前回9月6日は、日本代表の合宿4日間、UAE2ケ月間、なぜこんなことになったかについて、関係者からの説明が必要だと書きました。
その夜、アウェーのタイ戦に勝ちましたので、その問題は放置されるかも、とも書きました。
その2試合を通じて、本田・香川両選手のデキの悪さが目立ち、特に海外のメディアから鋭い指摘があったようです。
国内メディアから選手起用について、いろいろな提案が出る中、「ナンバー」誌が『本田を超えろ。』と銘打って「日本代表に世代交代を!」と訴える臨時増刊号を出しました。
いわば選手起用に関する究極の提案ということになります。
「ナンバー」誌では、世代交代されるべき現在のレギュラー陣、長谷部キャプテンを筆頭に、本田、長友、岡崎選手など、
彼らにとってかわるべきと期待される選手として、プラチナ世代と呼ばれる宇佐美貴史選手を筆頭に、柴崎岳、宮市亮、武藤嘉紀、小林祐希の各選手たちと、今回のリオ五輪代表組の何人かをあげています。
プラチナ世代の彼ら、現在24歳が中心、いまだ常時スタメンに名を連ねる選手が一人もいないのは、今さらながら問題だと感じます。
誌面の中に「南アフリカW杯組がポジションを容易に譲らない理由。」というページがあります。飯尾篤史氏のレポートです。その中で指摘されている象徴的な言葉が「ポジションは待っていても与えられるものではない。指揮官に『使いたい』と思わせる強烈なインパクトが必要なのだ」というくだりです。
南ア組も、そうやって指揮官に認められて使われレギュラーポジションを不動のものにしてきたというわけです。
ではプラチナ世代が、いまだそうなっていないのはなぜか、長谷部キャプテンが「あの頃はギラギラしていたし、やる気と希望に満ちていた。今の若手はどちらかというと、そういうのを内に秘めてしまう」と述べています。
南ア組がやる気を表に出してアピールしてきた世代であるのは、ユースから五輪に至る過程で「谷間の世代」と呼ばれたことと無縁ではないと思います。
そういう彼らから見れば、プラチナ世代の育ちの良さは物足りないと映るでしょう。問題はプラチナ世代が指揮官に「使いたい」と思わせる強烈なインパクトを示せていないことだと思います。
では、プラチナ世代が伸び悩んでいるのだから、このまま南ア組中心でこのあとの最終予選を戦えばいいのかというと、サッカージャーナリズムの多くがNoと答えるに違いありません。
そこに現在のハリルジャパンが抱えるジレンマがあると思います。果たしてハリルホジッチ監督は、どうしていくのでしょう。
残念なことに、もはや残された時間がありません。打つ手が当たれば出場権獲得、打つ手を間違えば出場権喪失、そういう二者択一の段階に来ています。
だからこそナンバー誌は臨時増刊の形で提言したのだと思います。
ではハリルホジッチ監督の選択を読み解きたいと思います。
これまでの2戦を見て、ハリル監督は二つの思いを持った人だとわかります。一つは自分の選手交代の見立てに自信を深めたこと、もう一つは本田、香川といったキーマンを依然スタメンとして送り出したことです。
問題は本田・香川の両選手をどう見切るかです。今回のナンバー誌に、二人のメンタリティーを垣間見ることができるくだりがあります。
本田選手については「特別ロングインタビュー」が6ページ建てで組まれています。西川結城氏のレポートですが、その中にこういう話が載っています。少し長くなりますがお読みください。
「サッカーに対するコメントが変わったとか言われるのは、確かに世間の人は最近の本田はビジネスの話ばかりしているなと思っているだろうし、それが引退を示唆しているみたいに取られるかもしれない。
でも何度も言っているのは、自分は人間・本田圭佑がたまたまサッカーをしていたに過ぎないということ。ただ、一度そのレースに参加すると、そこで一番にならないと気が済まないという感情は、ブラジルW杯の前も今も全く変わっていない。
きっと、サッカー以外の部分の熱量が上昇しているから、俺の選手としての熱量が下がっているように見られている。今ビジネスの話をたくさんしているのは、グランパスで駆け出しの頃にサッカーについていっぱい話していた時と同じ。・・・・」
(Jリーグ11節浦和vs鳥栖のテレビ観戦とNHK-BS「Jリーグタイム」を見るため、ここまでで一旦筆をおきます。明日また続きを書きます。)
