JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

小休憩

2015年04月28日 13時07分32秒 | ドラマ
やっぱ年なのかなぁ。。。しんどい(笑)

齢を重ね、心に余裕を持ち、静かに微笑んでいられる人になりたいと思うのだけど、理想通りには、いきませんねぇ。

2月、3月、4月と、リアルで興味深い体験をしていました。なのに、それを形にして伝え切れないのが悔しいです。エッセイを書くのは、私にとってエネルギーのいる行為。そういう状態をキープするのに、気を使っていたりもするのです。ちょっとしたことに、ひどく落ち込んでしまう性分なもので。

リアルの愚痴を、一つ吐かせてください。子どもたちがお世話になっている先生。通達事項を文書にして、連絡してくださるのはよいのですが、情報量多過ぎ!頻度高過ぎ!!心がついていきません。。。熱心にやってくれている、その気持ちはありがたいものの、受け手のことを考えているのかなぁとも感じるのです。

新しく物事が始動していく時期ってサ、自分の置かれている環境が、どんな様子なのかなって、探っている状態じゃない?そんな時に、次から次へとボールを打ち込んでこないで~~~私は鮎原こずえ(例え古過ぎ!)じゃないのよ。 (>_<)

立場変わって、自分もこの世界で発信することがある訳で。どうすれば、その時々の想いを、読み手の心まで届けられるのか、つらつら考えてしまう今日この頃です。

-近況報告-
新ドラは、相葉雅紀くん主演の月9 『ようこそ、わが家へ』を楽しみに見ています。『半沢直樹』の池井戸 潤さんの作品でストーカーの話なのですが、一見トラブルとは無縁の穏やかな人格の家族たちが、恨みをかっていたり執着されていたり、おおこわ~の世界。沢尻エリカ、やっぱええ味出してるなぁ。サトジロもね。(佐藤二朗 『夜王』のおぶーなホストの頃から好きやねん♪)

AKBまゆゆ(渡辺麻友)のドラマ 『戦う!書店ガール』は、本屋が舞台なので娘と見始めたのに、登場人物の恋バナへ話が寄っていき、つまらん。取った、取られた、誤解した。彼は彼女が好きで、彼女は違う彼が好きで、これまた違う彼女が最初の彼を好き。そんな余所のドラマでも描けるような話、もうええわ!!本バナへ戻してくれ。

副店長の稲森いずみは、敵役ではなかったのか?調子っぱずれのナニ様主人公より、むしろこちらへ感情移入なのだが。娘と私のみならず息子まで…それでいいのか!?ああ見えて、実はいい人という裏を、早く出し過ぎでは。『ファーストクラス』の白雪さん(田畑智子)だって、もうちょっと引っ張っていたじゃないか~

山下智久主演の金曜ドラマ 『アルジャーノンに花束を』。去年よりノシてきた感のある窪田正孝くん(『ST 赤と白の捜査ファイル』の無口な捜査官、サイコーでした)目当てでチャンネルを合わすも、プロ野球選手を彷彿とさせるビジュアルの工藤阿須加くんに目が釘付け。「一体何者!?」と思っていたら、クドちゃん(工藤公康)の息子なんだね。クドちゃん×ナベちゃん(渡辺久信)、懐かしいわぁ~。あの時代の西武ライオンズ、選手たちが明るくって大好きだったよ。キヨマー(清原和博)も、可愛げがあったしサ。

おっと『アルジャーノン…』だった。知的障害者である主人公の父が、『聖者の行進』のいしだ壱成で、脳生理科学の若き研究員が『ATARU』の栗山千明。悪意のある配役やな~と感じるのは、私だけだろうか?同じく研究員役の菊池風磨くん(Sexy Zoneの子なのね)が、仁科克基に見えた。ああ、やはり年の所為か、目にきている。😅



半沢直樹&賢者の選択

2013年09月21日 11時34分17秒 | ドラマ
お久しぶりです。
ようやく、このブログへ戻ってくることができました。いや~ここへは書き切れない程の、いろんな出来事があって。(^_^;)

