和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

歯医者さん。

2010-06-21 21:15:12 | いつもの日記。
今日は、歯医者に定期検診に行ってきました。
歯や歯茎のチェックと歯のメンテが主な目的ですね。

そこで担当してくださった歯科衛生士さんが、どうも色々と喋る人で。
ほら、床屋で髪切ってもらうときに少し話したりするじゃないですか。あんな感じ。
ただ床屋と違うのは、こっちは口の中いじられてるワケで返事とかできないんすよ。
当たり前だ。
なので、歯科衛生士さんが一方的に喋る感じに。
まあ、良いけどさ。なんだこの人。

メンテの一環として、フッ素を塗るというのがあります。
このフッ素は歯ブラシで歯を磨くようにして塗るわけですが、一回塗ってしばらく待ち、
更にもう一回塗らないといけません。
ここでこの歯科衛生士さん、下の歯に一回目を塗ったあと、上の歯に塗り始めました。
「今日は下の歯だけの予定だったんですけど、ついでです~」
とか何とか。

で、上の歯にフッ素塗ってる間に下の歯の待ち時間が終了。
そのまま2回目に突入しました。

・・・結局、20分か30分くらいの間ずっと歯を磨かれてる感じに。
で、

「私、歯を磨くの好きなんですよね~えへへ」

とか楽しそうに言うわけ。
あんたどんだけ歯磨き好きなんだよ!
ここまで来るとちょっとした変態の領域だと思いました。
天職だそれ。間違いねえ。
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テイルズ終了。

2010-06-19 22:24:11 | いつもの日記。
テイルズオブヴェスペリア、クリアしました!
いやー面白かった!
さすがテイルズシリーズ。無難に面白かったです。

とにかく隅々まで良くできてるな、というのがまず評価のポイントですね。
グラフィック、システム、ストーリーは勿論、細かい操作感やバランスまで、
本当にしっくりくるようにできてます。
特に戦闘は分からないなりにも何となくガチャガチャボタン押してるだけで楽しいし、
上手くなってくるとテクニカルなことも狙えるようになってます。
この辺はテイルズならではで、楽しい限りです。

それと、今回は特にキャラが良かった。
ストーリーとしては正直無難なんですよ。
でも、それを語るキャラ達がしっかりと立ってて説得力を増してる感じ。

個人的にはやっぱり主人公ユーリの功績が大きいと思います。
自分の中の正義と法的な正義とに矛盾を感じ、それでも自分が思う正義を貫く様は、
ともすれば中二的独りよがりになりがちです。
でも、そこを大人な考え方・行動でしっかりフォロー。
ここは、ライバルであり親友であるフレンとの対比も非常に効いてましたね。

そして、そんな彼を取り巻く人々も好感が持てます。
エステルはヒロインらしいヒロインであり、お姫様だったり捕らわれてみたり
天然だったりしつつも、しっかり成長していく様が描かれています。

成長といえば、恐らく一番成長したのはブレイブヴェスペリアの首領・カロル。
弱いながらに奮闘し、最初はから回るばかりですが徐々に首領としての風格を
帯びてくる辺りは見事でした。

ユーリとほぼ同じくらいの大人レベルで物事を捉えるジュディス。
おかれる立場が特殊な彼女は、彼女ならではのものさしで、ストーリーを異なった
切り口で語れる貴重なキャラでした。

唯一パーティ内でユーリ以上に大人だったレイヴン。
色々と裏もありましたが、苦しみながらも次世代たるユーリやカロルから学んでいく
という姿もなかなか新しい味わいだったかと。

ストーリー的に一番の功労者じゃないかと思えるのはやっぱりリタでしょう。
魔導器関係は全部彼女に一任、更に後半では最大のキーになるモノを作り出すほどの
天才っぷり。
でも、エステルがからむとただのツンデレってのがまた良かったです。

パティとフレンは、XBOX版では仲間にならなかったそうですね。
PS3版しかやってない僕としては、ちょっと意味がよく分からない。
まぁ、ぶっちゃけフレンは仲間にならなくても良かったかも知れませんが、パティは
いるだろ!?
船、誰が操縦するのさ!?
それとも、船を操縦するだけのヒトとしてパーティに同行するのかな?
結構な存在感だったので、やっぱり信じられないなー。

