力なり」は真実です。続けるための秘訣が満載です。続けることが困難になるようなスランプになった時、特効薬にできそうなヒントを掴める本でした。

　

健康寿命とは？！

普段は余り考えないですが、いろんな臓器と平均値を得る暦年齢とから見た年齢があります。骨年齢、血管年齢、脳年齢、肉体年齢などは結構一般的です。歯牙の萌出時期から見た歯牙年齢というのも、矯正歯科の分野ではあります。

日本歯科医師会の大久保満男会長の講演会を聞く機会がありました。高齢化社会と歯科医師会との関わり方を寿命を暦年齢で説明していました。その中から、自分が興味を持った内容を要約します。

＜日本人の平均寿命は83歳である。障害もなく介護の必要もない全く健康的生活を送れる健康寿命は72歳である。障害があり要介護である期間は、つまり平均で11年間ある。＞

暦年齢が増すごとに、つまり高齢化するたびに、肉体は確実に老化していきます。努力によって、多少遅らせることができますが、寿命には限りがあります。

せめて、健康年齢を限りなく平均寿命に近づける努力をしなければなりません。一方で、健康を失った事態への準備と覚悟も必要であると、再認識させられました。

　

第40回日本臨床矯正歯科医会大会

2月6日、7日と東京で、第40回日本臨床矯正歯科医会大会が開催されました。日本臨床矯正歯科医会とは、矯正歯科単独を標榜して開業している矯正医の集まりで、会員数は450名弱を擁しています。

今回は創立して節目の年で、大規模に開催されました。全国から参加した歯科医と情報交換し、最新の情報を仕入れる機会でした。また、今回は当方も症例を発表し、有意義な学会となりました。

ハードスケジュールで、今日は少々バテ気味です。

　

中国由来の大気汚染物質を洗い落とす＜恵みの雨＞

久々に清々しい朝です。昨日の雨が空気中の物質を洗い落とし、新鮮な空気を吸う喜びを感じます。恵みの雨とは、夏の干ばつの際に降る雨に対して感謝の気持ちを表現したものです。冬のこの時期には、本来相応しくない表現ですが、ここから感謝したい気持ちです。

今週初めから呼吸する度に不愉快な気持ちになって、本能的に異変を感じました。ついに中国から来たかと、実感しました。ご承知の通り、大気汚染物質のPM2.5です。PM2.5とは、粒径2.5μm以下の小さな微小粒子物質です。呼吸によって吸い込むと浄化機構を潜り抜けて肺の奥まで達し、喘息などへの影響が大きいとされています。

中国の風下に位置する日本の宿命で、中国の汚染物質だけでなく、黄砂もやってきます。従来は中国文化の伝来で恩恵もあったのですが、今回は迷惑な話です。以前から存在した現象なのでしょうが、今年山口県の場合は際だった濃度で、日本国内のPM2.5基準を大幅に超えています。

日本政府がこの事態を察知し、原因をはっきりさせ、中国政府へ対応を申し出るということもありません。中国の人々も外出時にマスクをするだけで、政府へのアクションをしたという報道も聞きませんから、我慢強いのだなと、妙に感心したりします。

これから、花粉と黄砂と続きます。外出の際には、マスクは必須になります。但し、医療用のマスクのみ、PM2.5を防ぐとの報道があります。