怒涛のように押し寄せる課題を、どうにかやり過ごすだけで手一杯。そうして悲しい哉、一旦後手に回った形勢は、なかなか変えられないのねぇ。。。数ヶ月が経過し、’このまま受け身の状態に留まっていても、振り回され、しんどくなるだけだ!’ なぁんて思いあたる頃には、潮も引きかけているのかしらん。それに乗じて?どうやらこちらの心持も、攻めの姿勢に転じてきた気がします。

「クソ上司め、覚えていやがれ!」だって。あはは。ええなぁ~ドラマ『半沢直樹』。もう『ショムニ2013』と共にね、じんちゃんの元気の素でした。

さて近況報告ですが、やっていることは基本的に変わっていません。2011年の締め括りに書いたエッセイの構成と、ほぼ同じ。ただし、一部内容を今年に合わせますと…

① 八神純子コンサートツアー2013『Here I am』

② 株主総会

③ In My Garden

④ 妹尾河童 『少年H』 公開記念講演会

⑤ リアルCafe (図書室向上委員会)

⑦ アントキノイノチ

そうして

欠落した一章

春からこっち、鬼のように本を読み、数年来の積読本も随分消化されたこの頃。気になるのはね、 リーダー と呼ばれる方々の生き方。http://kenja.jp/
『半沢直樹』や『ショムニ』もそうですけど、リーダーあいや、そこまで大袈裟じゃなくてもいいか、齢を重ねた人間のあり方に、興味があるのでしょうね。。。

リーガル・ハイ

2012年06月26日 01時38分44秒 | ドラマ
『八日目の蝉』テレビで放送されましたね。お仲間さんに教えていただいて、じんちゃんニンマリ。原作を2ヶ月間手に取れなかったのも、まんざら無駄ではなかったなぁと。読み終わって、想いをエッセイにし、映画版を観る。うーむ、いい展開だ。ちょっとした回り道、それも時には一つのタイミングなのかもしれません。

さて、別のお仲間さんからは、こんなメッセージが届いたヨ。’ドラマ『リーガル・ハイ』(火曜9時:フジTV系)が面白い。’これね~かなり序盤友人にも聞いていたんです。ただ残念なことに、手が回りませなんだ(泣)。『鍵のかかった部屋』だって、4話分見ていないんだから。録画していると、ついつい溜まっちまうのねぇ。お金も、そんな風に貯まるとよいのだけど。おっと『リーガル・ハイ』だった。で、奇しくもある場所で、こんな見出しを目にしました。

『リーガル・ハイ』は意外なクリーンヒット作 録画率はダントツ首位

打ち切りが2本出た今期ドラマの中、回を追うに従い、着々とその存在感を示しているのが本作品であると。ここへきて右肩上がりの視聴率に加え、録画率ではドラマ部門堂々のトップ。 双方合わせると、いかに支持されているかがわかるとのことですが、まぁ何が痛快かって堺雅人主演で視聴者を引っ張っている所だろうねぇ。ズラリと並ぶ、ジャニタレ主演作を向こうに回してですよ。やるじゃねぇか堺雅人。

近年では、やはり火曜9時枠の『ジョーカー 許されざる捜査官』を面白く眺めていたのだけれど、彼のように決して若くもなく、超イケメンでもない(おっと失礼)、しかしなんやしらん味のある役者さんがドラマの看板をしょってるのって、やっぱいいよなぁと思う。もう西島秀俊とカブるなんて言わないわっ。そんな私に、友人が放った一言もスゴいのよ。「キモい方が堺雅人!」それは…怪演する役者という意味か!?