と、そんな感じで実に楽しめました。
総プレイ時間は60時間くらい?
かなりやったなー。
2周目とか他のやりこみも残ってるんですが、もうお腹いっぱいです。
そこまではやらねえ。つか、やれねえ。

さーて、ヴェスペリアも終わったし、次はリーナのアトリエだなー。
もうすぐ仕事も始まるし、これが休み期間最後のゲームになりそうです。
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雑記。

2010-06-17 20:06:45 | いつもの日記。
会社都合で離職した場合、国民健康保険の保険料が減額されるそうです。
・・・なんつーかまぁ、詳しいことは分からないんですけど取り敢えず区役所へ。
で、色々話聞いて適当に手続きもしてきたんですが。
ぶっちゃけ最後まで良く分かりませんでした。
何で役所の手続きってあんなに分かりにくいんだろうね?
ってか役所のお姉ちゃんの話が分かりにくいっつーことなんで、当たりのヒトだったら
分かりやすいのかもしれませんね。
ま、良いです。
高くなったりすることはないだろー。

テイルズオブヴェスペリア、今度こそラストバトル・・・のはずです。
今、直前のセーブポイント。
しかし、ラスボス勝てるかなー?
このゲーム、どうもボスが強くて困ります。
レベル上げはそこそこ頑張ってると思うんですけど、装備品が貧弱っぽい。
まだお店の合成で作れる最強の武器防具も入手してないし。
これ以上の武器防具もきっとあるんですよね?
全然ダメだー。
でも、取り敢えず突撃してみます。
ダメだったらその時に考えよう。

サンデーの話。
メジャーはいつになったら終わるんですか。野手として復活ってそんなのありですか。
あぶさんですか。
ここまで来たら、引退~監督就任くらいまでやってもらいたい。
自分の息子が選手として活躍すんの。
そこまで突き抜けたら評価します。

ハヤテのごとく!も、何がしたいのか良く分からない。
結界師も今ひとつついていけない。
コナンは最初から読んでない。
絶チルはまぁ、かろうじて面白いかな。
文句なく面白いぜ!来週が楽しみだぜ!ってのは月光条例くらいです。
サンデー、微妙すぎ。
やっぱ、トラウマイスタやってた頃が全盛期だったと思います。

昨夜も、真夜中に目が覚めてしまいました。
今度は悪夢でというより、暑かったからかなー?
今日も一日暑くて具合悪かったです。
もう眠い眠い。何もする気にならない。
それでもまぁ頑張ったけども。
夏だなーと実感しますねぇ。
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雑記。

2010-06-16 08:16:04 | いつもの日記。
ムックの新曲「約束」がとても良い。
でも、カップリング曲「イソラ」はもっと良い。
ムックは大体カップリングが良いです。なんかマニアックで。
「約束」の方も良いんですけどね。凄く分かりやすくて。
やっぱ、アニメのオープニングだからですかね。
でも、ファンとしてはこれまでのシングルと似てるなーってトコが気になるのです。
その点、「イソラ」は綺麗な曲でありながらこれまでのムックにはないような、
なかなか斬新なことをやってます。
進化系ムックの片鱗が見えるような、そんな曲。
アルバム早く出ねーかなー。

6月24日はギャルゲーラッシュだと聞きました。
僕としてはトトリのアトリエ一択なんですけど。
世間的にはラブプラス+とか?
あとは、WHITE ALBUM、CLANNAD、初音ミク -Project DIVA-(お買い得版)、
CHAOS;HEAD NOAH・・・などなど、だそうですよ。
そういえば、恋姫の新作もこの日だったけど延期したそうです。
なんなんだ。この日に何か意味があるのか。たまたまか。
日本怖い。