その夜、アウェーのタイ戦に勝ちましたので、その問題は放置されるかも、とも書きました。
その2試合を通じて、本田・香川両選手のデキの悪さが目立ち、特に海外のメディアから鋭い指摘があったようです。
国内メディアから選手起用について、いろいろな提案が出る中、「ナンバー」誌が『本田を超えろ。』と銘打って「日本代表に世代交代を!」と訴える臨時増刊号を出しました。
いわば選手起用に関する究極の提案ということになります。
「ナンバー」誌では、世代交代されるべき現在のレギュラー陣、長谷部キャプテンを筆頭に、本田、長友、岡崎選手など、
彼らにとってかわるべきと期待される選手として、プラチナ世代と呼ばれる宇佐美貴史選手を筆頭に、柴崎岳、宮市亮、武藤嘉紀、小林祐希の各選手たちと、今回のリオ五輪代表組の何人かをあげています。
プラチナ世代の彼ら、現在24歳が中心、いまだ常時スタメンに名を連ねる選手が一人もいないのは、今さらながら問題だと感じます。
誌面の中に「南アフリカW杯組がポジションを容易に譲らない理由。」というページがあります。飯尾篤史氏のレポートです。その中で指摘されている象徴的な言葉が「ポジションは待っていても与えられるものではない。指揮官に『使いたい』と思わせる強烈なインパクトが必要なのだ」というくだりです。
南ア組も、そうやって指揮官に認められて使われレギュラーポジションを不動のものにしてきたというわけです。
ではプラチナ世代が、いまだそうなっていないのはなぜか、長谷部キャプテンが「あの頃はギラギラしていたし、やる気と希望に満ちていた。今の若手はどちらかというと、そういうのを内に秘めてしまう」と述べています。
南ア組がやる気を表に出してアピールしてきた世代であるのは、ユースから五輪に至る過程で「谷間の世代」と呼ばれたことと無縁ではないと思います。
そういう彼らから見れば、プラチナ世代の育ちの良さは物足りないと映るでしょう。問題はプラチナ世代が指揮官に「使いたい」と思わせる強烈なインパクトを示せていないことだと思います。
では、プラチナ世代が伸び悩んでいるのだから、このまま南ア組中心でこのあとの最終予選を戦えばいいのかというと、サッカージャーナリズムの多くがNoと答えるに違いありません。
そこに現在のハリルジャパンが抱えるジレンマがあると思います。果たしてハリルホジッチ監督は、どうしていくのでしょう。
残念なことに、もはや残された時間がありません。打つ手が当たれば出場権獲得、打つ手を間違えば出場権喪失、そういう二者択一の段階に来ています。
だからこそナンバー誌は臨時増刊の形で提言したのだと思います。
ではハリルホジッチ監督の選択を読み解きたいと思います。
これまでの2戦を見て、ハリル監督は二つの思いを持った人だとわかります。一つは自分の選手交代の見立てに自信を深めたこと、もう一つは本田、香川といったキーマンを依然スタメンとして送り出したことです。
問題は本田・香川の両選手をどう見切るかです。今回のナンバー誌に、二人のメンタリティーを垣間見ることができるくだりがあります。
本田選手については「特別ロングインタビュー」が6ページ建てで組まれています。西川結城氏のレポートですが、その中にこういう話が載っています。少し長くなりますがお読みください。
「サッカーに対するコメントが変わったとか言われるのは、確かに世間の人は最近の本田はビジネスの話ばかりしているなと思っているだろうし、それが引退を示唆しているみたいに取られるかもしれない。
でも何度も言っているのは、自分は人間・本田圭佑がたまたまサッカーをしていたに過ぎないということ。ただ、一度そのレースに参加すると、そこで一番にならないと気が済まないという感情は、ブラジルW杯の前も今も全く変わっていない。
きっと、サッカー以外の部分の熱量が上昇しているから、俺の選手としての熱量が下がっているように見られている。今ビジネスの話をたくさんしているのは、グランパスで駆け出しの頃にサッカーについていっぱい話していた時と同じ。・・・・」
(Jリーグ11節浦和vs鳥栖のテレビ観戦とNHK-BS「Jリーグタイム」を見るため、ここまでで一旦筆をおきます。明日また続きを書きます。)