ちょっとおっちょこちょいだが、訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士(堺雅人)と、真面目で正義感の強い新米弁護士(新垣結衣)が、繰り広げるコメディー。脚本の古沢良太は、『相棒』も手掛けている人ですね。『ALWAYS 三丁目の夕日』『キサラギ』『探偵はBARにいる』と、映画界でもなかなか活躍しているなぁ。

今回の『リーガル・ハイ』はオリジナル脚本だそうで、原作モノ(とりわけコミック)主流だった一時の傾向が、また変わりつつあるのかな。去年大ヒットした『家政婦のミタ』もオリジナル脚本。魅せ方次第で、視聴者はついてくるのでしょう。

数年前に、脚本家の江頭美智留さんが、こんなことをおっしゃってました。「今の現場はタレント主導。そうして、人気がすべて。」芝居のできる役者を、昔は大切にしていた。例えば山口百恵の『赤いシリーズ』、当時のクレジットで百恵は2番目。では1番は誰?宇津井健さんなんだそうです。

アイドルとしての山口百恵は存在していたが、役者としてはまだ認められる環境になかった。厳しい気もするけれど、職人級の役者、それからスタッフに支えられ、ドラマ自体が勢いのあった時代でもある。そんな状況は、随分変わってしまった。

制作するには、まず資金。それを出せるスポンサー、そこから決まってくる顔ぶれ。こうして広告塔になれる役者が、幅をきかせていく…でもね、そうやって出来上がってくるドラマって、やっぱり面白くないんだよ。視聴者は、よく見てる。じんちゃん何が嫌って、ドラマからCMへ切り替わった時に、今まで画面に出てたヤツが急にニコニコして商品をアピールするという、ここ数年定着しているスタイルなんだけど、あれヤだね。ホント興ざめする。ドラマ出演者は、CMから切り離してもらえないだろうかって、感じるわ。

ふぅ~ ちょっと一言よろしいかしら?のつもりが、こんなに語ってしまった。みなさまには一つ置き土産を!
’『ごくせん』の乱闘シーンは、何故倉庫の中なのか?’
今週の『金曜ロードSHOW!』を観ながら考えてみてくださいませ♪



最終章

2012年02月01日 22時59分00秒 | ドラマ
ここでの活動も、残り一ヶ月を切ってしまいました。新しい舞台への移行が完了しているお仲間さんも多い中、この期に及んで何をしているのやら。ったく往生際が悪いとは、このことだ!

1月は忙しかった~。PTA役員の仕事に加え、小中学校で新年度委員の選出が始まり、2週間で4度も夜の会合へ。もう内心「ええ加減にしーや」と怒り心頭でした。

うちはまだいいわよ。母と同居しているから。夕食の準備半ばでバトンタッチすることもできるし、夫の帰りが遅くなっても、子どもたちだけの夕食にならずに済む。

しかし、他の家はどうなんだろう。子どもの環境を整えるPTAの活動が、彼らを寂しくさせているのではないかしらん。それとも、うるさいオカンがおらんで清々しているのかな・・・

正社員にしろ、パートにしろ、働くお母さんが多くなった昨今、昼間に活動の時間を取り辛いのはわかる。しかしその一方で、平日に学校で行われる母親向けの講演会なるものが、依然として存在している。

子どもが小さい-とてもじゃないが幼子を抱え動くのは難しいよ-という時期は、それもいい。が、外の世界へ踏み出せる環境になったなら、それに見合う形態を考えていってはどうか。

毎回役員をかき集め、少ない参加人数をしのいでいる状態を見るにつけ、やれやれと感じる。当たり前だ・・・ 学年懇談会や授業参観さえまともに成立しないご時世なんだから(小学校はまだ何とか、中学は厳しいな〜)。

時代にそぐわない行事の為に、役員の負担が重くなる。願わくば、その労力が報われる内容であってほしい(同じ時間を費やすのならね)。そうして、仕事はできるだけ軽く。でないと引き受け手がいなくなってしまうし、一部融通の利く人たちへしわ寄せがいく。

にしても、しんどかったのなんのって。心を軽くするテーマの講演会で、疲れ切ってどうするねん。ようやく一息ついた夜、娘に「お母さん、今日はドラマ見る?」と言われ、倒れ込んでしもた。「もう疲労困憊。母ちゃん死にましたー。」「ほらほら、上川隆也出てるよ。」 「ぶっ生き返りました~」

宮部みゆき原作のTBSドラマ『ステップファザー・ステップ』(月曜夜8時)が、なかなかイケます。欲を言えば、もっと落ち着いた時間帯にやって欲しかった。伊東四朗率いる、法律事務所の面々がナイスです。平山あや。 映画『ウォーターボーイズ』で、調子の悪い自販機を飛び蹴りで直していた子だね。やっぱええ味出してるわー。

