形而上的ミューズたち
定規石像手の生えてきたマヌカン
定規石像手の生えてきたマヌカン
意味なんて解らなくてよい
預言者
【短歌説明】
上野の東京都美術館で、デ・キリコ展を観てきた。
ジョルジョ・デ・キリコ(ˈdʒordʒo deˈkiːriko 1888年7月10日 - 1978年11月20日)は、ギリシャ生まれのイタリア人の画家、彫刻家。ドイツで、ニーチェ、ショーベンハウア、ヴァイニンガーなどの19世紀のドイツ哲学やベックリン、キリンジャーといった象徴主義の絵画から影響を受け、形而上絵画派を興し、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。
形而上絵画とは、どこか辻褄があわない、納得のゆかない、不思議な、くらいの意味で、一種の幻想絵画といってもいいが、絵で目立つのは、誇張された不自然な遠近表現、非日常的な、幻覚的ともいうべき強烈な光と影のコントラスト、古代的なモチーフと現代的なモチーフとの共存と言う意味らしい。
背景に有る塔や煙突、遺跡の石像や、神話や伝説の古代トロイア戦争の登場人物、外に出された家具、キリコの有名なマヌカン(マネキン)も、手が生えて人の様なポーズをとっている。
意味を盛んに読み解こうと、説明書ばかり読んでいる方々がいた。入場料を払ったのだから、どう観賞しようと勝手なのだが、目の前の本物のキリコを観た方が、良いのにとは思う。世界中の研究家にも、意味不明なのだから。
ヘクトルとアンドロマケ
不安を与えるミューズたち
谷間の家具
沈黙の像(アリアドネ)
預言者 イタリア広場(詩人の記念碑)
南の歌
南の歌
球体とビスケットのある形而上的室内
オデュッせウスの帰還
バラ色の塔のあるイタリア広場