本日、NHK地上波放送の「カタールW杯総集編」を見ました。
焦点があたったチームは、日本代表をはじめ、優勝したアルゼンチン、クロアチア、ブラジル、ポルトガル、韓国、ポーランド、イランなどでした。
日本代表の戦いについて、日本にゆかりの深いドイツのブッフバルト氏、スペインのフリオ・サリナス氏、そして日本代表の試合を11年以上にわたって、つぶさに見てきたというスペインの指導者ミケル・エチャリ氏の目から分析していたのが印象的でした。
各国の戦いをおさらいして、心揺さぶられるシーンがいくつもありました。おもわず涙腺が緩んでしまうのです。
サッカーW杯という場が、サッカーに全身全霊を捧げている人たちにとって、いかに大きなものか。
戦いに勝利して極度の集中力と緊張から解き放たれた時の喜びが、いかに爆発的なものか、それにひきかえ、敗れ去った時の絶望感、喪失感もまた、いかに大きなものか、これからも何度見ても感じることでしょう。
もう一つ、つくづく思うのは、W杯優勝4回を誇るイタリアが2大会連続で出場権を逃し、同じく4回の優勝経験を誇るドイツが、これまた2大会連続でグループリーグ敗退、10年前には考えられなかったことが起きてしまうのもサッカーW杯という場です。
日本はいま、7大会連続出場、直近2大会はグループリーグを突破して、ベスト8進出目前という上げ潮の国ですが、これが、いつまで続くかわからないというのがW杯という場であることも肝に銘じる必要があります。
イタリアもドイツも、それなりに進化していたつもりだったと思いますが、どこかに、協会など国レベルの慢心や読み違い、あるいは選手のマインドの変化といったことが積み重なった結果が出たはずです。
おそらく、この両国とも、サッカー大国の威信を取り戻すべく、想像を超えたテコ入れを図ってくるに違いありません。そしてまた、アフリカ、アジアの新興国も、日本と同様、じわじわと力をつけてレベルをあげてくるでしょう。
そうした世界の流れを上回る進化・成長がなければ、さらなる成果が望めないことはもとより、あっという間に「グループリーグ敗退」あるいは「連続出場記録ストップ」といった屈辱を味わうことになります。
それは、国内を見てもすでに分かる話です。あれほど「サッカー王国」の名を欲しいままにしてきた静岡からJ1のクラブが消え、高校サッカーでも2019年に静岡学園が優勝したのが、1995年に同校が鹿児島実と優勝を分け合って以来、実に24年ぶりという具合です。
世界各国も、Jクラブも、高校チームも常に厳しく競い合っていて、少しでも気を緩めたら転落する世界に生きている。
すべからく人間社会の多くが競争社会の中で生きていますが、スポーツの世界、特にサッカーの世界は、競争の厳しさの度合いが相当強い世界だと思います。
こうした厳しい競争の果てに、新たな歴史は積み上げられていく。メッシは、極限までの厳しさに打ち勝って頂点に立ち、とてつもない栄光を手にした、そう感じながら見終えました。
【この書き込みは12月26日、イタリア、ドイツの話題以降の部分を大幅に加筆しました】
焦点があたったチームは、日本代表をはじめ、優勝したアルゼンチン、クロアチア、ブラジル、ポルトガル、韓国、ポーランド、イランなどでした。
日本代表の戦いについて、日本にゆかりの深いドイツのブッフバルト氏、スペインのフリオ・サリナス氏、そして日本代表の試合を11年以上にわたって、つぶさに見てきたというスペインの指導者ミケル・エチャリ氏の目から分析していたのが印象的でした。
各国の戦いをおさらいして、心揺さぶられるシーンがいくつもありました。おもわず涙腺が緩んでしまうのです。
サッカーW杯という場が、サッカーに全身全霊を捧げている人たちにとって、いかに大きなものか。
戦いに勝利して極度の集中力と緊張から解き放たれた時の喜びが、いかに爆発的なものか、それにひきかえ、敗れ去った時の絶望感、喪失感もまた、いかに大きなものか、これからも何度見ても感じることでしょう。
もう一つ、つくづく思うのは、W杯優勝4回を誇るイタリアが2大会連続で出場権を逃し、同じく4回の優勝経験を誇るドイツが、これまた2大会連続でグループリーグ敗退、10年前には考えられなかったことが起きてしまうのもサッカーW杯という場です。
日本はいま、7大会連続出場、直近2大会はグループリーグを突破して、ベスト8進出目前という上げ潮の国ですが、これが、いつまで続くかわからないというのがW杯という場であることも肝に銘じる必要があります。
イタリアもドイツも、それなりに進化していたつもりだったと思いますが、どこかに、協会など国レベルの慢心や読み違い、あるいは選手のマインドの変化といったことが積み重なった結果が出たはずです。
おそらく、この両国とも、サッカー大国の威信を取り戻すべく、想像を超えたテコ入れを図ってくるに違いありません。そしてまた、アフリカ、アジアの新興国も、日本と同様、じわじわと力をつけてレベルをあげてくるでしょう。
そうした世界の流れを上回る進化・成長がなければ、さらなる成果が望めないことはもとより、あっという間に「グループリーグ敗退」あるいは「連続出場記録ストップ」といった屈辱を味わうことになります。
それは、国内を見てもすでに分かる話です。あれほど「サッカー王国」の名を欲しいままにしてきた静岡からJ1のクラブが消え、高校サッカーでも2019年に静岡学園が優勝したのが、1995年に同校が鹿児島実と優勝を分け合って以来、実に24年ぶりという具合です。
世界各国も、Jクラブも、高校チームも常に厳しく競い合っていて、少しでも気を緩めたら転落する世界に生きている。
すべからく人間社会の多くが競争社会の中で生きていますが、スポーツの世界、特にサッカーの世界は、競争の厳しさの度合いが相当強い世界だと思います。
こうした厳しい競争の果てに、新たな歴史は積み上げられていく。メッシは、極限までの厳しさに打ち勝って頂点に立ち、とてつもない栄光を手にした、そう感じながら見終えました。
【この書き込みは12月26日、イタリア、ドイツの話題以降の部分を大幅に加筆しました】