主演は上川隆也。孤高の怪盗をシャープに演じようとするものの、何故だか双子の父になってしまい、おっと・と・と・い!たたらを踏んでいる状態に萌え~。褒めてんのかい。ムフフ。いい男がそれをやるからキマるんです。

薬師丸ひろ子とやっていた『ママの遺伝子』の頃、ムチャムチャ気に入っていたのだが、あれから10年・・・ちっとも老けこむことなく、男の色気満開になっているのが、私にとってはミステリー♪ともすれば宮部みゆきが紡ぎ出す世界より、’うーむ。実に、興味深い’。

ったく、どこ見てんのよ~。「若い奥さんをもらったからじゃない?」とは、お仲間さんの弁。なるほどねぇ。つーか、いつの間に結婚していたんだよう。じんちゃんがテレビから目を離しているうちに、世の中は変化していたのね。

もう一つ、同じくTBS日曜劇場の『運命の人』(日曜夜9時) 。私的にキターッ!と、ツボに嵌ったドラマでした。沖縄返還をめぐる政府の密約を暴いていく話。モックン(本木雅弘)が、正義感プンプンのアツい新聞記者を演じます。新聞社、外務省、政治家、主人公の親族。登場人物がやたら多く、しかも豪華キャスト。

ただし、それぞれの登場人物を演じる役者陣が、以前出演したドラマの陰を引きずっており、大森南朋と柄本明が向い合っていると、『ハゲタカ』 VS 『妖怪人間ベム』に見えて仕方がない。特に柄本さんは、目薬の宣伝のような決め台詞を、いつ言い出すかしらん思て。「あなたの目、なんだか乾いてますね」

おーっと、食い入るように画面を見つめたのは、いい女をめっけたから。最近は、困り顔の男より、睨み顔の女に目がいきます。米倉涼子、柴咲コウ、黒木メイサもちょっといいね。儚げな木村多江や肉感的な井川遥も、好きなんだけど。ところで、この人誰~~~?滴ってるわ~~~

ワクワクしながらエンディングのクレジットを待っていたら、真木よう子だった。あ、映画『モテキ』に出ていた子だ。森山未來くんの職場の先輩役で、威勢よく彼をシバき倒していた。経歴を見ていたら面白い。無名塾出身だが、退塾に至るまでのエピソード・・・うーむ、パンチが効いている。

外務省の事務官で、国家機密を握るポジションにいる。プラス女の色香を武器にして、モックンに迫る。いや、モックンも迫る。互いの利害関係が一致し、道ならぬ恋を突き進むが、それに横槍を入れるは、ねっとりと嫉妬心を増殖させるストーカー夫、病身の原田泰造と、私だけが彼の弱さをわかっているの…健気にふるまうヴィヨンの妻、松たか子。

含み笑いをしている間もなく、怒涛の展開へ。政府の欺瞞を暴くつもりが、一気にピンチに陥るモックン&真木よう子。進行早いなー。モックンは、記者にしては美し過ぎかしらん。梶原善(←『王様のレストラン』のパティシエ)や、杉本哲太(←いい味を出してきたよね。地味ながら。)松重豊(←『ドン★キホーテ』高橋克実の第一子分。大好きです) の方が雰囲気出てる。

大体マッチョなんだもーん。あんなムキムキの記者いるのか?(←ごっつー偏見)。とは言え、楽しいから見る!真木よう子目当てに見る!! 山崎豊子作品であるとか、豪華キャストであるとか、そんなウリを軽く蹴散らす、彼女の爽快感がよかった。

