新古今和歌集の部屋

催馬楽 呂3

此殿奧

このとのの、おくの、おくのさかやの、うばたまり、アハレ、うばたまり、ハレ

うばたまり、われを、われをこふらし、こさかごゑなるや、ごゑなるや

この殿の、奧の、奧の酒屋の、うばたまり、あはれ、うばたまり、はれ

うばたまり、我を恋ふらし、こさかごゑなるや、ごゑなるや

 

我家 拍子十一

わいへは、とばりちやうも、たれたるを、おほきみきませ、むこにせむ、みさかなに、なによけむ、あはびさだをか、かせよけむ、あはびさだをか、かせよけむ

我家は、帷帳も、垂れたるを、大君來ませ、聟にせむ、御肴に、何よけむ、鮑栄螺か、石陰子よけむ、鮑栄螺か、石陰子よけむ

 

青馬 拍子十二

あをのまはなれば、とりつなげ、さをのまはなれば、とりつなげ、しのいさやの、しのいさやの、させこがひこなる、さいろんご、またはたろんごのこなる、さいろんご

青の馬放れば、取り繋げ、さ青の馬放れば、取り繋げ、しのいさ矢の、しのいさ矢の、させ子が曾孫なる、さ郎子、またはたろんごの子なる、さ郎子

 

浅緑 拍子十二

あさみどり、こいはなだ、そめかけたりとも、みるまでに、たまひかる、したひかる、しんきやうすざかの、しだりやなぎ、またはたゐとなる、ぜんざいあきはぎ、なでしこからほひ、しだりやなぎ

浅緑、濃い縹、そめかけたりと、見るまでに玉光、下光る、新京朱雀の、しだり柳、またはた井となる、前栽秋萩、撫子蜀葵、しだり柳


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