新古今和歌集の部屋

光る君へ 赤染衛門が彰子に教えた古今集 藤原良房

(28)一帝二后 - 大河ドラマ「光る君へ」

(28)一帝二后 - 大河ドラマ「光る君へ」

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大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

年ふればよはひは
       老いぬ

 しかはあ
     れど

花をし見れば物
     思ひも
        なし

赤染衛門 年ふればよはひはおいぬしかはあれど花をし見れはもの思ひもなし

ナレーション 赤染衛門は、彰子の女房になっていた。

赤染衛門 この御歌は、女御様の御先祖の藤原良房公の歌にございます。良房公は権勢を誇る摂政であらせられましたが、歌詠みとしても名手にございました。

女房 帝の御渡りにございます。

古今集 春歌上
 そめどのゝきさきのおまへに花か
 めにさくらの花をさゝせ給へるを
 見てよめる
            さきのおほきおほいまうちきみ(藤原良房)
年ふればよはひはおいぬしかはあれど花をし見れはもの思ひもなし

意味:年を取ると齢は老いてしまう。そうであっても、桜花と明子中宮が栄えているのを見ているので、思い悩む事も無い。

備考:染殿の后は、文徳天皇の中宮で清和天皇の母で、太政大臣藤原良房の娘である藤原明子。

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