映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『エイリアン/ディレクターズ・カット』

2007年11月10日 | Weblog
よい

リドリー・スコット 監督
トム・スケリット、シガーニー・ウィーヴァー、ジョン・ハート、ヤフェット・コットー、ハリー・ディーン・スタントン、ヴェロニカ・カートライト、イアン・ホルム、(声の出演)ヘレン・ホートン 出演

巨大な宇宙貨物船に侵入した一匹の異星生物の恐怖。地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士ケインを回収し、ノストロモ号は再び航海につくが、彼の体内にはすでに異星生物の幼体が産みつけられていたのだ。ケインの腹を突き破り姿を表したエイリアンは脱皮を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく……。

書いたつもりで書いていない(ブログ内検索ではヒットしない。ほんとか?)。

リドリー・スコットが作ったふたつの傑作SF映画のひとつ(もうひとつは『ブレードランナー』)。その傑作たるゆえんは、細部にまでこだわる美術、理想的な未来像(ユートピア、レーザー光線、もっともらしいロボットなど)とはかけはなれた世界観、追っているつもりが追われている恐怖などにある(これらは両作に共通する)。

また、リドリー・スコットお得意の光テラテラ(換気扇越しなどに漏れてくるゆれる光)もこの頃の作品では嫌味ではなく、効果的に働いている。

前半は非常に静かでエイリアンもなかなか登場せず、後半になって音もハデでエイリアンも活発になる。

ディレクターズ・カットは劇場公開版よりも1分短く、船長がエサ(もしくは幼体の成長のためのマユ)としてとらわれているシーンが追加されている(同じようなシーンが4にもあった)。