変な夢を見た。
あだち充風の絵なんだけど、殺伐として中二な世界観。
夜、主人公(樹多村光的な)が外に出ると、ライバルキャラ(東的な)がヒロイン(青葉的な)
を片手で抱えて歩いてくる。
ヒロインは無残な感じに血を流して死んでいる。
ペットの犬がライバルに襲いかかるが、ライバルは犬を超能力で殺す。
はじけ飛ぶ犬。
主人公は立ちすくみ、ライバルに勝てないことを悟る。
――というところで、あまりの気持ち悪さに目が覚めましたとさ。

そんなわけで、変な時間にがっつり目が覚めて今眠いです。
二度寝しようかな。
・・・何か、すげえダメ人間の思考のような気がする。
ここはひとつ、主夫らしく洗濯でもしようかしら。
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あとがきらしきもの。

2010-06-14 19:54:24 | いつもの日記。
通常、あとがきは一通り話が終わってから書くんですが、「すくえあ。」に限っては
いつ終わるか分からないので適当にあとがいていきます。

そんなわけで、3話目は、変態カップルによる変態プレイ、でした。

ぶっちゃけ、この話ができたときに「あ、いける」って思ったんですよねー。
「すくえあ。」は全体的にこんな話ですよ、的なお話。
変態だー!

女装趣味はないんですが、僕も化粧をしたことはあります。
バンドやってたんで、ライブのときとかに。
でも、相当適当だったんで、詳しいことは覚えてないし分かりません。
結果、女装描写はテキトーです。
いつものことですね。
もう少し頑張って女装しとけば良かったかしらん。
・・・そこまで魂削ってねぇです。

ちょっと分量が多くなっちゃいましたね。
というか、前2話が少し少なかったんですよ、多分。
もうちょっと水増ししたいな。
めんどくせー。
今確認したところ、3話目は223行くらいですね。
うん、別段多すぎるわけでもなさそう。
今後、これくらいの分量を基本にしていきたいと思います。
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すくえあ。(3)

2010-06-14 19:29:56 | 小説。
今、東城雅美の目の前には――信じられないほど美しい少女がいた。
白く透き通る肌に、眩く映えるセミロングの黒髪。
やや垂れ気味の黒目がちな瞳。
すっと通った鼻筋、薄いグロスに彩られた柔らかな唇。
淡い水色のワンピースに、上からピンクのカーディガンを羽織っている。
腕も足もほっそりとしており、まだ幼さを残した印象だ。
それはまるで、人形のような計算された完璧な美貌。
雅美は、ほう、と溜息を吐く。
何て美しい。
――だけど、やっぱり足りない。
究極とも言える美少女を目の前にして尚、彼の脳裏に浮かぶのは誠のことであった。
多分、10人中9人は、誠よりもこの美少女の方が美しいと答えるだろう。
しかし、雅美は残るひとりの方だ。
どうしても、この少女では誠の持つ美しさには勝てないと思った。
そして、同時にそんな人が自分の恋人であることを心から誇らしく思うのだった。
「さてと」
雅美の声と同期して、少女の唇が動く。
「今日は、このままどこか買い物にでもいこうかな」
にっこりと、雅美は目の前の少女――鏡に写る自分に向かって微笑んだ。

雅美の趣味は、女装である。

小学校高学年の頃、母親の化粧道具をこっそり拝借して口紅を引いたのが最初。
その時、胸の奥に何だかむず痒いものが芽生えたことを自覚した。
中学に上がって、自ら安物のファンデーションと口紅、マスカラを買った。
鏡の中で、自分がみるみる美少女になっていくのがたまらなく心地良かった。
昔から女みたいだと揶揄され、少しばかりむっとしていたのだが、それもどうでも良くなった。
それから、スカート、ウィッグと揃えていき、今では下着も女物である。
高校に入ってからは、その格好のまま近所を散歩することもあった。
なるべく人目につかないようにと心がけているが、不思議と見られたいという欲求もある。
だったら――
ということで、買い物である。
買い物なら、絶対に店員さんから見られることだろう。それに、他の客も大勢いる。
ちょうど、新しいスカートが欲しかったところだ。
これまで全てネットの通販で購入していたが、今日は実際にお店に行って買ってみよう。
そう思うと、お腹の奥の方がむずむずするような、奇妙な疼きを感じるのだった。

