IMFは中国の為替介入は見られないと言っています。
しかし、これが市場の判断で中国人民元安だとしたら相当に中国の通貨の価値は低く見られている事になります。
経済の実態とは無関係に中国の元官僚が海外へと資金の持ち出しをしたような事でもないとそんな信用なく下げるのもおかしいです。
資源や技術はそれなりにありますし、急激な外貨ショートや貿易赤字が考えられない以上市場の評価だけで下げているというのは違和感があります。
むしろ、普通に国策で政府やその銀行が為替介入しなくても他がドルの需要があればそれはより中国人民元が安くせざるを得ません。
また、気になるのは中国の銀行が抱えている不良債権で整理していかないと恣意的に下げているのでなくて、中国経済に対する不信感から下げ出したら問題は大きいです。
もっときちんと分析して金利差や負債、それに外貨準備高等で評価して為替安が適当なのか判断するべきかと思います。
中国の元安とは別に米ドルの問題もあるのかと思います。
利下げですから、米ドルに替えてまで米国債を買う需要も減るのでしょう。
それでもヨーロッパや日本からすればまだ金利が付くので買われやすいです。
それと米株価は高かったのですから、買われますよね。
トランプ大統領の発言はどちらか言えばアメリカンファーストで実際の経済の調子とかを反映せずにクレームをつけています。
個人消費は依然として好調なアメリカとこれまでの不良債権で雲行きがあやしい中国の差は歴然としています。
総合的な結果として元安が進んでしまっているのは明白です。
まずはトランプ大統領にブレーンを付けて市場の動きを解析させて説明させないと米中貿易摩擦で中国経済に打撃を与えているのに通貨安になると言っている矛盾から理解させないと世話の焼ける人のようです。