JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

Around 40

2008年05月07日 21時21分00秒 | ドラマ
 春の新ドラもそろそろ安定期へ入りましたところでって、まだ始まってへんやん!木村拓哉主演の『CHANGE』。さすが’オレ様’’何サマ’’拓哉さま’。余裕のある構えでいらっしゃること。「ねぇまだン?まだなのン?早くぅ~!」なんて熱い吐息が、そこここから聞こえてきそうな、この気のもたせ方。まったく罪な男だねぇ。月9は性に合わんと常々ボヤいているじんちゃんも、今回はチェックするよ。小学校教師から代議士へ、やがては総理大臣にという政局モノ。時期が時期だけに、脚本次第で面白くなりそう。このドラマの脚本家、心を許す福田靖さんなの。代表作は『海猿』『ガリレオ』。いやが上にも期待が高まります。もう目を閉じてうっとり。いつでも来てェ♪状態よ。キムタクやないで!寺尾さんやからな。(『西部警察』世代だもんで)あ~あんなステキな旦那さまからプレゼントされたいわぁ。プラチナジュエリー。夫にはナイショよ。ボクかて星野真弓みたいなキレイな嫁さんほしいわい!言われるのがオチですから。という訳で、5月12日放送開始の『CHANGE』をどうぞよろしく。

 さて今期のイチオシは、TBSの金曜10時ドラマ『Around 40』(天海祐希主演)。40を前にして揺れる女たちを、時にコミカルに、時に切なく描きます。底辺には、結構マジなテーマが流れておる。仕事、恋愛、結婚、出産。私の幸せって何なの?私はどう生きたいの?結婚していようがいまいが、悩めるお年頃なんですよ。’オンナのタイムリミット’なんて言葉も飛び出しまして・・・失敬ね、40ですけど、それが何か?まぁここでも私を捕まえて「どうせ葉桜やろー」などと言う輩がいるからね。聞いてます~?隠遁中の’そこのアナタ’。またそれにのっかって、「桜も満開、私も満開です♪」なんておっしゃる自信満々のお嬢さんもおられて。ホホ。いやー若さというのは、すばらしいものです。恐れを知らない。おかげで魅惑の人妻の胸の奥に、小さな赤い灯がともりました。闘魂という名の。あたしゃアントニオ猪木かい!

 最近考えるんですよ。40歳の私にできることは何だろうと。外見で言うたら、そら若い娘さんにはかなわんもん。あちらは存在そのものが、ダイレクトな癒しですからね。けどここは文字の世界ですから・・・やはり書いたもので、何かを感じてもらいたい。喜んでくれると尚の事気持ちいい。経験を積んできた者ならではの旨み、出せるといいなぁ~と思てます。頑張ります♪ちなみに『人のセックスを笑うな』の主人公(永作博美)も39歳。そして人妻。キテる! キテる!! 私の時代が!!!まぁこれは冗談ですが、アラフォーなる年代が注目されているのは事実。女性週刊誌を巻き込むとドラマの視聴率も上がるよ。それがここ数年の傾向。『女王の教室』や『14才の母』『ANEGO』あたりからそんな風が吹いていた。単なるドラマ紹介じゃなく、そこで描かれているテーマについてどう思う?みたいな特集記事が組まれればしめたもの。今回その先頭を切っているのが『Around 40』。だから・・・あの枠にしては視聴率が高い。原作力でひっぱる『花より男子』をのぞいて、最近の金曜ドラマは苦戦気味だったはずだ。

 それにしても、専業主婦松下由樹に笑える。客観的に見ると・・・ぷっ。(そのココロは、今までエッセイで描いてきた世界でもあるからね)息子が私立校へ入ったというのが、彼女を支える誇りなのだが、その息子に手作りの弁当を残されて、ぷんぷんきている。夫も話を聞いてくれないしーと、おかんむりだ。オカンおかんむり。そんな時、藤木直人くんに出会う訳です。臨床心理士だったかな。親友天海は、仕事をもって独身でキレイで輝いてるし、愛情を今まで傾けてきた家族は、彼女なんか見ちゃいない。満たされない想いを抱えている。子育てに一息ついた他の主婦のように自分探し、若しくは社会につながることをしてみたいけど、何をしたらいいのかわからない。で、自分に向き合ってくれる藤木くんに恋しちゃう訳ね。もうやる気満々で、メイクもばっちりになります。速攻で女を変えるのは、やはりそうなんだと思う。人はなかなか変わらないもの。