ちなみに、両親は雅美のそんな趣味のことを知っている。
最初はちょっと引いていたが、意外に似あうので特に母親はちょっと楽しんでいるくらいだ。
今日はそんな両親も留守にしている。
つまり、女装したまま街に出ようとしても止める人間は誰もいなかった。

と、そこで、来客を告げる呼び鈴が鳴った。
――あ、このまえネットで注文したのが届いたのかな。
丁度いい機会だ、と思った。
自分のこの姿を自ら堂々と見せる最初のひとりは、宅配便のひとにしよう。
そこで違和感を持たれなければ、街へ出るための良い自信になる。
雅美は決心して、女装のままで玄関のドアを開けた。

「・・・あ、すみません、夏目と言いますけど・・・マサミ――雅美君、いますか?」

誠だった。
雅美は硬直する。
――よりによって、このタイミングでマコトせんぱいが遊びに来るなんて!?
表情は変えないまま、パニックに陥る雅美。
どうしよう、どうしよう、どうしよう!?
勿論、誠には自分が女装趣味があるなんてことは言っていない。
割と男らしい誠のことである。女装趣味がバレたら最悪嫌われるかも知れない。
ど、どうやってごまかそう!?
「ええと、雅美君の・・・妹さんですか? あれでも、ひとりっ子って言ってたような?」
幸い、まだ誠は雅美のことに気付いていなかった。まだごまかせる余地はある。
しかし、誠が言うように雅美はひとりっ子である。姉妹だという手は使えない。
友達・・・だと、雅美にいらぬ浮気疑惑が持ち上がってしまう。却下。
単なるご近所さん・・・では、駄目だ。不自然すぎる。
と、なると。
「い、従姉妹っ・・・です」
元々少し高めの声を、さらに高めて精一杯女性のフリをする。
「あー、従姉妹。なるほどー、よく似てますね」
・・・よし、乗り切れる!
「それで、雅美君はいますか?」
「ええと、いま、買い物にでかけてて」
「あ、そうですか。僕も連絡入れずに急に来たものですから、仕方ないですね」
「ええ、すみません」
「じゃあ、直接携帯に電話してみます。失礼しました」
一礼する誠。
そこに。
「こんにちわー、お荷物をお届けに上がりましたー」
今度こそ本物の、宅配業者。
「東城マサミさん、ですか?」
「あ、はい、そうで――」
・・・しまった、と思った時には遅かった。
思わず口を押さえ、ちらりと目だけ誠の方を向く。
今ひとつ状況がつかめていないというような、きょとんとした表情。
そして、ごそごそとズボンのポケットから携帯を取り出し、発信。
間もなく、雅美の胸ポケットから着信音が鳴り響いた。
「・・・・・・マサミ?」
ひくひくと口元を引きつらせる誠に、雅美は最早何ひとつ言い逃れすることはできなかった。

「ま、まさか・・・マサミにこんな趣味があったなんて」
くっくっく、と笑いを噛み殺しながら言う誠。
「う・・・」
恥ずかしさとかバレてしまったという怖さとか、そういうのが綯い交ぜになって泣きそうだ。
――雅美の部屋。
あの後、当然ごまかし続けることもできなくなって、素直に事実を明かした。
ちょっと落ち着いて話でもしよう、ということでそのまま雅美の部屋へ。
ちなみに、誠は既に何度かこの部屋に入ったことがある。
初めて彼女を自室に入れたのが、女装趣味カミングアウトのイベントだった――
という最悪の事態は何とか避けられた。
しかし、状況はやっぱり良くない。
「で、ええと、それってカツラ?」
「え・・・あ、はい。ウィッグです」
「服とか化粧品とかも、自腹で買ってるの?」
「えっと、お母さんから借りることもありますけど、その、基本的には小遣いで」
「ふーん、ほーお、へーえ」
じろじろ、と興味津々に色んな角度から雅美を眺める誠。
男っぽいとはいえ、勿論彼女も女であるから、この辺には一切の遠慮がない。
「あ、あの、そんなに見られると・・・その」
「ん? ああ、ごめんごめん。いや、可愛いなーと思って、ついね」
あはは、と明るく笑う誠。
「えと、その・・・怒って、ないですか?」
「怒る?」
首を傾げ、不思議そうな顔をする。
「だって、こんな、女装なんて・・・男らしくないっていうか」
「あー」
得心がいった、というように、誠は再度からからと笑う。
「男らしいとか女らしいとか、あんま気にしないんだよな、僕」
「そう・・・ですか?」
「うん。っていうか、僕もたまに男装するよ?」
「え!?」
「っていうか、させられる。姉さんに」
「ああ、粂せんぱいに・・・」
何だか、その情景が容易に想像できた。粂佐由理とは、そういう人間だ。
「だからまぁ、そこは気にならないな。それに、マサミの場合良く似合ってるから尚更ね」
「似合って、ますか?」
「うん。僕よりもずっと可愛くて、ちょっと羨ましいかな」
似合ってる。
恋人からのその一言が、何だか不思議に嬉しかった。
自分の一風変わった趣味を認めてもらえた、という喜びもあるのかも知れない。
ともあれ――誠は本当に怒ってなどいなかった。
雅美は、ただただ安堵するのだった。

