隔離室に入れられた翌日診察があったのだろう
意識がほとんどない状態で
何か質問を受けているような感じがした
そのとき両親が来ている感じもした
私はほとんど意識がなく
何を話しているのかもわからない
気がついたかなぁと思ったら部屋に入れられるまえ
自分もこの人のようになっていたかもしれない
罪と罰ですといいながら部屋に入れられる
部屋の扉のところに罪と罰と削られている
意識を戻した時には
隔離室の中で書類があった
何歳男性隔離処分にするという書類と
名前の書いてある書類に措置入院とするというもの
牢屋のような鉄格子の模様を眺めながら
何か妄想が起きている
食事を扉を開けずに差し入れる口のところが
何かおかしいのに気がついていじりだす
扉のガラスには目隠しに紙が貼られている
やたら宝くじの音楽が流れている
その年はオリンピックの年だった
ちょうどオリンピックの始まるころに入院している
看護師さんが私の部屋に来て注射のような格好をしている
何の注射だろう
気がついたときには拘束されていた
私は意識を保とうとした
目が開かないのだけどそのあいだも意識を保とうとした
医者はこの間の私は血だらけになり
何日も眠りこけていたという
私は意識を保とうとしていたから
眠っても寝ていない状態だった
拘束の解けるのは知っていたが忘れていた
解くこと自体がもうつらくてしんどいのだ
看護師さんが足に数字を書いている
点滴がうたれる
私は意識を保とうとした
意識を保とうとしても妄想が襲ってくる
どうにか拘束をとろうとするが
解き方を忘れぐるぐるになる
私は何をしていたのだろう
排便がしたくなって看護師が来たときに
排便がしたいというとおまるが用意され
そして拘束が解けた
私は便器で頭を洗ったのを覚えている
頭がやけに暑かったので便器の水を流したのだ
眠りこけてある日
隔離が解けて
顔を洗いに洗面台に向かう
目がまぶしさのあまりに開かない
それでも見えている
自分の顔が見れないのだ
景色は見えているのだ
自分の顔が見れないのだ
隔離が解けて朝だけ顔を洗いに
みんなのいる部屋に行くことを許される
それが2日間だった
そして隔離室から
保護室に移動する
保護室に移動しても
7時くらいから12時くらいまでしか
みんなのいる部屋にいることは許されなかった
保護室の隣の部屋は四六時中独り言を言っている
静かにするようにお願いするが
ぜんぜん聞き入れずに独り言を繰り返して言る
私にこのとき悟りのようなものが現れた
悟りのあとに死神にとり憑かれたのを思い出し
悟るもんじゃないと言い聞かせ
悟りがきても忘れようとした
疲れている体は容易に悟りの現象を忘れさせた
朝早くおきて二重扉の窓から外の景色を見る
誰かが自由に動いている
私は時間がくるまで動けない
静かにおとなしく待つしかない
妄想が穏やかに消えていく
現実の認識ができてくる
私は入院しているのだ
自由な処遇になるまで
Z4からZ1まで段階があり
その段階を経過して自由になるらしい
なぜZなのかはわからない
もう終わりという意味なのだろうか?
入院していると認識したとき
悟りの現象を忘れようとしたときに
幻聴がこういった
どのみちこいつはよくなっていくねんなぁ
どういうことだろうか・・・
隔離室は6部屋あり
保護室もどきが何部屋かあり
男女合計で20名程度しかいない病棟だ
大部屋は2部屋あり
大部屋にきて始めて自由の階段を踏める
入院しているものの中には
覚せい剤中毒患者やいろいろの中毒患者
そして精神の病気の患者などがいる
やくざの人もいれば青年もいるし
聾唖者だっている
そんな病院だった
意識がほとんどない状態で
何か質問を受けているような感じがした
そのとき両親が来ている感じもした
私はほとんど意識がなく
何を話しているのかもわからない
気がついたかなぁと思ったら部屋に入れられるまえ
自分もこの人のようになっていたかもしれない
罪と罰ですといいながら部屋に入れられる
部屋の扉のところに罪と罰と削られている
意識を戻した時には
隔離室の中で書類があった
何歳男性隔離処分にするという書類と
名前の書いてある書類に措置入院とするというもの
牢屋のような鉄格子の模様を眺めながら
何か妄想が起きている
食事を扉を開けずに差し入れる口のところが
何かおかしいのに気がついていじりだす
扉のガラスには目隠しに紙が貼られている
やたら宝くじの音楽が流れている
その年はオリンピックの年だった
ちょうどオリンピックの始まるころに入院している
看護師さんが私の部屋に来て注射のような格好をしている
何の注射だろう
気がついたときには拘束されていた
私は意識を保とうとした
目が開かないのだけどそのあいだも意識を保とうとした
医者はこの間の私は血だらけになり
何日も眠りこけていたという
私は意識を保とうとしていたから
眠っても寝ていない状態だった
拘束の解けるのは知っていたが忘れていた
解くこと自体がもうつらくてしんどいのだ
看護師さんが足に数字を書いている
点滴がうたれる
私は意識を保とうとした
意識を保とうとしても妄想が襲ってくる
どうにか拘束をとろうとするが
解き方を忘れぐるぐるになる
私は何をしていたのだろう
排便がしたくなって看護師が来たときに
排便がしたいというとおまるが用意され
そして拘束が解けた
私は便器で頭を洗ったのを覚えている
頭がやけに暑かったので便器の水を流したのだ
眠りこけてある日
隔離が解けて
顔を洗いに洗面台に向かう
目がまぶしさのあまりに開かない
それでも見えている
自分の顔が見れないのだ
景色は見えているのだ
自分の顔が見れないのだ
隔離が解けて朝だけ顔を洗いに
みんなのいる部屋に行くことを許される
それが2日間だった
そして隔離室から
保護室に移動する
保護室に移動しても
7時くらいから12時くらいまでしか
みんなのいる部屋にいることは許されなかった
保護室の隣の部屋は四六時中独り言を言っている
静かにするようにお願いするが
ぜんぜん聞き入れずに独り言を繰り返して言る
私にこのとき悟りのようなものが現れた
悟りのあとに死神にとり憑かれたのを思い出し
悟るもんじゃないと言い聞かせ
悟りがきても忘れようとした
疲れている体は容易に悟りの現象を忘れさせた
朝早くおきて二重扉の窓から外の景色を見る
誰かが自由に動いている
私は時間がくるまで動けない
静かにおとなしく待つしかない
妄想が穏やかに消えていく
現実の認識ができてくる
私は入院しているのだ
自由な処遇になるまで
Z4からZ1まで段階があり
その段階を経過して自由になるらしい
なぜZなのかはわからない
もう終わりという意味なのだろうか?
入院していると認識したとき
悟りの現象を忘れようとしたときに
幻聴がこういった
どのみちこいつはよくなっていくねんなぁ
どういうことだろうか・・・
隔離室は6部屋あり
保護室もどきが何部屋かあり
男女合計で20名程度しかいない病棟だ
大部屋は2部屋あり
大部屋にきて始めて自由の階段を踏める
入院しているものの中には
覚せい剤中毒患者やいろいろの中毒患者
そして精神の病気の患者などがいる
やくざの人もいれば青年もいるし
聾唖者だっている
そんな病院だった