和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

今週の「めだかボックス」。

2010-06-08 16:34:09 | 読書感想文。
扉は「十三組の十三人」勢揃いの図。
・・・濃いな。

さて、今回の見所はやっぱり最後のめだかと都城のやりとりですね。

「貴様 それでも人間か?」
「もちろん 俺が人間だ」
「・・・そうか だったら私は化物でいいよ」

このやり取りがすげーツボ。
都城みたいな悪辣っぷりが正常な人間だというなら、化物呼ばわりされても構わない。
――みたいなめだかのポリシーも勿論重要なんですが。
そこよりなにより、都城の台詞
「俺『が』人間だ」
ここの助詞「が」が凄い。
このたった一文字が、都城というキャラを見事に表現しています。

普通の神経だったら、ここは
「もちろん 人間だ」
ないしは
「もちろん 俺は人間だ」
となるでしょう。
ここで「が」という言い回しは普通有り得ない。
これは「こそが」と言い換えることが可能です。
つまり、
「都城王土こそが、『人間』である。完全な、唯一無二の存在である」
ということですね。
自らを「王」と言い張り、それ以外を王に従う「民」あるいは「奴隷」と捉える
彼ならではの言い回し、主張であると思うのです。

普通だったら、このことを表現するのにもう少しエピソードを入れるなりして
時間をかけてしまいます。
しかし、これまでの下敷きがあったとはいえ、この一文字で見事にキャラを説明
してしまう辺りはさすがというかとんでもない。
もうここまで断言してしまえば、あとはめだかとバトって終了、で構いません。
まぁ、これまでの流れから察するに、都城の過去というかバックボーンの解説が
少し挟まったりはするんでしょうけれど。
フラスコ計画編、終わりが見えてきた感じですね。

さてさて、打ち切りもそろそろ心配になってきますが、まだ都城はラスボスって
感じじゃないですよね。
多分、ラスボスは球磨川です。
時々回想シーンに出てきては「えげつない最悪なヤツ」として語られる彼。
あれがひょろっと登場して、戦って、今度こそきっちり勝負をつけて終わり。
・・・っていうのが一番綺麗な気がするなぁ。
ま、西尾維新のことだし、そこまでやらずにぷっつりと終わることも考えられますが。
ここまで来たんだから、きっちりしっかり、最後まで描いて欲しいものです。
コメント
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