先日、Jリーグ村井チェアマンが勇退して、コンサドーレ札幌社長の野々村芳和氏が就任することになったというニュースに接しました。
村井チェアマンは在任8年とのことで、やはり「そろそろ」ということなのかなぁ、と受け止めました。このブログでも村井チェアマンのことを何度か取り上げた記憶があります。
一つは2017年2月15日の書き込み「サッカースタジアムは社会の静脈装置なのです」。
ちょうどこの時期は「新スタジアム建設ラッシュ」ということで、北九州、大阪・吹田、長野、京都などのスタジアムが話題となったのですが、それに寄せて村井チェアマンが語った言葉です。
その時の書き込みですが、少し長くなりますが名言を転載します。
「社会では喜怒哀楽をあらわにできる場所が少なくなっている。スタジアムは大声で応援し、笑い、泣く場所。消化不良の物を浄化して帰ってもらう、社会の静脈装置としての機能を意地でも守っていきたい」
わかりやすく言えば、日頃のうさをはらし、勝っても負けても愛するチームの試合を多くのサポーターと共有したことで得られる爽快感を味わう場所、それがスタジアムです、そういう場所は社会にとって絶対必要ですし、絶対守っていかなければなりません、ということでしょうか。
確かに、試合を観戦したあとでスタジアムを後にした時というのは、コンサート、観劇などと同じ非日常空間から出てきた気分で、試合を見る前の気分とは明らかに違います。それが勝利のあとならば、なおさらです。
サッカーを愛する人々が集える「我が町のスタジアム」が球技専用スタジアムとして増えていることも、Jリーグ25年目の歴史の賜物です。
(中略)
Jリーグ村井チェアマンの視点には常に社会性・公的貢献の視点があるように思います。このブログでも、そういった考え方をできるだけ多くの皆さんに共感していただきたいと思っています。最近では、昨年4月5日に「AED背負い仲間の命救った甲府サポーター」という書き込みで紹介しています。
サッカーを愛してやまない私たちは、こうした社会性・公的貢献という部分についても常に意識していきたいと思うのです。
(転載部分は以上です)
また2016年7月22日には「Jリーグ放送権ビックバン」という書き込みでネット配信事業者DAZNと10年間の放送権契約を結ぶこととして、巨額の収益をもたらすこととなった件を書きました。
この時も『Jリーグの村井チェアマンは、今後の試合の視聴形態を「お茶の間から街にでる」と評したそうです。(中略) スタジアムにwifi環境が整えば、タブレットやスマホで試合解説を楽しみ、さらにはデータを確認しながら目の前の試合を楽しめるという、これまで夢だったことが現実になります。』
いまスタジアムでの観戦スタイルの多くが、リアルタイムでDAZNの画像をみながらという状況に確実に変わっていることと思います。
このほか、長らく「ナビスコカップ」として親しまれてきたJリーグカップのスポンサーがアメリカ・ナビスコ社の撤退により「ヤマザキビスケット社」に変わることを契機に、同社の主力ブランドである「ルヴァン」を使用して「ルヴァンカップ」に変更することになった際、同社のほうは、翌シーズンからの変更で構わないとしていたところを、村井チェアマンが「いや、それでは御社に申し訳ない、今年からすぐ変更しましょう」と申し出て、諸準備を突貫工事で進めたということもありました。
このように、本質を大切にしてきた村井チェアマンの姿勢は、外野席から見ているだけの当方にさえもはっきりと伝わってきました。
村井チェアマンの次のステージが楽しみです。
そして野々村氏、何と言ってもJリーグ選手経験者がとうとうチェアマンになる時代がきたということ。それもレジェンドなどネームバリューで就任するのではなく経営手腕という実力で選任されたということ、Jリーグの組織としての方向性が正しいことがよくわかります。
【ここからは2022.10.31に補筆しました】
野々村新チェアマンは就任の挨拶で「サッカーという一つの作品」として価値のあるものを力を合わせて作り上げたい、と述べました。
プレーレベル、スタジアム環境、サポーターの熱量、それらが一つになった「サッカーという一つの作品」になります、というわけです。
至言だと思います。
野々村新チェアマンは「サッカーという作品」を小さい時から鑑賞し続け、自らも演技者として作品づくりに参加してきた、サッカーの町・清水の方です。
折しもJリーグ観戦者の平均年齢は42.8歳になるそうです。ご夫婦とお子さんという典型的な「家族でサッカーを応援し続ける」世帯の姿です。
野々村新チェアマンには、ぜひ「家族パス」「家族年間シート」という特典メニューで「サッカーという作品」を何世代にもわたって鑑賞し続ける家族を応援してあげて欲しいと思います。
【補筆分は以上です】