 天海は天海で、もがいている。同窓会では、夫や子どもの自慢が話題の中心になり、松下のような主婦が勝ち組となっている。みんな天海のことを「いつまでもキレイでいいわねぇ~」なんて口では言ってるけど、決して本心からそう思っていないのが痛いほど伝わってくる。奥底にあるのは哀れみ?私って、かわいそうと思われてるの???えーっ。それヘコむな~って感じ。子どもを生むなら、そろそろMAXだ。結婚相談所なるものにも足を踏み入れてみるが、どうもピンとこない。そんな時、藤木直人くんに出会う訳です。 さぁ、親友同士でバッティングしたで。この藤木くん、ちょいといい男だが、かなりヘンな奴。エコの為にマイ箸を持ち歩いている。宴会でのお残しにもうるさい。そういう主義を否定はしないが、周囲に押し付けないでほしい。私なら、黙って自分で平らげる。だから太る。うるせ~

 「なに、この男!」と、プライベートでも職場でも対立構造になるが、徐々に彼の感性が自分の中へ入ってくる。ホレたね。愛情のある交流が始まっているのよ♪じんちゃんも、ぐっと画面へ乗り出します。さぁ、そのまま上手く流れていかないのが世の常。天海さんと藤木くんの間へ割り込んでくるのが、元カレ加藤雅也。男の美学を求めて、天海さんをほっぽり、放浪の旅へ出て5年。ひょっこり帰ってきたと思ったら、「やり直したい」とヌカしやがった。天海さん揺れてるで~。藤木くんが横からダメダメ、軽く袖を引っ張っているけれど、そんな声もイマイチ耳に入らない。元カレのことで頭がいっぱいです。本気で恋した人だもの。大塚寧々のことは・・・聞かないで~私の宿敵よ!白竜(『その男、凶暴につき』でホレました)に田辺誠一、ちょいと気になる男の傍には必ず彼女がいる。これ、リアルの話です。そして今回ドラマの中だけど彼女を思い続ける筒井道隆くん、やっぱりいいわ~’ぬーぼー’な男。『王様のレストラン』から好きやってん。けど帽子をかぶってて・・・初回1時間経過するまで東幹久と思ってました。

 最近、年の所為か目にきます。アタマもキテいるが、目にもくる。ああ哀しき40代。もうね、今誰が私の前に現れても、かっこよく見えると思う。その代わり内面のババは見通すよ。見通すけど・・・そのうち、そしらぬフリを決め込むようになる。「この年になると、昔より自分が傷つかなくて済むようにするもんね。」天海さんのセリフに一理アリだ。それを’心が広い’とか’器が大きい’とか言ってるのは、多大なる勘違いよ。以上!

 前回のエッセイを読んだ友人が、「生活ほっとモーニングの渡辺淳一インタビュー見た?」そんなもん見とるか~!魅惑の人妻の沽券に係わる。「年甲斐のないことをしよう。(できれば恋愛)」と、性懲りもなく提案していたそうで。渡辺先生ねぇ。若いお姉ちゃんと旅行をした。ベッドにおいたジャケットを、ハンガーへかけてもらえなかった。そこで私は気づいた訳です。これは自分がすべきことだったのか。そしてー今まで文句も言わずにかけてくれた歴代の彼女に感謝しなければと。イタイイタイ。私はハンガーへかけた方が喜ぶだろうと知ってはいるが、あえてかけない人間です。本当に自分がしてあげたい行為ならする。が、ポイントを稼ぐ為に無理をするのは嫌だ。最初のデートでも、あえて女性的な気遣いはしません。そういう優しさは、最後の切り札にしようと思うのだけれどーその前に潰れます。ぷーっ。渡辺先生は老年愛を語らせると楽しいよ。『エ・アロール』はよかった!老人ホームで恋のさやあてですからね♪

 「年甲斐もないことをしでかして素敵にみえるか、年のせいで正しい判断を失ったと見られるか、ヒジョウに危険な賭けだ」とは友人の弁。ちなみに魅惑の人妻ならどっち?

