新古今和歌集の部屋

哀傷歌 身を吹き通す風の音



新古今和歌集 巻第八哀傷歌

弾正尹為尊親王におくれてなげき侍りけるころ

和泉式部

ねざめする身を
     吹きと

 ほす風の音を
昔は袖のよそ

    に聞き

      けむ



読み:ねざめするみをふきとほすかぜのおとをむかしはそでのよそにききけむ

意味:ふと目を覚ます様になった独り身を吹きとおす風の音(孤独)を、親王と一緒にいた昔は自分とは関係の無いものと聞いていたのでしょう。

備考:為尊親王ではなく、敦道親王の哀傷歌の説が有力。家集では四句は「昔は耳の」。

常縁原撰本新古今和歌集聞書

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