「ところで、マサミ」
「はい?」
「もうちょっと、じっくり見せてよ」
「あ、はい、かまいませんよー」
すっと立ち上がる。
そして、いつも姿見の前でやっているように微笑む。
「お、おおぅ・・・」
ごくり、と誠が唾を飲むのが分かった。
そのまま右手でワンピースの裾を軽くつまみ上げ、くるりとターン。
「ふぁー・・・」
少しだけ首を傾げて、再度笑顔。
「どうですか? へんじゃないですか?」
「・・・ほわぁぁ・・・」
「あ、あの、マコトせんぱい?」
「あ! う、うんうん、凄い。全然変じゃない。っていうか超可愛い」
「ふふ、ありがとうございますっ」
ぺこり、と小さくお辞儀。
その仕草が、またしても誠のツボにハマった。
胸を押さえ、頬を赤らめて悶える。
「やっべ。マジ超可愛い。何これ。何だこの感覚。ありえねー」
アレだ、萌えだ、萌え。激萌える。たまらん。
ごろごろごろー。
身悶え苦しみながら、床を転げまわる誠。
「マコトせんぱい・・・だ、大丈夫ですかっ?」
「んー、ダメ、大丈夫じゃない」
「ええっ!?」
がばっ、と起き上がると、誠は雅美に問う。
「・・・なあ。ちなみに、その・・・スカートの下って、どうなってんの?」
「へ? スカートの下・・・ですか?」
一瞬きょとんとするが、すぐに誠が言わんとするところを察して、顔がカッと熱くなる。
これは・・・答えて、いいのだろうか。
今度こそ、引かれたり嫌われたりするんじゃないだろうか。
そんなことを思いながらも――でも、いっそ最後までという気持ちが勝った。
「・・・穿いてます。その、女性物の・・・下着」
「ぅおっ、ほ、本当?」
「あ、はい・・・その、ネット通販とかで、か、買って・・・」
「えと・・・今も、だよね?」
「う・・・はい。そう、です」
「・・・・・・見ても、良い?」
「・・・・・・は、はいっ。ま、マコトせんぱいだったらっ・・・!」
ぎゅっと、目を瞑る。
下着姿を見られるのも、別に初めてなわけじゃない。
それどころか、裸だって見せたし、見た。
だけど、今回のコレは・・・ちょっとワケが違う。
「初めて」の時と同じくらい――むしろそれ以上に、心臓が激しく躍動する。
自分でも分かるくらいに、顔が紅潮する。
雅美は自らワンピースの裾を両手で持ち、そのままするすると――ゆっくり持ち上げた。
ああ、見られる。
見られてしまう。
女装する際に、一番恥ずかしい、一番男であることを隠せない箇所を。
動悸はますます激しくなり、無意識に内股になった両足も小さく震える。
酸素不足を全身が訴えている。
うっすらと、涙も滲んできた。
「あ・・・」
短い、誠の声。
「ふふ・・・白だ。可愛い」
「あ、あのっ。そ、そんなまじまじと・・・」
恥ずかしさのあまり、裾を下ろす。
――が、その両手は誠によって遮られてしまった。
「まだ、だーめ」
誠の目つきが変わった。
何かのスイッチが入ったようだ。
「うぅっ、せんぱい・・・は、恥ずかしい」
「恥ずかしがることないのに。可愛いよ」
「そんなこと、いっても・・・」
「へえ、マサミはこういうのが好みなんだね。清純派系? 僕もこういうの穿いた方が良い?」
「そ、そそそれはっ、マコトせんぱいの、好みで・・・っ」
「あは・・・マサミ、大っきくなってる」
ちょん、と先端に指先が触れる。
「ひゃうっ」
その不意打ちの刺激に、雅美は小さく飛び上がった。
「ほら、こんな小さな下着じゃ、隠れきれてないよ?」
「いやっ、せんぱいっ」
「あ、まだ大きくなるね・・・えいっ」
「あひゃっ、ダメっ、ダメですっ!」
「っく・・・畜生、可愛いなぁもう。興奮してきちゃったじゃないか」
「そんなっ、せんぱいさっきからとっくにおかしかったですよっ!?」
「・・・言ってくれるね」
――ちゅ。
今度は、指先どころか――唇が触れた。
「きゃあっ!」
もう、ダメだった。とても立っていられない。
そのまま後ろに尻餅をつく。
見上げると、そこにはニヤリと笑って覆い被さろうとする誠の顔があった。
「せ・・・ん、ぱい」
「ふふ、マサミ・・・今日は、このまま、しようか?」
「はう・・・」
雅美の方も、何だかんだで既に興奮状態で。
拒絶なんか到底できなくて。
ごまかすように視線を逸らしたけれど――

