新古今和歌集の部屋

筆道稽古早学問 瀟湘八景 瀟湘夜雨 蔵書

 
 
 
  瀟湘夜雨
 
 
先 自 空 江 易 断 魂
 
 
凍 雲 粘 雨 湿 黄 昏
 
 
孤 燈 篷 裏 聴 簫 瑟
 
 
祇 向 竹 枝 添 涙 痕



ふねよする波にこゑなき
 
 
よるのあめをとまよりくゞる
 
 
しづくにぞしる
 
 
 瀟湘夜雨
     玉澗
先自空江易斷魂 先づ空江より魂を断ち易し、
凍雲粘雨湿黄昏 凍雲雨に粘(ねや)して黄昏を湿ほす。
孤燈篷裏聽簫瑟 孤灯篷裏簫瑟を聴く。
祇向竹枝添涙痕 ただ竹枝に向かひて涙痕を添ふ。
 
     冷泉為相
舟よする波に声なき夜の雨を苫よりくぐる雫にぞ知る
 
 
 
 
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