 みなまで言うな!わかってるって!!



交渉人

2008年01月11日 16時16分00秒 | ドラマ
 今年一番のエッセイ、どういう形で発表しようかと、その機会を虎視眈々と狙っていたのですが、ここは原点に戻りましてドラマ評でいきたいと思います♪

 さて、1月開始の新ドラ。申し訳ないが、ぱっと見渡した限りでは、も一つですワ。前回の『ガリレオ』ほど華のあるドラマはない。が、意外な拾い物はあるかもしれんので、気を落さぬよう。じんちゃんはね、自分がホンマにいいと思ったものしか勧めませんので、通り一遍のドラマ評なら、どうぞその辺の週刊誌でご覧ください。さぁ今回じんちゃんのツボを、ぐっと押したのは『交渉人』。おっと、交渉人いうても真下正義ちゃいますよ。このドラマの主人公は女交渉人、演じるは米倉涼子でございます。

 舞台は警視庁特殊犯罪捜査係。立てこもり、誘拐、脅迫等、現在進行形の事件を扱う。犯人との交渉を担当するのが交渉人=ネゴシエイター。第一話は人質立てこもり事件で、事件が起きてからの状況をいくつかの段階に分け、それぞれの場での対処法を説明していたのが面白かった。

 第1 怒りの段階 - 犯人包囲網をいかに築くか。   
 第2 要求段階  - 犯人像の分析開始。
 第3 交渉段階  - 犯人との会話をつなげ、その心理状態を読む。

 これ日常でも活用できるやん。どうすか?誰かさんを怒らせた時に。まぁそのお相手は、奥様ということにしておきましょう。「人質も犯人も殺さず、怪我もさせず・・・そんなものは理想論だ!」VS「理想論ではなく、それが任務なのです」

 強行突入から犯人射殺を命じる上司と、それを阻止しようとする米倉。そんなバチバチも、彩りを添えます。ところでこの上司(陣内孝則)、無茶苦茶ですねん。犯人分析に「何となく・・・」という言葉を使った米倉に激昂、いきなり殴りつける。かと思えば、犯人のもとへ交渉に向かう彼女に「スカートからズボンにはきかえろ」と、この期に及んで忠告。現場に行く前に言うたれよ。しかも同僚高知東生がはいてたズボンを、急遽米倉がやで。えーっ足の長さ一緒かい!ウェストどないしてんな!ツッコミ所満載ですワ。挙句は采配ミスの証拠を隠滅する。もう’ますだおかだ’のおかだのツッコミのようにですね、おーい!と。たかじんさんいうところの安物の船頭のように。あっごめん。誰もわからんネタやった。

 米倉さん、犯人と向き合い、警察機構にはびこる男社会と向き合い、イカれた犯罪者と向き合い、結果職場の女性には見放され・・・もう散々な環境です。そのバイタリティでどこまで挑んでいくか、じっくり拝見させていただきますゾ。彼女見てるとねぇ、元気になるの。『黒革の手帳』を代表とする松本清張作品の、小気味いい悪女っぷりが本道だけど、『女系家族』のひたすら耐える愛人・・・その実、芯が強くなびかない、そうして最後にフッとワルの部分をみせるのもオツやった。精神的に逞しい役をやらせたらピカ一やね。『肩越しの恋人』の迷えるアネゴっぷりもいいけどね。

 周りを囲むメンバー、まずは高橋克実(管理官)、筧利夫(係長)。『ショムニ』人事部長のニヤケ具合からはすっかり卒業、最近では硬質の味も出せる高橋と、舞台出身者だけあって他の共演者に埋没しない独特の雰囲気をかもす筧の芝居は楽しみ。渋所では笹野高史(係長)、大杉漣(捜査一課課長)。新人君に高岡蒼甫。ドギマギした新人役には、もったいない芸達者。少年の頃からきちんとプロ根性をもった役者だった・・・とは、『バトルロワイヤル』で共演した塚本高史くんの証言です。よきライバルらしい。伊武雅刀(新聞記者)もいい感じ。芝居のできる役者陣で脇を固めているので、落ち着いて見ていられそう。新鮮な味としては、イカれた犯罪者役の城田優。『沙粧妙子-最後の事件-』でエキセントリックな犯人役をやった、若き日の香取慎吾を彷彿とさせます。