誠からの激しいキスで、何だかもう色んなことがどうでもよくなってしまった。
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ここからが本当の。

2010-06-13 23:11:10 | いつもの日記。
テイルズオブヴェスペリアも大詰め。

――ようやくアレクセイ打倒しました!
超強かった!
秘奥義まともに食らうと、即死しかねないんですよ。
アワーグラスとかアイテムも惜しみなく投入して、なんとか勝ちました。

よし、これでめでたしめでたし。
さて、エンディングだ――

と思ったら、まだ続くのかよ。

しかも、水の精霊ウンディーネとか出てきた!
それ、火・土・風も出てくるよね?って思ったら案の定だし!

・・・虎の子のアワーグラス使っちゃったよ?
つーか、アレクセイってマジ強かったんですけど。
これ以上強いヤツ出てきたら、レベル上げせざるを得ないじゃないか。
せめて順を追って少しずつ強い敵が出てくれればいいんですが、ここまでの敵の
インフレっぷりを考えるとちょっと恐ろしい。
今や、ボス戦1回にライフボトル5個は確実に使うからね!
くそう、今日中にクリアできるかもーとか思ってたのになぁ・・・。

いやまぁ、ストーリー的には面白いからいいんですけどね。
エステルも変なしがらみから開放されて、思いっきり戦えるようになったし。
さて、もうひと展開、頑張るかー。
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雑記。

2010-06-12 09:26:50 | いつもの日記。
PSNにて、ドリームキャストのソフトが配信予定だそうです。
よっしゃあああああ!
最初はソニックとからしいですが、いずれジェットセットラジオとか配信して
くれねーかな。
できればデラジェットセットラジオも。
あ、セガガガもいいな。ってこれはさすがに無理か?
ともあれ、楽しみです。
PS3の本気を見せてくれ。(XBOX360でも配信されるらしいけど)

