付き合い始めてからすぐに喧嘩をした。
待ち合わせの時間に僕がいけそうにもないことが原因だった。
平謝りしてその日のデートを何とかした。
その日僕は提案をした。
2年待ってくれ、そうすれば目鼻もついてくるからと…。
僕たちはよくOCATの屋上庭園にデートに行った。
入場料は100円。
ひとけは少ないし、庭園も楽しめる。
一日何回出ても入ってもよいという。
僕たちはそこで朝から夕方の閉園まで過ごした。
何を話したのかなそこでは…。
そこで昼寝をしたりもしていた。
僕が彼女のひざの上で昼寝をすると
決まって彼女もつられて眠っていた。
そうやって一年目の梅雨と夏をすごした。
ときおりリバープレイスに行き
階段のところでふたり僕が肩を抱いて
寄り添ったりもしていたかなあ。
でもね、喧嘩もよくしたよ。
メールでの行き違いのため
僕は2回も彼女のメールを全部消去しているんだな。
そして最終的には最初はメール交換だったのが
実際に電話で話すという方法になった。
そう地蔵の気分の詩は
最後のネットでの交換日記みたいなものなんだ。
そしてときおり喧嘩をしては
詩でしか返事ができないのとか叱られたかな。
コミュニケーションが苦手な僕は
なんとかかんとかありながらも
お付き合いをしていくことになるんだなあ。
夏、ふたりで祭りに出かけた。
彼女は浴衣。彼女の2歩が僕の1歩だった。