最初の画像は、刀の切っ先です。
根元に近い方。
刀身に灰色の土を塗っています。
これが後々面白い事になるのです。
岡山に単身赴任の友人Nがネットで偶然に格安で手に入れた、鍛える途中で放棄されたと思われる玉鋼一振り分。おそらく戦時中か戦後あたりに作られた物だという事です。
友人Nは、それを使って最近道場に通い始めた居合抜き用の刀を作る事に決めた。
その焼き入れが今日。
昨夜遅くに連絡があって急遽立ち会う事になりましたのでHP2sportで午前3時に出発して5時前には、備前長船刀剣博物館に到着。
寝たら起きれなくなるので完全徹夜。
既に基本の刀の形は出来上がってまして、刀を焼いて叩いてという刀が作られる段階で一番騒々しい段階は終わってます。
今日は、焼き入れなので新しい炭で火をおこします。
意外と鞴だけでなくてブロアーみたいな現代的な機械も使うんです。
火が熾ってきました。
良く燃える松の炭を使用。
焼き入れが始まります
焼き入れをした刀身をれて冷やす水です。
あ…危ない。
気を抜くとブログを書きながらでも寝てしまいそう。
寝不足がボディブローのように効いてます。
火の温度を見ながら焼き入れをしてます。
経験と技術が物を言う匠の世界です。
この後、炭の中から刀身を取り出して水の中で冷却するのですが、素早過ぎて写せませんでした。
荒研ぎ中。
冒頭の灰色の土の効果でこのように模様が付きます。
かなり派手に付いたらしいです。
下の画像は、酸性の液体を付けてはっきりと模様を出してみたところ。
この時点で曲がりやヒビなどをチェックしてました。
OKが出たのでグリップ部の焼き入れや、曲がりなどの修正をしています。
今日の工程が終了したのでご満悦のオーナー様(友人N)。
かなり嬉しい様子。
特別に部分的に研いで完成のイメージを見る事になりました。
おお?
おおっ!
綺麗 (^_^)v
ちゅうこって前半はここまで。
次のこの刀に会えるのは、完成した時ですかね。
そういえば昨夜夜食のポテチを食べただけで朝飯はまだです。
血糖値が下がってきてフラフラします。
コーラを飲んで元気を取り戻す。
友人Nに色々と備前長船刀剣博物館を案内してもらって職人さんたちとお話しさせていただきました。
どの人も超一流の職人さんですが…なんか変?ちゅうか…元職がちらほら見えてます。
ヱヴァンゲリヲン特別展用に作ったナイフを見せてもらったり、製作途中のドウタヌキ(戦闘用の刀)を持たせてもらったり結構楽しい。
ヱヴァンゲリヲン特別展なんかしててヱヴァンゲリヲンお宅のお客さんがいっぱい来てました。
グッズ販売もあったので見てると女子高生の制服も売ってました。
やっぱ…ついていけないよ。
ちゅうこって道の駅巡りに出発!
後半に続く (^_^)v