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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 飢餓6 山賤も力尽きて

かつもちからつきてたきゝさへ

ともしくなりゆけはたのむかた

なき人はみつからいゑをこほち

ていちにいてゝうる。十人かもちて

いてたるあたひなを一日かいのち

にたにをよはす。あやしきことは

かゝるたきゝのなかにあかき

丹つきはくなとところ/\にみゆる

きあひましはれり。これをた

 

(山)

賤も力尽きて、薪さへ乏しく成り行けば、頼む方なき人は、自ら家を毀ちて、市に出でて売る。

十人が持ちて出でたる価、猶一日が命にだに、及ばず

奇しきことは係る薪の中に、赤き丹付き、箔など所々に見ゆる木、相混じはれり

これを尋

 

(参考)大福光寺本

カツモチカラツキテタキゝサヘトモシクナリユケハタノムカタナキ人ハミツカラ家ヲコホチイチニイテゝウル

一人カモチテイテタルアタヒ一日カ命ニタニ不及トソ

アヤシキ事ハノ中ニアカキニツキハクナト所々ニミユル木アヒマシハリケルヲタツ

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