右がスタンダードタイプのアームチェアー。左が今回オーダーをいただいたアームチェアー。
違いは・・・
まずは材料。juconでは、通常ホワイトーオークを使用していますが、今回はウォールナットを使用。
座面高は4cm高く、座面は一枚板。(3枚剥ぎ)
仕上げもラフ仕上げではなく、ツルツル仕上げ。お客様からは、くれぐれもきれいに仕上げてと念を押されました。(笑)
材料、仕上げは違っても、何度か作っているアームチェアー、それほど苦労することはないと思ってました。
図面も、以前のものを使用して制作にかかりました。座面が4cm高くなるだけ。そうわかっていたんですが、木取りの段階で、前脚の長さを短く切ってしまいました。
短く切ってしまったら、やり直しはききません。もう一度、材料を取り直して前脚だけ作り直しです。材料を無駄にしてしまいました。やっぱりちゃんと図面を書かないとダメですね。
ウォールナットには、やっぱりラフ仕上げは似合いません。きれいにきれいに仕上げます。
細部に至るまで、神経を使って。
ちょっと見、スタンダードタイプとデザインは一緒のようですが、座面が高くなると、微妙なところが違ってきます。
座面が4cm高くなるので、幕板を通常の物より幅広にして強度を出しました。
制作途中から、原因不明の腰痛にも襲われ、作業もちょっと辛くなってきました。
それでも、もうすぐ完成というところで、また問題発生!!
今回、座面を一枚板タイプでと言われましたので、気安く「いいですよ」とお答えしたのですが、なんと・・・
一枚板だと、アームが邪魔して座面がはまらないんです。
今まで、3枚だったので問題がなかったのですが、一枚板だと入りそうで入らない。
あんまり座面を小さくしてしまうと、フレームとの隙間がカッコ悪い。
出来るだけ、ギリギリにしたいという思いがあったので、ちょっとづつ座面を削っては、フレームにはめこんでいきました。
何度かやり直したところで、ようやく座面がはまってくれました。(笑)
思ったよりも制作に時間がかかってしまいましたが、結果的には良いものが出来ました。
このアームチェアー、今週の土曜日に納品です。お客様にも気に入っていただければと思います。
しかし、腰痛には困っています。
病院に行きたいところですが、道志村には接骨院とかはないし、しばらくは忙しくて遠くの医者にも通えません。
自然治癒してくれることを願うばかりですが、どうなることやら?