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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

ミリオンダラー・ベイビー

2005-11-01 23:59:59 | Weblog
意外な結末だった。ボクシング映画だと思って見るとカウンターパンチを食らってしまうかもしれない。

ずっと気になっていた映画「ミリオンダラー・ベイビー」を、偶然見ることが出来た。工房の水道工事をしてくれた水道屋さんの会社の地下は、映画鑑賞専門のホームシアターになっていて、DVDがよりどりみどりで揃っている。以前から遊びに来いと言われていたのでお邪魔することにした。

クリント・イーストウッド扮するフランキーはボクシングジムの経営をしている。世界タイトルを狙える選手を育てていたが、なかなか世界戦をセッティングしてくれないフランキーに、その選手は他のマネジャーと契約をし、ジムを去ってしまう。
そんな時に、マギーという女性が現われる。ボクシングをするには年齢的に無理があったが、彼女のやる気にフランキーも彼女を育ててみようと思い始める。彼女は見る見る強くなっていき、世界タイトル戦へと進んでいく。
ここまではロッキー的展開で、このまま世界チャンプでハッピーエンド、もしくは負けたもののよく頑張ったという話しなのかと思っていた。
ところが、この映画の本質はここからだった。世界戦に挑戦したものの、その試合で彼女は頚椎と脊髄を損傷してしまい、この後寝たきりの生活を送ることになった。意識はしっかりしているものの身体は全く動かず、人工呼吸機がなければ息もすることが出来ない。
床擦れによって、両足も切断することになり、もう一度ボクシングをする夢もたたれる。彼女は生きる目的をなくし、何度も自殺をはかる。
ずっと一緒に練習してきたフランキーは、介護を続けるものの、彼女の苦しみが痛いようにわかる。それでも生きる望みを与えるのが今までの映画だと思っていたが、フランキーは彼女を自らの手で楽にしてあげてしまう。安楽死という手段を選んだのだ。
ボクシング映画だと思っていたが、実は人間の愛と、生と死について考えさせられる作品だった。見終わった後に、重いたいものを感じてしまった。

ストリー事態は重いが、マギー演じるヒラリー・スワンクのボクシングシーン、特にトレーニング風景はなかなか様になっている。かなり練習をしたのではないだろうか。あいうのを見せられると、またボクシングしたくなる。工房にサンド・バックが欲しいとまじめに思った。(笑)

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