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清閑寺
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清閑寺は小松谷の艮にして佐伯公行の建立なり。本尊は千手観音
の立像菅神の御作なり。
髙倉院の陵當寺にあり。
治承五年四月十四日新院崩御清閑寺にて煙となし。
たてまつるとき
新古
常に見し君が御幸をけふとへば歸らぬ旅と聞ぞ戀しき 法印澄憲
小督の墓は陵の左のかたにあり。髙倉院の御寵愛を蒙る桜町
中納言の女なり(委は平家物語盛衰記にあり)
千載集巻第九 哀傷歌
二条院かくれさせ給うて御わざの夜よみ侍りける
法印澄憲
つねにみし君かみゆきをけふとへばかへらぬたびときくぞかなしき