誤認

おいらは深夜タバコを買いに出た

町は田舎でタバコの自動販売機はそこだけ

タバコを買おうとして女性がきたのか？

気にもしなかった

そしておいらはタバコを買って帰ろうとした

すると今度は男性とすれ違った

しばらくして女性の悲鳴が聞こえた

なに？と思い

自動販売機にもどろうとすると

先ほどの男性が走って逃げていく

女性は大丈夫だろうかと

自動販売機のほうに向かう

女性はいない

逃げた男性はマンションの上に隠れている

それを逃がしてはいけないと

マンションに目をやりながら

女性が警察でもつれてくるのを待つ

このとき誤認が起きる

女性は男性の顔を見ておらず

あとで駆けつけたおいらを犯人と思い込む

おいらは警察が来ないのを不思議に思い

女性の姿も消えたことから

なにかの勘違いなのだろうかと思い始めて

バカらしく感じて帰ってしまう

犯人の男性はどうなったのかわからない

そしておいらは誤認されたまま

マークされることになる

なんてことだ

なんてことだ

警察を呼んでくれれば

犯人が隠れた場所を言えたのに

なんてことだ

なんてことだ

どうしておいらが誤認されるんだ

なんてことだ

なんてことだ

なんてことだ