 余談ですが、明日の夜9時~フジで放送の映画『バブルへGO!!』面白いヨ。小さなお子さんもOK♪家族でお楽しみください。’日立にあんなタイムマシンを作る技術あるんかいな’などと、決してツッコまぬよう。実家は日立製品に囲まれている、じんちゃんでした♪

 P.S.次週 『交渉人』の見所は、米倉さんの黒ブラ。フェチの人は見るように。いいぞいいぞ~!って予告見て、ガッツポーズしちゃったもんね。


新ドラチェック始まるよ♪

2007年10月14日 18時20分00秒 | ドラマ
 おまたせ致しました。じんちゃんのドラマ評の季節が、やって参りました。考えてみれば、Cafeでロクなドラマ評をやっちょらん。同業のお仲間さんとも、お知り合いになりましたので、今期は気合を入れて参ります。なお独断と偏見のドラマ評ですので、ヨ・ロ・シ・ク♪

 さて、じんちゃんがこの度チェックしたドラマを、ご紹介。

① 『ガリレオ』
 今期一番の目玉。フジの月9へ、久しぶりにミステリードラマがやってきた。原作は、東野圭吾の『探偵ガリレオ』。物理学者の湯川准教授が登場するシリーズで、推理マニアも注目。主演は、福山雅治&柴咲コウ。華あり話題性ありという点で、TBSの日曜9時枠『ハタチの恋人』(明石家さんま&長澤まさみ)がライバルになってくるのだろうが、私としては月9を推したい。脚本は、『HERO』『海猿』の福田靖。映画化もされた派手なドラマへ目がいきがちだが、本来優しい目線の脚本が上手い人。『ワンダフルライフ』『トキオ』 といった良い作品がある。今回は、そんな彼がどんな風にミステリーをさばくのかが見所。

 ※ 『ワンダフルライフ』 反町隆史主演(元プロ野球の驕慢スター選手が、失意のどん底から少年野球の監督に。ダメダメチームを変身させる。)
 ※ 『トキオ』 国分太一主演(東野圭吾原作のNHK深夜ドラマ。ふがいない若者の前に、未来からタイムスリップした息子が現れ、立ち直らせる。)

② 『スワンの馬鹿!』
 関西テレビ製作(フジ系列)。火曜10時枠。こづかい3万円の恋というサブタイトルが泣かせるじゃないか。40歳という立場で、それなりの地位とそれなりの稼ぎを得、表面上余裕を見せながらも、その実水面下でバタついている(=スワン)男を上川隆也が演じる。OH!愛しの隆也様。絶対に見る。何が何でも見る。しかしの~うちの亭主はガソリン代込みで2万6000円のこづかいでっせ。それなりの地位も、それなりの稼ぎもないし。おまけにこんな女房で・・・。隆也様は、まだしも幸福じゃなどと、見る前からちゃちゃを入れる。演出が、『王様のレストラン』『古畑任三郎』の河野圭太なのも見逃せない。

 以上は、今週から開始なので、是非ご覧くださいませ。じんちゃんの見立てが、どういう結果へ収まりますやら・・・

③ 『働きマン』
 日本テレビ。水曜10時枠。仕事モードに突入すると、私生活すべてを犠牲にしてしまう女性を菅野美穂が演じる。彼女自身熱演系の人なので、この役をやるとちと鬱陶しいのだが・・・。(懸命なのが表に出る人って苦手なの)働きマン決めのポーズでは、瞳孔開いててコワーい!しかし、この枠の会社モノ続きますね~。『anego』『ハケンの品格』『ホタルノヒカリ』と、当てているのに味をしめたか?毎回部署の雰囲気が似たり寄ったりなのも、どうなのよー。妙に、仲よしノリよしの社員たち。職場で恋の話ばかりしているなんてあり得ないとは、父のツッコミ。文句を言いつつ、早々に次週も見るリストへ入れた。彼役の吉沢悠くんがよいのだ。仕事に没頭してデートをすっぽかす彼女を、健気に待ち続けるの♪松山ケンイチくんに続く癒し系。早くも、「困り顔の男」有力候補現るだよ。そうそう。登場人物が、カメラ目線でセリフを喋るのはやめてくれないかな。落ち着かないよー。

