白露の 添ふ
玉もて結へる とこ
ませのうちに なつ
光さへ添ふ の花
新古今和歌集巻第三 夏歌
瞿麥露滋といふことを
高倉院御歌
白露の玉もて結へるませのうちに光さへ添ふとこなつの花
よみ:しらつゆのたまもてゆえるませのうちにひかりさえそふとこなつのはな 隠削
いみ:白露の玉で結ったませ垣の内に光が差し、露の輝きまで加えて美しい撫子の花が咲いています。
作者:たかくらてんのう1161から1181後白河天皇の皇子。清盛の娘徳子を中宮とした。
備考:本歌 源氏物語夕顔 心当てにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花