野々村新チェアマンが、新たな立場でも札幌社長時代と同様の手腕を発揮してくれることを大いに期待したいと思います。
村井チェアマンは在任8年とのことで、やはり「そろそろ」ということなのかなぁ、と受け止めました。このブログでも村井チェアマンのことを何度か取り上げた記憶があります。
一つは2017年2月15日の書き込み「サッカースタジアムは社会の静脈装置なのです」。
ちょうどこの時期は「新スタジアム建設ラッシュ」ということで、北九州、大阪・吹田、長野、京都などのスタジアムが話題となったのですが、それに寄せて村井チェアマンが語った言葉です。
その時の書き込みですが、少し長くなりますが名言を転載します。
「社会では喜怒哀楽をあらわにできる場所が少なくなっている。スタジアムは大声で応援し、笑い、泣く場所。消化不良の物を浄化して帰ってもらう、社会の静脈装置としての機能を意地でも守っていきたい」
わかりやすく言えば、日頃のうさをはらし、勝っても負けても愛するチームの試合を多くのサポーターと共有したことで得られる爽快感を味わう場所、それがスタジアムです、そういう場所は社会にとって絶対必要ですし、絶対守っていかなければなりません、ということでしょうか。
確かに、試合を観戦したあとでスタジアムを後にした時というのは、コンサート、観劇などと同じ非日常空間から出てきた気分で、試合を見る前の気分とは明らかに違います。それが勝利のあとならば、なおさらです。
サッカーを愛する人々が集える「我が町のスタジアム」が球技専用スタジアムとして増えていることも、Jリーグ25年目の歴史の賜物です。
(中略)
Jリーグ村井チェアマンの視点には常に社会性・公的貢献の視点があるように思います。このブログでも、そういった考え方をできるだけ多くの皆さんに共感していただきたいと思っています。最近では、昨年4月5日に「AED背負い仲間の命救った甲府サポーター」という書き込みで紹介しています。
サッカーを愛してやまない私たちは、こうした社会性・公的貢献という部分についても常に意識していきたいと思うのです。
(転載部分は以上です)
また2016年7月22日には「Jリーグ放送権ビックバン」という書き込みでネット配信事業者DAZNと10年間の放送権契約を結ぶこととして、巨額の収益をもたらすこととなった件を書きました。
この時も『Jリーグの村井チェアマンは、今後の試合の視聴形態を「お茶の間から街にでる」と評したそうです。(中略) スタジアムにwifi環境が整えば、タブレットやスマホで試合解説を楽しみ、さらにはデータを確認しながら目の前の試合を楽しめるという、これまで夢だったことが現実になります。』
いまスタジアムでの観戦スタイルの多くが、リアルタイムでDAZNの画像をみながらという状況に確実に変わっていることと思います。
このほか、長らく「ナビスコカップ」として親しまれてきたJリーグカップのスポンサーがアメリカ・ナビスコ社の撤退により「ヤマザキビスケット社」に変わることを契機に、同社の主力ブランドである「ルヴァン」を使用して「ルヴァンカップ」に変更することになった際、同社のほうは、翌シーズンからの変更で構わないとしていたところを、村井チェアマンが「いや、それでは御社に申し訳ない、今年からすぐ変更しましょう」と申し出て、諸準備を突貫工事で進めたということもありました。
このように、本質を大切にしてきた村井チェアマンの姿勢は、外野席から見ているだけの当方にさえもはっきりと伝わってきました。
村井チェアマンの次のステージが楽しみです。
そして野々村氏、何と言ってもJリーグ選手経験者がとうとうチェアマンになる時代がきたということ。それもレジェンドなどネームバリューで就任するのではなく経営手腕という実力で選任されたということ、Jリーグの組織としての方向性が正しいことがよくわかります。
【ここからは2022.10.31に補筆しました】
野々村新チェアマンは就任の挨拶で「サッカーという一つの作品」として価値のあるものを力を合わせて作り上げたい、と述べました。
プレーレベル、スタジアム環境、サポーターの熱量、それらが一つになった「サッカーという一つの作品」になります、というわけです。
至言だと思います。
野々村新チェアマンは「サッカーという作品」を小さい時から鑑賞し続け、自らも演技者として作品づくりに参加してきた、サッカーの町・清水の方です。
折しもJリーグ観戦者の平均年齢は42.8歳になるそうです。ご夫婦とお子さんという典型的な「家族でサッカーを応援し続ける」世帯の姿です。
野々村新チェアマンには、ぜひ「家族パス」「家族年間シート」という特典メニューで「サッカーという作品」を何世代にもわたって鑑賞し続ける家族を応援してあげて欲しいと思います。
【補筆分は以上です】
野々村新チェアマンが、新たな立場でも札幌社長時代と同様の手腕を発揮してくれることを大いに期待したいと思います。