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My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

肩越しの恋人

2007年07月09日 22時30分00秒 | ドラマ
 今期ドラマ。どこぞの局の人気作じゃないが、正にイケメンパラダイスだそうで・・・そんな好条件にも係わらず、私が選択したものに、胸をときめかせる人材はほとんどなし。選択ミスかなぁ~。まぁドラマは顔じゃない。内容よ!さて、木曜10時の対決。『山おんな、壁おんな』の及川ミッチーVS『肩越しの恋人』の田辺誠一。どちらを選ぼうか迷った末、『肩越しの恋人』に決めた。長く見続けるのに、失敗はしたくない。最後は脚本重視なのである。

 しかし惜しい。米倉涼子を取り巻く男性次第で、楽しみがぐ~~~んとアップするのに、精彩を欠く。期待していた田辺誠一だが、とっちゃん坊やみたいで、色気が感じられない。米倉と一夜限りのアバンチュールを楽しむ妻子持ちという設定から始まるのだが、彼のどこに米倉が惹かれて、一夜を共にするのかわからない。そういう瞬発力には、お互い余程の魅力が必要と思うのだが・・・・ウッチャンにしか見えなくて、がっかりだよ。職場で日常的に顔を合わせていく中、愛情が育まれる感じなんだよな~田辺くんは。

  一方、米倉の職場のバイトくんだが、こちらも今一歩。可愛いといやー可愛いのだが、愛でる可愛さじゃーないんだ。高岡早紀の夫、永井大も何だかねぇ。いらないよ。あんなマッスル野郎。(ごめんねー永井くん。嫌いじゃないんだよ)どうも夫としてピンとこないのだ。個人的には、『ママの遺伝子』の上川隆也とか、『眠れぬ夜を抱いて』の仲村トオルとか、『我輩は主婦である』の及川ミッチーが、ウハウハだった。『不信のとき』の石黒賢も、あまり嬉しくなかった部類だな。だって、色気がないんだもーん。浮気する役なのに!

 ともかく周囲の男性が、米倉&高岡に負けているのである。もどかしいじゃないか。しっかりせいっ!唯一の健闘は、要潤か。’GTO野郎’池内博之のゲイっぷりには、目を見張る。その一挙手一頭足から、目が放せない。こちらのチェックが、密かな楽しみとなりそう。

  脚本はよし。潤いのないサボテン女米倉 VS 愛を求めて泳ぎ続けるサメ化の女高岡の対比が面白い。特に米倉。彼女の心境を独白調のセリフにしているのだが、原作から拾っているのか、上手く効いている。「最近、自分がどんどん女を失い、オス化している」「女を捨てている訳ではないが、恋にときめくド真ん中の女を続けるのはしんどい」など30女のセリフがリアル。ちょっと早く枯れ過ぎじゃね?とは思うが・・・しかし本人がそんな心持でいる割には、周囲の男性が放っておかないのであーる。結局モテモテじゃん!バイトくんの「あなたは自分がかっこいい女である事に気づいてないだけ」という言葉が、核心を突いているという訳か。職場では主任とは名ばかりの、上からも下からもいいように扱われる便利屋と自認。この辺りは、男性の共感も呼びそう。30代の未婚女性が多い昨今、ヒロインの’色々経験を積んでいるのに、肝心な事はわからない。どうやって生きていけば・・・どうしたいのか・・・’などという漠とした不安に、どこまで感情移入できる作りになっているのか、とくと拝見。

 一方の高岡は、友人米倉の彼を略奪して3度目の結婚を果たすが、すぐに行き詰る。「結婚まであんなに関係をもっていたのに、結婚したらぱったり」というセリフは、実際に、この耳でしかと聞いた事がある。しかし、サメ化になった原因を3年間の女子校生活にあるとしていたのには参った。黄金時代を男ナシで過ごした、暗黒の3年間だとぉ。それくらいで、ガタガタ言ってんじゃないよっ!女子校出身者が、みんな男を求めてフェロモンむんむんになると思ったら、大間違い。ざらっと友人見渡しても、フェロモン系なぞいやしない 。同性に囲まれる生活を長く続けると、己の性を忘れるのだ。ムシムシする日にゃ、スカートの裾をちょいと持ち上げ、「あっちー」と団扇でパタパタ扇ぐ、それが女子校の実態なんだから。加えて男を見る目がないだとぉ?余計なお世話だい!高岡のキャラクターは、無邪気な女を通り越して、お子ちゃま過ぎかも。あんな30嫌だろう。彼女本来の持ち味を、出せないものか。

 最後に、私が反応したセリフを2つ。「大人になると、行き先も決めずにメチャクチャに走る事がなくなるじゃない?」「モテる男は言葉を選ぶの!」女の幸せは、恋か?仕事か?結婚か?さて、どんな回答になるのやら。