 オススメまではいかないが、個人的にやや興味ありというドラマを、2つご紹介。

④ 『歌姫』
 TBS。金曜10時枠。『花より男子』の脚本家サタケミキオが率いる劇団、東京セレソンデラックスの舞台がベース。サタケさん、俳優もやって脚本も書いて舞台系で・・・宮藤官九郎っぽいですね♪昭和30年代という時代設定から考えるに、『ALWAYS 三丁目の夕日』の土佐版か?主演は長瀬智也。プロデューサーは、『池袋ウェストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』の磯山晶。初回を見た限りでは、早くもダメドラの烙印を押されそうな出来であった。視聴率の取れそうなドラマではないけれど、愛しのダメドラになりそうな予感。今までの磯山作品を支えたキャストが買い。思いっきり暴れてほしい。( 『池袋ウェストゲート・・・』の長瀬智也、『木更津キャッツ・・・』の佐藤隆太、『我輩は主婦である』の斉藤由貴 )

⑤ 『ドリーム☆アゲイン』
 日本テレビ。土曜9時枠。元プロ野球の人気選手が引退。再起を図ろうとした矢先に事故死。他人の体に魂を戻され・・・というストーリー。同じく元野球選手に扮した『ワンダフルライフ』以降、役者としての反町隆史を面白く拝見。演技派とまではいかないが、悪くないのだ。(じんちゃんは、妻松嶋より反町派です)ガタイもええしのぅ。今回の役にはもってこいや!

 さてさて、この2つのドラマへ早速妨害が入りましたよ。『金曜プレステージ』『土曜プレミアム』で2夜連続放送の『踊る大捜査線 THE MOVIE』。まぁ体のいい新ドラ潰しですワ。やりやがったな!フジテレビ。これはね、元々日テレ『金曜ロードショー』のお家芸なんです。新ドラが始まる時節になると、必ず『ナウシカ』他宮崎駿作品、『ルパン』『コナン』といった視聴率の取れるラインナップをぶつけて、裏のドラマをつぶしにかかるの。テレビ朝日の金曜9時、TBSの金曜10時枠のドラマが、毎回そのあおりを食う訳ですが、昔『トリック』(阿部寛&仲間由紀恵)がやはりこの妨害に合い、劇中野際陽子の書道教室の生徒に ’何度目のナウシカ’と書かせたと。上手い返しですねぇ。ホンマ何回目よ!?けど好きな人は、また見てしまうんだわね~。

 そんな新ドラ潰しへ、フジが参戦。前回は、『踊る大捜査線』シリーズ『交渉人 真下正義』『容疑者 室井慎次』『逃亡者 木島丈一郎』の3つをぶつけてました。正に、潰し潰されの仁義なき戦い。そんな部分も見てもらえると、一層楽しくなるかと思います。勿論、私は分の悪いドラマをリアルタイムで応援しておりますヨ!それではみなさまこの辺で。サヨナラ サヨナラ サヨナラ・・・


肩越しの恋人

2007年07月09日 22時30分00秒 | ドラマ
 今期ドラマ。どこぞの局の人気作じゃないが、正にイケメンパラダイスだそうで・・・そんな好条件にも係わらず、私が選択したものに、胸をときめかせる人材はほとんどなし。選択ミスかなぁ~。まぁドラマは顔じゃない。内容よ!さて、木曜10時の対決。『山おんな、壁おんな』の及川ミッチーVS『肩越しの恋人』の田辺誠一。どちらを選ぼうか迷った末、『肩越しの恋人』に決めた。長く見続けるのに、失敗はしたくない。最後は脚本重視なのである。

 しかし惜しい。米倉涼子を取り巻く男性次第で、楽しみがぐ~~~んとアップするのに、精彩を欠く。期待していた田辺誠一だが、とっちゃん坊やみたいで、色気が感じられない。米倉と一夜限りのアバンチュールを楽しむ妻子持ちという設定から始まるのだが、彼のどこに米倉が惹かれて、一夜を共にするのかわからない。そういう瞬発力には、お互い余程の魅力が必要と思うのだが・・・・ウッチャンにしか見えなくて、がっかりだよ。職場で日常的に顔を合わせていく中、愛情が育まれる感じなんだよな~田辺くんは。