鋼の錬金術師(漫画)がついに最終回。
9年ですか。長かったねぇ。
しかし、綺麗なラストだったなーと思います。
不満らしい不満はないかな、うん。
僕は基本的に、漫画は完結してから評価を決めるタイプです。
これでようやくハガレンも評価対象。
もちろん、長編としては最高級のデキだと思います。
万人に勧められる、凄まじい作品ですね。

iPhoneでフリーの麻雀ゲームやってます。
東風戦だけで記録も残せないようなシンプルなものですが、10分くらいで終わるので
これはこれで良い感じ。
ただ、東風戦だけだと超・短期決戦になるから戦略も全然変わってきますね。
今のところ、喰いタンのみとかでサクサク和了るのが一番効率良さそう。
強いていうなら、自分が親の時はとにかく安くても連チャン重視、そして子の時は
少しだけ高めも狙いつつ誰かが張ったら早めに降りる、みたいな感じかな。
何気に楽しいです。

今日は通院の日です。心療内科。
未だに病院行ってるんですよねー。
何か、環境が変わると悪化するかも知れないから次の仕事に入ってしばらくは・・・
ということみたい。
でもさー、仕事、決まらないんだよねー。
仕事が決まらない以上、通院も服薬も継続なわけで。
なーんか、納得いかないんですけど。
隔週とはいえ、1回で薬代込み3000円くらいかかるしさ。
仕事してないんだから金もねぇんだっつの。
病院の先生はその辺も考慮して欲しい。
そりゃ、アンタにとっては3000円くらいはした金なんだろうけどさぁ。
と、文句言ってても仕方ないので、病院行ってきまーす。
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もったいない。

2010-06-11 18:15:34 | いつもの日記。
昨日言った通り、取り敢えず書いてみました。
このまま日の目を見ずに消え去るのも勿体無いと思って掲載してみます。

タイトルは「すくえあ。」。
これは多分、変えません。
でも、中身は大幅に変える可能性あり。

取り敢えず、キャラの喋り・考え方に重きを置いてキャラを固めながら書いてみました。
2話分書いたものの、実は次の3話目が一番気に入ってる箇所だったり。
もう1話頑張って書けばよかったかな。
でも、そこまで頑張れませんでした。

今回のコンセプトと言うか、書きたかったのは、
ボクっ娘・男の娘・百合っ娘・ガチホモの4人が織り成す四角関係
という何ともアレな話。
みんなが変だと一周して普通だよね。みたいな。
ちゃんと最後まで書けるといいな。
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すくえあ。(2)

2010-06-11 17:06:49 | 小説。
「じゃ、行こうか」
「は・・・はい」
昼休み。
誠と雅美は、昼食後にバスケ部の部室へと向かった。
昨日佐由理に言われた、村雨という3年生からの呼び出しの件である。
「でも、本当に何の用なんだろうね?」
「うーん・・・ぼく、心当たりないですよ」
顔も名前も知らない人間からの呼び出し。
不思議だったし、ちょっと怖かった。
待ち合わせ場所には不良が待ち構えていて、暴行・カツアゲ――
なんてのは誠の妄想だけども。
部室棟は、昼休みに使われることはあまりない。
特に運動部の部室は完全に物置と化しているため、そこで昼食を取るということもまずないのだ。
人気のない場所に呼び出しておいて――
と、また妄想が繰り広げられるのを、頭を振って追い払う誠だった。

バスケ部の部室は、部室棟2階にあった。
そのドアを、雅美ではなく誠がノックする。
「すみません」
一瞬ののち、
「おう、入れー」
野太い、大きな声が中から聞こえた。
恐る恐るドアを開く。
誇りっぽい空気の中に、バスケットボールやネット、ユニフォームなどが乱雑に置かれていた。
そして、中央のパイプ椅子にどんと座っている男子生徒が、ひとり。
――村雨充。
「あれ、ふたりで来たのか?」
「ええ、僕はつきそいで」
誠は、雅美をかばうように前へと乗り出しながら答える。
村雨はそんなふたりに少し困ったような表情を浮かべた。
「用があるのは――その、東城・・・だけなんだが」
「それでも」
小さな怯えを、ぐっと胸の奥に押し込んで。
誠は堂々と言った。
「心配だから、僕も同席します。僕は――マサミの彼女ですから」
「か、かかかか彼女ォ!?」
ガタン!
椅子から立ち上がりながら素っ頓狂な声を上げる村雨。
「か、彼女・・・そうか、彼女、いたんだな」
雅美を見ながら、だけど目を泳がせながら、村雨は腹から声を絞り出した。
「え、あ、はい。彼女の夏目誠さん、です」
何故か紹介をする雅美。
ああ、これはどうもご丁寧に――とはならない。当然。
いまいち空気の読めていない雅美だった。
「だ、だが!」
そんな空気を打ち破る叫び声。
「そんなことで、俺は負けねえ! 東城、いいかよく聞け!」
「は、ははは、はい!?」
その迫力に、雅美はすっかり萎縮している。
誠はそんな雅美をさらにかばうべく、後ろ手で自分の陰へと追いやった。

