新古今和歌集の部屋

俳句 わくらば 9月コメント拙句集


皆様からの温かいコメントへの返信、皆様のblogにお邪魔した際のコメントに付けた
拙句、愚詠の9月分の拙句集 わくらば です。

わくらばにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答えへよ
              (古今集 在原行平)


 台風通過に
風騒ぎ洗濯物の踊るのわき
(季語:野分)

 丹後も良いですよ
行く先は波に任せて由良の秋
(由良の戸を渡る舟人梶を絶えの本歌取り)

 トレンディも今じゃ死語 自閑
秋らしく年寄りらしく羽織る服
(若い人に、昼暑かったら石田純一の様に袖で結ぶんだよと教えたら、へー?でした)

 台風の余波で    九里
雨音が大きくたたく秋の道
 大天使ミカエルの夕焼け
ミカエルの現れたのか秋のゆふ
(見たままです)


 気温急上昇
秋扇箪笥の中から探し出し
(今日は台風からの熱風で気温上昇中。熱中症に十分ご注意下さい)

 篳篥
葦笛は秋の嘆きの風の音

 歴史的仮名遣ひ
しづけさや嵐の前の彼岸花
(静もしづ、水もみづですね)

 畠山重忠の最後
我こそは桓武の末裔夜の露

 朝比奈義秀が巴御前の子なら
母ゆづり朝比奈剛力草すまう
(和田合戦で大活躍した朝比奈義秀は和田義盛の子。巴御前が母ならば当然ですね)

 マクベスの魔女は3人
魔女3人誰誑かすか彼岸花
(魔女の予言と夫人にそそのかされるマクベス。鎌倉殿の13人のモチーフの樣。草笛光子さんが公暁を、大竹しのぶさんが実朝を、そして…)
 名月
名月を取って食おうとわがままに
(月餅は美味しいですね)

 二俣川合戦
殴り合ふ二人に掛かる秋の雨
(鎌倉の事は、小四郎に任せるぞ!と言う決闘後の笑だそうです)

 秋の夜長は読書
図書館の特別展示は読書の秋

 貴族の執着    なでしこ
この世にと  執着のこと  来世には  
持ち越さないと  決意出来ぬか
 かへし      自閑
執着は捨てざらぬかと雷鳴が活を入れつつ遠ざかり行く
 付        水仙 
雷鳴に執着捨てずに来世に持つてゆくとぞ言ひて生きゆく
 台風通過中
雨風の独りかも寝る野分かな
(本歌 足引きの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜を独りかも寝む 柿本人麻呂)

 雨音はバッハの音
雨音のバッハ奏でる野分かな

 台風は地球の温風を北へ運ぶ
野分には北へ便りを運びつつ

コメント一覧

jikan314
@shou1192_2010 ポエット・M様
実は、数年に1回のスランプで、短歌、俳句が出来なくなりました。まあ、万年スランプで愚策ばかりですが😅
こう言う時は、旅に出るのが一番と急遽思い立ち🚅、芭蕉の旧跡大垣にやって参りました。
こちらは、天気も良く、新古今の歌枕の地の不破の関にこれから向かいます。
shou1192_2010
自閑さん おはようございます。

旅の途中とのこと。
不破関とはよろしいですね。
どうぞご無事で続けられることをお祈りいたします。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「俳句」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事