  一方、米倉の職場のバイトくんだが、こちらも今一歩。可愛いといやー可愛いのだが、愛でる可愛さじゃーないんだ。高岡早紀の夫、永井大も何だかねぇ。いらないよ。あんなマッスル野郎。(ごめんねー永井くん。嫌いじゃないんだよ)どうも夫としてピンとこないのだ。個人的には、『ママの遺伝子』の上川隆也とか、『眠れぬ夜を抱いて』の仲村トオルとか、『我輩は主婦である』の及川ミッチーが、ウハウハだった。『不信のとき』の石黒賢も、あまり嬉しくなかった部類だな。だって、色気がないんだもーん。浮気する役なのに!

 ともかく周囲の男性が、米倉&高岡に負けているのである。もどかしいじゃないか。しっかりせいっ!唯一の健闘は、要潤か。’GTO野郎’池内博之のゲイっぷりには、目を見張る。その一挙手一頭足から、目が放せない。こちらのチェックが、密かな楽しみとなりそう。

  脚本はよし。潤いのないサボテン女米倉 VS 愛を求めて泳ぎ続けるサメ化の女高岡の対比が面白い。特に米倉。彼女の心境を独白調のセリフにしているのだが、原作から拾っているのか、上手く効いている。「最近、自分がどんどん女を失い、オス化している」「女を捨てている訳ではないが、恋にときめくド真ん中の女を続けるのはしんどい」など30女のセリフがリアル。ちょっと早く枯れ過ぎじゃね?とは思うが・・・しかし本人がそんな心持でいる割には、周囲の男性が放っておかないのであーる。結局モテモテじゃん!バイトくんの「あなたは自分がかっこいい女である事に気づいてないだけ」という言葉が、核心を突いているという訳か。職場では主任とは名ばかりの、上からも下からもいいように扱われる便利屋と自認。この辺りは、男性の共感も呼びそう。30代の未婚女性が多い昨今、ヒロインの’色々経験を積んでいるのに、肝心な事はわからない。どうやって生きていけば・・・どうしたいのか・・・’などという漠とした不安に、どこまで感情移入できる作りになっているのか、とくと拝見。

 一方の高岡は、友人米倉の彼を略奪して3度目の結婚を果たすが、すぐに行き詰る。「結婚まであんなに関係をもっていたのに、結婚したらぱったり」というセリフは、実際に、この耳でしかと聞いた事がある。しかし、サメ化になった原因を3年間の女子校生活にあるとしていたのには参った。黄金時代を男ナシで過ごした、暗黒の3年間だとぉ。それくらいで、ガタガタ言ってんじゃないよっ!女子校出身者が、みんな男を求めてフェロモンむんむんになると思ったら、大間違い。ざらっと友人見渡しても、フェロモン系なぞいやしない 。同性に囲まれる生活を長く続けると、己の性を忘れるのだ。ムシムシする日にゃ、スカートの裾をちょいと持ち上げ、「あっちー」と団扇でパタパタ扇ぐ、それが女子校の実態なんだから。加えて男を見る目がないだとぉ?余計なお世話だい!高岡のキャラクターは、無邪気な女を通り越して、お子ちゃま過ぎかも。あんな30嫌だろう。彼女本来の持ち味を、出せないものか。

 最後に、私が反応したセリフを2つ。「大人になると、行き先も決めずにメチャクチャに走る事がなくなるじゃない?」「モテる男は言葉を選ぶの!」女の幸せは、恋か?仕事か?結婚か?さて、どんな回答になるのやら。


何様のつもり

2007年06月07日 18時19分00秒 | ドラマ
 指摘を受ける前に言っておくよ。悪かったね。では、前クールドラマの「困り顔の男大賞」。ノミネート作品&役者はこう。

『拝啓、父上様』 二宮和也   
『ハケンの品格』 小泉孝太郎    
『秘密の花園』  堺雅人   
『わるいやつら』 北村一輝   
『演歌の女王』  原田泰造   
『ハゲタカ』   柴田恭平&大森南朋   
『クセノス』   海東健

『拝啓、父上様』
 ドラマとしての出来はピカ一だったのに、視聴率ふるわず。倉本聡の脚本もさることながら、ポイントを押さえた配役でよかったんだけどなぁ。『Stand Up!!』で栄えある?「困り顔の男大賞」を受賞している二宮くん。やはり期待を裏切らぬ出来だった。その人柄から、色んな人間の板ばさみとなりトホホとなる図が似合う。末は中間管理職か?