「東城、俺は――お前が好きだぁぁぁぁ!」
「何だと!?」
「ええええええ!?」

衝撃の告白。誠的には、昨日の後輩女子からの告白よりも更に衝撃的だった。
「いやいやいや、意味が分からない! 先輩、マサミは男子ですよ!?」
「知っている!」
「お、おおおお男同士ですよ!?」
「俺は一向に構わん!」
「こっちが構うわぁぁ!!」
誠の警戒レベルが一気に最大値に達する。
危ない。この男は、最悪に危ない。
ちらりと雅美を見やると、少し泣きそうな顔をしていた。当たり前のリアクションだ。
「東城! 体育館で初めてお前を見て以来、お前のことが忘れられない!」
「病気だそれは!」
「愛らしい瞳、白い肌、ふわりとした髪、美しい声、まるで天使のようだ!」
「男に対する褒め言葉になってない!」
「そこの男女とはすっぱり別れろ!」
「誰が男女か! 僕はれっきとした女だ!」
「そして俺と付き合ってくれぇぇ!」
もはや、村雨の目には誠など写っていない。
最愛の人――雅美へ向かって、突撃してきた。
「マサミに近づくなホモ野郎ォォォ!」
迫り来る村雨に、豪快な右ストレート一閃!
誠の拳は、村雨の顔面を見事に捉えた!
完璧なカウンターが決まり、村雨は後ろへ回転するように吹き飛んだ。
ゴン、と地面で頭を打つ鈍い音が、確かに聞こえた。
「あ、あのぉ・・・ぼ、ぼくは、マコトせんぱいと付き合ってるので、そういうのはちょっと無理です」
恐らく気絶しているであろう村雨に、雅美は律儀に答えた。
「マサミ、逃げるよっ!」
「あ、ま、マコトせんぱいっ」
そして、誠に手を引かれながらその場から逃げ出すのであった。

村雨が気を失っていたのはほんの5秒くらいだった。
見事なまでの一撃に、何が起こったのか今ひとつ認識できていない。
ただ、鼻の辺りが異常に痛かった。
「彼女・・・か。だが、俺は諦めん。諦めんぞッ!」
去り際の雅美の言葉が聞こえていない村雨は、ぐっと拳を握りしめる。
「大丈夫、村雨君?」
「ん・・・おお、粂か」
村雨がゆるゆると起き上がると、そこには佐由理が立っていた。
「見ていたのか」
「ええ、仲介した手前、さすがに気になっちゃって」
「そうか・・・恥ずかしいところを見られたな」
後輩の男子に振られたことだろうか。それとも後輩の女子に殴られて気絶したことだろうか。
どっちも死ぬほど恥ずかしいことだな、と佐由理は思ったが、敢えて口にはしなかった。
「しかしまさか、男子に愛の告白とは思わなかったわぁ」
「ふ・・・引いたか?」
「ふふ・・・男子に、男子が、愛の告白。ふふふ、リアルBL・・・ふふ」
「お、おい、粂・・・?」
「あ、ああ、ごめんなさい。軽くトリップしちゃった」
「そ、そうか」
「とにかく。私は、応援するわよ?」
「おお、本当か!?」
「ええ、東城君、可愛いものね。是非頑張って、落としちゃってちょうだい」
とても良い笑顔で、佐由理はそう言い放った。
――これは、凄く面白いことになってきたかも知れないわ。
無邪気に喜ぶ村雨を尻目に、佐由理はいやらしく微笑むのだった。
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