JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

じんちゃんの2014年 -前編-

2014年12月20日 13時51分07秒 | 歳時記
ここ数年恒例になりつつある、一年を振り返る企画です。じんちゃんにとって、今年はどんな年だったのか…

って思い出そうとしたんだけどもね、出て来ないのよ。最近はともかく、数カ月前の出来事となると。しゃあないな、あれの助けを借りるかぁ。という訳で、ネタ帳でもある友人へのメールから、紐といて参りましょう。

【1月】
元旦から『モテキ』で爆笑してますね。3年前に公開された映画を、テレビで放送していたの。劇場へも足を運んだ、愛すべき作品 やはりツボに嵌ったようで。長澤まさみ、麻生久美子、仲里衣紗、真木よう子と、主人公森山未来を取り巻く4タイプの女性を眺め、自分はどうやら麻生久美子らしいと、つぶやいていました。(^_^;)

まさみちゃんはキュートだし、真木さんの威勢の良さにも憧れる。が、体質的には麻生久美子なんだよねぇ。(せめて清楚で美人なルックスが似ていれば!)如何せん、イタい所にシンパシーを感じる。前半あははとウケながら、後半泣けて仕方なかったもん。

「それにしても、未来くんの人でなし具合には腹が立つ!モテないくんが勘違いすると、いかに迷惑かという典型だ。」プンプンしている様が可笑しい。重ね合わせるものがあったのだと思いますよ。たぶんね。

【2月】
娘の誕生日祝いを兼ね、某ホテルの総料理長がプロデュースするレストランへ。以前友人に教えてもらい、またゆっくりと訪れたかったのです♪ここのランチには、目にも鮮やかなデザートビュッフェがついていまして。さぞや食べ盛りの子どもらの胃袋も満たしてくれるハズ。そんな心づもりでいたのですが-

店へのエレベーターに乗り合わせた、20代後半から30代前半と思しき男性。既に駆け込み乗車だった我々の後から悠然と歩いてきて、扉に挟まれました。その後ろからは、可愛らしい細身の女性が…非情にも、彼女の前で閉まろうとする扉。

っとととっと!かろうじて開が押され、何とか全員乗り込めたのですが、先の男性は、彼女から軽く非難の眼差しを向けられたのか、「だって誰も開けてくれないんだもーん」

この時点で、おぼっちゃまだと感じたんだよね。誰かが何とかしてくれて当たり前。操作盤の前に突っ立っていた息子が、気の利く対応をとれなかったのもいけないのだけど、’彼女の為に扉を開けなければならなかったのは、あなただよ!’と、じんちゃんは思った。

ふと気付けば、娘が目を見開き、頬をふくらませるようにして、コーナーの観葉植物を凝視している。うっすらと笑っている風に見えたので、「何が可笑しいのん?」と尋ねると「いや別に」。やがて入店し、席へ案内される時「お母さん、ストレートな質問しないでよ~」と、返された。

「あの男の人の格好が、おもしろくて。」「外套着てた人だろ?マルフォイみたいな。」 愉しげに、話へ加わる息子。昔の学生が制服の上に羽織っていたかの如き外套を、お召しになっておられたんですよ。それをルシウス・マルフォイ(『ハリー・ポッター』のマルフォイの父です)だと。よかったね、間 貫一じゃなくて。

オールバックにサングラス…全身黒づくめで、得も言えぬオーラを発しているのは知ってた。大阪のようなメルティングポットならともかく、この界隈では少々目立ちまする~。さて、席についてメニューを手に取っておりますと、当の御本人が隣の席へ。密かに興味津々の子どもたち。

こうして、お食事が始まりました。しばらくすると、「申し訳ございません。」 責任者らしき男性が隣席にやってきて、しきりに頭を下げている。「早速取り替えさせていただきます。」なぬ?何か問題でも?どうもね、スープがぬるいと、そういうクレームだったようで。私と息子は同等のコースを頼んでおり、彼と同じスープが運ばれてきている訳ですよ。胸中複雑 (^_^;)

