映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『アヒルと鴨のコインロッカー』

2007年11月01日 | Weblog
よい

中村義洋 監督
濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、眞島秀和、野村恵里、平田薫、寺十吾 、恩田括、キムラ緑子、なぎら健壱、松田龍平、大塚寧々 出演

仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた椎名。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越の片付けをしていると、アパートの隣人・河崎から唐突に本屋襲撃に誘われる。やはり同じアパートに住むブータン人留学生が落ち込んでいるから「広辞苑」をプレゼントするのだと。困惑しながらもモデルガンを手に襲撃の手伝いをしてしまう椎名に、河崎はペットショップの店長・麗子には気をつけろと忠告する。

濱田岳という人を初めて意識して観たが、素人っぽい迫真の演技(笑)がかなりよい。

おそらく小説(伊坂幸太郎)のほうが数倍おもしろいだろうということがそこはかとなくわかってくるが、作品前半から後半へのの見せ方がうまくおもしろい。
その見せ方が気に入らない人もいるかもしれないが、両方とも主人公が想像したことであることに間違いはない。

関めぐみ(演技はうまい)のバカっぽいキャラクターと、大塚寧々演じる麗子がなぜ最後まで謎を黙っていたのかというのが、全体の流れとマッチしていないが、まあ、関めぐみに関しては惚れた男の弱みということで大目に見よう。