では残り1ヶ月。ギリギリまで私らしく、Cafeの舞台に立とうと思います。よろしくネ。

http://www.youtube.com/watch?v=jEjRPGMbdLw


ラスト・フレンズ ~Is This Love ?~

2008年05月20日 15時37分00秒 | ドラマ
 サバイバーちゃうで。誰もわからん思うわ。さて、ドラマ評第2弾は『ラスト・フレンズ』。『CHANGE!』評聞きたかったぁ?当確マークは出せなかったということです’あさくら啓太’どの(キムタクの役名) 。事故で死んだ政治家の後釜として、片田舎で小学校教師をしている次男に、白羽の矢が。わざとらしくもっさいキムタクが、絵に描いたような好男子に生まれ変わり、選挙へ出馬。土壇場に出てきたスキャンダル-18年前のオヤジの不正疑惑-を認め、謝罪し、逆転勝利を収めるのだ。ふん、甘いね。脚本の福田靖さんは、ある人物との出会いによってダメ人間が成長していくストーリーがお得意。市井の民がこつこつ努力する姿に、優しい眼差しを注ぐ人なのだが、今回に限ってはそれが裏目に出ているなぁという印象。政治の世界って、キレイごとだけでは転がっていかないから。選挙参謀の阿部ちゃ~ん!『ドラゴン桜』にしか見えんぞ。キムタク、代議士の前に東大受験かと思ったよ。

 第2話では、新人議員のキムタクが国会王子などと、もてはやされまして。「勘弁してよ~」と本人ため息をついておられたのですが、それを見てこちらが「勘弁してよー」 。’オレ様’’何サマ’’王子さま’ってか。総理の伊東四朗が、料亭女将にセクハラで訴えられ辞任。その後釜に・・・キムタク?そんな展開にも「勘弁してよー!」 。コメディー色、強過ぎ。伊東四朗や中村敦夫といった大物が、道化の役割に終始しているのが惜しい。冷徹な悪の緊張感・存在感が必要かな。それを描くことで、キムタクが背負っている正義・誠実さを浮き上がらせてほしいんですよ。今後そうしたシビアな役回りになるのが寺尾聡なのだろうが、頑張って~!おっと、この辺にしておきます♪

 さて、『ラスト・フレンズ』。長澤まさみが、DVの彼に悩まされております~。この彼、勝手に彼女の携帯をのぞくわ、実家へ入って卒業アルバムを持ち出すわ、職場の前で延々待ち続けるわ、とにかくウザい。帰宅時間にイチャモンをつけ始めたのを皮切りに、男性の客をとるなだの(まさみチャンは美容師)、友達と付き合うなだの、要求がどんどんエスカレートしまして。ついに暴力です。本来なら’キモ!’’こわっ’と言って却下するところですが、錦戸亮くんの陰りのある瞳を見るとねぇ、つい引き込まれるの・・・。そういう意味では、思い切り適役でしょう。ご本人、ボクのキャラじゃないとおっしゃっていたそうで。口の悪いママ友が、「自分をどんなアイドルだと思っていたのかしら」と。うん、わかるよ。『1リットルの涙』だって、当時まだ可愛げのあった沢尻エリカ(難病の少女)を支えていたものの、小さく世をスネた少年役だったし。ヒトクセ、フタクセある役が多いような。役者としては異色キャラだものね。

 とにかく困った彼なのですが、どこか捨て置けないのです。まさみチャンの気持ち、すこーし心当たりがあるの。もっとも私の場合、1発殴られたら3発くらいお返しするけどね。それでも押されたら弱いツボがあり、それを抱えている私は、錦戸くんやまさみチャンの動向が、とても気になる。彼らのことを特殊な人間だとは思えないんです。まさみチャン、辛い思いをしてるのに、まだ彼と向き合おうとしているよ。守ってくれていた友人たちを振り切り、彼の元へ。お~い!せっかく抜け出しかけたのに、また戻るんか~!求められる恍惚感を断ち切るのは難しい。人に認められ、必要とされてこそ、自信がもてる。錦戸くんも、まさみチャンも、そう感じているのでしょう。放っておけないのは、相手の為だけじゃない。 愛という名の依存。お互いにね。

 ママ友の旦那さん曰く「頭の悪い女にしか見えない」と。うーむ。男性側からもそんな声がでるのか。厳しいな。健気には映らなかった訳ね。それは設定の所為なのか、長澤まさみの演技がイマイチなのか・・・イジイジした感じ、上手く出ていると思うのだけど。作品によってバラツキのある女優さんですが、『世界の中心で、愛をさけぶ』のちょいワル優等生と、『セーラー服と機関銃』のとぼけた女子高生は、面白く拝見。個人的には、もうしばし猫かぶり姫でいてほしかった。倉本聰のドラマへ出ていた頃は、もの言わぬ知性派といったオーラがあって、今より大人っぽかったよ。つまらぬアイドル映画へ出ている間に、だんだんおこちゃま化している気がするのです~。