混ざっていた生クリームの加減で、ぬるく感じたのではなかろうか。ただね、フレンチって難しい。地元のお店で、まったく対照的なスープを飲んだことがあって、これにも困りました。適度な温かみ。お客さんが立て込んでいると、キープするのも大変ですよね。

料理が運ばれてくるたび場を覆う張り詰めた空気に、こちらも胃のあたりが。。。マルフォイ氏の意見は、正しいのかもしれない。が、彼のとった行動は、確実に隣席の人々に不快感を与えていたと思う。「あの、私は大丈夫です。」 彼の顔を立てつつ、店の人に気を遣っている彼女が、痛々しかった。

最後は「お店のブランドに恥じぬよう、まぁこれからも頑張ってください。」って、激励して行かれましたよ。一体おぬしは、何物じゃ!!「まぁね、今日はお客さんも多かった。」(←フォローのつもり)春節祭と重なり、ランチは2回転の時間制。店の場所から言っても、一見さんの入ってくる可能性が大アリなので、それ相応のおもてなしを求めるなら、最初からホテルのダイニングへ行くだわね。

一方、子どもたちは逞しい。「どこぞのオーナーと知り合いとか言ってたな。」「仕事で中国へ行った話もしてた。」勢力的にフォークを動かしつつ、二人の会話をちゃっかり耳に入れているじゃないか~

お給仕をしてくださっていた男性が、料理を食べ終えるなりデザートビュッフェにすっ飛んでった娘を見て、「余程楽しみにしておられたのですね。」 クスッと笑っておられたのが、印象的だった。「隣席が緊張感に包まれていたから、心が和んだんだよ。」 (←親バカやなぁ)

「あの最後の言葉は、もう20年…いや、30年くらいしないとね。」「ロマンスグレーの紳士な。」「でもロマンスグレーの紳士は、あんなクレームつけませんから~」 後日ママ友に、この話をしていたら「そういう時はね、彼女の前ではなく、陰でコッソリ店の人に注意するの。」それができれば達人だね。確かに。

「マルフォイ氏は、きっと車で来たんやろね。」「ロールスロイスかベンツ?運転手付きの。」「家で、どんなお料理食べてはるんやろなぁ。」絶対マザコンやで。余計なお世話だが。「しかしあの人、キャラ立っとうわー」息子のコメントに、うふふと笑ってしまった。

【3月】
ひょんなことから、あべのハルカスのオープニングセレモニーへ。所有しているカードの提携先から、観覧の案内が来たんです。グランドオープンを飾るのは、FM802主催のトークイベント。6組のアーチストをゲストに迎え、ラジオの公開収録を行うというものでした。

おっと身を乗り出したのは、そこになじみのあるバンドを見つけたから。「あら~BUMPがハルカスに来るじゃないの。」「えっ!?本当??」 (←息子)「うん。ただし旅行2日目やな。」「天橋立だろ?無理じゃん。。。」「いや何とかなる。隣の県やもん。」「んなオチか~い!」

故郷である関西と、嫁ぎ先の東海をつなぐ意味合いを込め、持ち続けていたクレジットカード。主にレジャー絡みで恩恵が受けられるのですが、そんな機会が度々訪れるはずはなく、それでも帰省の交通手段に活用していました。近鉄電車はねぇ、庶民の懐に優しい♪時間という点では新幹線に遠く及ばないが、座席を確保し、ゆったり移動できるのはありがたい。荷物を抱え、幼子に気を配り、自由席を求めホームの端までひたすら歩いていた昔に比べると、ああ快適~。近年三宮(神戸)からのアクセスも向上しまして。難波(大阪)を経て名古屋へ行くのが便利になった。

その近鉄がね、日本一高いビル(地上300m)を作ったと。あれまぁ、いつの間に!?しかし大阪に新たな名所ができたのは、喜ばしい。大抵の買い物は神戸で事足りるし、たまに大阪へ出てもキタで十分。そんな意識が、ダイレクトに難波へつながるようになった数年前から、少しずつ変化していた。ミナミへ楽に行けるとなると、やはりそちらも探求したくなる。あべのハルカス、ちょうどいい時期に誕生したわね。

