2022年4月下旬、日本広報協会主催の「全国広報コンクール」の広報企画部門で北本市が、最優秀の内閣総理大臣賞に輝いた。
豊かな自然が残る同市だが、2005年をピークに人口減少が進み、20~40歳代前半の転出が目立っていた。このため市は、この世代をターゲットにした転入促進事業を2010年度に始めた。
アンケートをしてみたところ、同市を知人・友人に薦める気持ち、市をより良くしようとする気持ちが低いことが分かった。
「緑が多いまちを好きになってもらいたい」。市は情報発信に取り組んだ。
そこで始めたのが市民講座。「マーケットの学校」。2020年8月~21年3月に6回開き、20~60歳代の男女約20人が参加した。
どのようなイベントを開けばよいかををみんなで議論し、最終回は野菜や駄菓子などを販売するマーケットを実際に市役所前で開いた。
その後、市民が主体となるマーケットが月1回のイベントに発展。影響を受けた民間業者がキッチンカーイベントを企画するなど市内各地に取り組みが広がり、北本の新しい魅力として定着しつつある。
2021年には20~40歳代前半の人口も増加に転じた。
北本市の広報担当者は「行政と市民力を合わせて取り組んだことが力を合わせて取り組んだことが評価された」と喜んでいる。
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