新古今和歌集の部屋

歌論 無名抄 俊頼基俊いどむ事

或人云
基俊は俊頼をば、「蚊虻の人とて、さはいふも、こむまのみちゆくにてこそあらめ。」といはれければ、俊頼はかへり聞て、「文時朝綱讀たる秀歌なし。躬恒貫之作たる秀句なし。」とぞのたまひける


※文時
菅原 文時(昌泰2年- 天元4年)は、平安時代中期の文人・政治家。右大臣・菅原道真の孫で、大学頭・菅原高視の次男。官位は従三位・式部大輔。菅三品と称される。
拾遺和歌集に1首が入首している。
水のおもに月のしづむをみざりせば 我ひとりとやおもひはてまし

※朝綱
大江 朝綱(仁和2年-天徳元年)は平安時代中期の公卿、学者、書家。丹後守大江玉淵の子。
同じく参議に至った祖父音人が江相公と称されたことから、後江相公と称された。
後撰集他勅撰集には三首のみ。
葦引の山ひはすともふみかよふあとをも見ぬはくるしきものを
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