地平天成

ひとのこころは

ただの月も

その思いによって

優しく感じたり

悲しく感じたりさせる

自然は人の写し鏡なのだ

そして

何がどうだか

自然は人の思いに反応する

それは古代から

雨乞いの儀式や

豊穣を願う祭りにみられるように

人の思いの総和もまた

自然をかたちづくるからだ

見るひとのきもちにより

自然のみえかたはかわる

しかしそのみえかたは

人々が悲しみにくれるとき

荒れて暴れる

人々が感謝や畏敬の念を忘れるとき

暴れ狂う

ただ栄華に酔いしれ

有頂天になると

枯れたり乱れたりする

そのような

地球の一員である人間や動物が

地球の天気と関連をもっている

大地だけが気候と関連するのではない

自転する地球と太陽の角度だけが

天気などと関係するわけでない

世界の情勢とその地域の

天候や気候を見てみるといい

そこにあわせて暮らしつつ

そして暮らしが荒れると気候も荒れる

大気にふれるのは

動物や自然もまた呼吸して

思いの念をはなつのだ

その場所の心地よさは

何で感じるものだろう

そういう思いの念が

空気に放たれる

放たれた思いはやがて

大気となり

場に帰ってくるんだろう