「当たればラッキー、ダメでもともと。その時はゆっくり旅行ができるってコトか」と話していたのが、まさかの当選。それから、あれよあれよと話が動いていった。めぐり会いから6年。感慨深いなぁ。。。BUMP OF CHICKENは、ネットで交流していたお仲間さんに教えてもらったバンドだったんです。認知度の高いシングルでなく、アルバムでしか聴けない曲に彼なりの想いを託し、属していたコミュニティから卒業する際、私宛てに残していってくれたのでした。若干の皮肉が込められている気がしたけれど、BUMPが紡ぎ出す独特の世界観には圧倒された。以来、じんちゃんお気に入りの歌となりました。

その後息子がアニメ主題歌から辿りつき、私の知っていた歌を教えたら一気にハマった。そうして彼が借りてきたBESTアルバムに、今度は私が影響され…と、お仲間さんとの交流が途絶えてからも、BUMPの曲は私たちの日常に、なんとなーくクロスしていたのね。

もしあの時、お仲間さんから教えてもらわなかったら、今回ハルカスには行けていない。そう思うと、ホンマ不思議な縁やなぁと。一つ一つのちょっとした出来事が、つながっていく。提携カードを持っていたのも、親子でBUMPを聴くようになったのも、ハルカスができて、そこへメンバーがやってきたのも、ご縁のような気がするよ。運命論者かい。

「ヤバイわ~」「ヤバイヤバイ」会場となった百貨店屋上で、彼らの登場を待っている間、周囲の若者がやたらヤバイを連発していたのが面白かった。いい意味で使っているのはわかるのだが、つい茶々を入れたくなるおばちゃんは、「ヤバくないヤバくない」とつぶやく。「わりあいステージに近いなぁ。テンション高まるぅ~」コンサート自体行ったことがない息子は、生でミュージシャンを見るのも初めて。「藤原くんの目、見えるかなぁ。いつも前髪がかぶさってるもんね。」って、楽しみにしてるのそこかい!(^^ゞ

トークイベントは、DJマーキーさんの司会で、あらかじめ募集した質問にメンバーが答えるスタイルで進行。’BUMPの中のNo1は誰だ!?’といったテーマの割に、たわいもない内容が多く、そこでのやり取りは、概ね記憶の底へ沈んでしまった。。。それでも、質問に答える藤原くん(ヴォーカル)の声が、びっくりする程朗々と響いていたのは覚えている。意外。腹に力入らないイメージだったんですけど?メンバーからも、食事を注文する際、自分の声は通らないのに、藤原くんの声だと通るという証言が。なるほどと腑に落ちるのは、マイクいらずのような響きを、実際に耳にしたから。正に、’百聞は一見にしかず’ですな。

あと、ベースのチャマさんだったかなぁ…藤原くんと暮らしていた頃、部屋にゴキブリが出て、壁に貼っていたポスターの裏へ潜り込んだのを見届けた状態で数時間対峙。「早く戻ってきて!」とバイト先へ電話をかけ、帰宅を促したエピソードを語っていた。「で、藤原くんが始末してくれたの?」「ええ。優しかったですよ。」「ところが、ホラこれで!と差し出されたスリッパをよく見ると、僕のビーサンだったんですよ。。。」という展開に大ウケ。やはり’ゴキブリ’ネタは、心を掴むねぇ。

ウイング館屋上のイベントの様子は、タワー館のレストラン街から眺められるらしく、ふと見上げるとたくさんのお客さんが、興味深げに見降ろしていた。演奏はなかったけれど、和やかなトークに笑顔こぼれる、楽しいひとときでした。集まったファンは学生中心。しかしメンバーは経験と年齢を着実に重ね、もはや結構な域なのだった。そら腹に力も入るはずだぁ~

まだうっすらと寒さが残る春先。同じ風景を眺め、同じ空を見上げた。あの距離感、場の温もりは、私たちの記憶の中、’輝きになって残る’だろう。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/03/10/gazo/G20140310007747200.html%3Famp%3D1

バックに流れていた、この歌と共にネ♪
OGPイメージ

BUMP OF CHICKEN「ray」

BUMP OF CHICKEN「ray」

作詞・作曲:藤原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN & MOR


お別れしたのはもっと...

youtube#video