『ハケンの品格』
 第1話冒頭で登場人物それぞれの年収が出るのだが、小泉孝太郎の年収が夫より上なのには軽くムカついた。大泉洋、もとい!松方弘樹に至っては、給料ドロボーの境地。大泉が派遣イビリの言い訳として、「俺たちに仕事を教えてくれた業務のおばちゃんや上司がリストラされ、あいつらがのさばるなんて」とつぶやくのだが、あなたたちの給料を削れば、救われたのでは?と思った。何の因果で小泉孝太郎に大金を払わなくてはならないのかといぶかっていたが、その後の’負け犬キャラ’が、あまりにもハマっていたので許す。

『秘密の花園』
 人気少女漫画家が実は4兄弟だったという設定もさることながら、内容的にも主人公釈(由美子)ちゃんの成長あり恋バナありで楽しめた。「あるある事件」渦中に、1週間遅れで前回分のビデオを見ていたら、貴重な原稿に水をこぼした釈ちゃんが、土下座して謝っていた。時期が時期だけに、関西テレビを代表して視聴者に謝っているような。放送がもう1週間遅ければ、ナイスだったのに。堺雅人。恋する男の困り顔はいいやね♪

『わるいやつら』
 清張ドラマ3部作の最終章としては若干迫力不足だったが、米倉涼子はよし!前2作を支える’困り顔の男’仲村トオルが、『華麗なる一族』へ行ってしまったのがイタい。怪演が多い北村一輝だが、ここでは素直にかっこいい役だった。肝心の主役、隆也様(上川) の色男ぶりが、あまりに不出来だったものでね。

『演歌の女王』
 脚本家遊川和彦(『オヤジぃ』『女王の教室』などを当てる)さんの玉砕ぶりが、微笑ましい。スベりにスベっていたが、最初からくだらなドラマとして割り切れば、その出来は決して悪くなかった。遊川さんは、すごく不器用な形で、家族愛を伝えようとしていた・・・。’生きててごめんねっ’と、テヘっとした表情で語る原田泰造よし。どこまでもダメ男くんなのに、放っておけない感が漂う。天海祐希じゃなくても「しょうがないわねぇ~」と、かまいたくなる。おっと、私まで引き込まれる所だった。あぶねぇ~。

『ハゲタカ』
 硬質の内容+映画みたいな作りで、見ごたえがあった。カツゼツの悪いキャスター栗山千明はトホホだったが・・・。柴田恭平の困り顔は、ただ困っているだけで芸がないと感じていたけれど、さすがベテラン。途中から盛り返してきたねー。でもやっぱり健闘は大森南朋。 エリートサラリーマンを見事に好演していた。その転落ぶり、暗い表情も絶品。

『クセノス』
 『特命係長 只野仁』の裏でやっていた、サイコ系エログロサスペンス。エッチシーン満載で押しまくっていたので、「特命係長なんかメじゃない。旦那さんに勧めといてください(なんのこっちゃ)」と友人に紹介していたら、「エロエロっていうけど、何ともないじゃん!」と言われた。とんだ嘘つき呼ばわりになっちまったじゃないか。テレ東め。急に失速させないでよ。それまで楽しみに見ていた視聴者全員、なんで~とツッコんでいたはず。「いやホント。 これこれこういうシーンがあってな~」と解説する自分が、みじめであった。(←言うな!)新妻の突然の失踪に困り果てる海東健、よかったな♪ 協力を装っていた周囲の人間に、どんどん裏切られていく過程に泣けた。

 という以上のノミネートから、私の独断と偏見で、選びたいと思います。

 「前クール 困り顔の男大賞は~
   ハケンの品格 小泉孝太郎 でしたっ!」
 こんなハマり役、これからあるかどうか・・・という位、彼の転機となった役だと思うので。これ程いい小泉、初めて見たよ。

 余談:キリンビールのCMに松山ケンイチが! かわいい♪ ビールと一緒に食べちゃいたい♪