 明石家さんまを始めとする周囲の男性がいけないのよ!「まさみチャン、かわいいねぇかわいいねぇ」って、いつまでも子ども扱い。元来の持ち味だった知性も気品も取り去ってしまった。逆に、そうした文化をさりげなく伝えていくのが、大人の男じゃないかしらん。おじさま方、頼みますよ。「若い娘さんとお付き合いできるだけで幸せ♪でへぇ~」なんて鼻の下のばしてたらアカンでぇー。最近ではエリカ様並みに生意気報道もあるけれど、東宝シンデレラで出てきたからには、若き日の沢口靖子みたく正統派で歩んでいってほしいなぁ。壊れるのは30過ぎてからでいいよ。沢口さんみたいに。

 愛って厄介だな、と感じるのは
 ・愛は我慢
 ・私がいて邪魔になるようなことはしたくない
 ・その人のために何をしてあげたら一番いいかを考える
こういう精神を美徳とする側面がある。(ネタ元はピーコさんです) 自己犠牲とでもいいましょうか。表面的には素晴らしいようだけど、果たしてそうなのだろうかと考えてしまいます。だってドラマのまさみチャンの行動なんて、正にこの精神に裏打ちされているじゃないですか。それで周囲が幸せかというと、そうでもなさそうだ。本人も辛い、周囲も辛い、じゃあ何の為に自分を犠牲にしているの?

 相手を思いやって行動することが、双方の喜びにつながればよいのだけれど、こちらの自己満足だけで終わったり、極端に自分を抑え込んで苦しくなったり。上手くはいかないものです。本人の思惑、往々にしてスベってしまうんだよな。そうして、ある局面では、相手を思いやることすら難しい。錦戸くんね・・・暴力やストーカー行為は、そうそう当てはまらないかもしれないけど、その萌芽は、夫や彼という存在の中にある。私の中にもある。人を好きになる気持ちを突き詰めていくと、嫌な感情が出てくるものです。それは嫉妬だったり、支配欲だったり。本人すら自覚していない感情だってある。相手の部分だけ見て鬱陶しく感じたりしているが、意外とお互いサマなのだ。

 さて我が家の錦戸くんですが、ちょっとした残骸から、「お昼に○○を食べただろう」とか「誰か来たのか」とか、無粋もいいトコで。明智小五郎並みの推理力なんか発揮していらんっちゅーねん。友人にボヤいているとね、夫の詮索ぶりが面白いと。笑うとこ、ちゃうねんけどな~。「不愉快だわ。そう思っても口にしないものよ。」と言えるまでに10年かかった。だから、まさみチャンを笑えないのよーっ。夫婦とはいえ、プライバシーに踏み込まれるのは嫌なの。自分の世界も持ちたいしね。

 友人の『Around 40』評。「松下由樹宅の家族が怖い。夫が妻を見下しまくり。こんな奴は会社でもうまくいってないよ。たいしたことねー。」あんなダンナはそこにも、ここにもいる。小さな錦戸くんじゃないけれど。私は、あのドラマで言うところの笑いのツボが合い、自分らしくいられる、藤木直人くんのような人と’人がどう思うかより、自分がどう思うかやんな’という結婚をしましたが、蓋を開けてみれば・・・藤木くんだと思っていたのは、松下由樹のダンナでした。アチャー。それが現実です。夫は夫で、親しみ易い天海祐希と結婚したハズが、蓋を開けてみれば・・・『猟奇的な彼女』の田中麗奈だった。 殴る、蹴る、吐く。 第1話を見て、私かと思った。「暴力反対!!」 我が家でこの言葉を吐いてるのは・・・・夫です。あれれ?私が錦戸くんで、夫がまさみチャンだったかな。失礼致しましたーっ。