新古今和歌集の部屋

養生訓 巻第三飲食上 穀と肉 老人と食欲 友人との会食 持病と食

 

人身は元氣を本とす。穀の養によりて元氣

生々してやまず。穀肉を以元氣を助くべし。穀肉

過して元氣をそこなふべからず。元氣穀肉にかて

ば壽し。穀肉元氣に勝てば夭し。又古人の言に

穀は肉にかつべし。肉は穀にかたしむべからずといへり。

脾胃虚弱の人殊老人は飲食にやぶられやすし。

味よき飲食にむかはゞ忍ぶべし。節に過べからず。

心よはきは慾にかしがたし。心つよくして慾にかつべし。

交友と同じく食する時美饌にむかへば食過やすし


飲食十分に満足するは禍の基なり。花は半開

に見酒は微醉にのむといへるが如くすべし。興に

乗じて戒を忘るべからず。欲を恣にすれば禍とんる

楽の極まれるは悲の基なり。

一切の宿疾を發する物をばしるし置てくらふべからず。

宿疾とは持病也。即時に害ある物あり。時をへて

外ある物あり。即時に傷なしとて食ふべからず。


【感想】

元気は、穀物と肉類で養われるが、多食すれば元気を損なう。元気が穀物と肉類に勝てば、長生きし、穀物と肉類が元気に勝てば、早死にする。又、肉類より穀類が多くなってはいけない。とある。

消化力の落ちた特に老人は、食欲に負けない様に常に気を付けなければならない。節制こそ重要になっている。心弱き老人として。

飲み会で、仲の良い友人とならつい飲み過ぎてしまう。嫌いな上司となら、お通夜並に酒が進まず、大して酔わない。花は五分咲き、酒はほろ酔いが良いのは分かってはいるが、止められない?

生活習慣病は、長年の不摂生が原因で、直ぐに発症する訳では無い。自分の体質を考えて控える食品をメモして、それらを過食しない事が大事。糖尿病には糖類、高脂血症には油脂類、高血圧には塩分と現代医学では言われている。アルコールは?といつも医者からは言われているが。。。


養生訓巻第三  飲食上

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