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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

理想と現実

2009-02-18 20:27:48 | Weblog
たまには、仕事の話でも書かないと、juconは遊んでばかりなんて思われそう・・・。


独りで仕事をしていると、一生懸命やろうが、昼飯抜きでやろうが、遊びながらやろうが、休憩いっぱいとろうが、昼寝しようが・・・ まあ、何でもありです。
ほとんどの場合、一生懸命やってますが。(笑)

で、何かを作るにあたって、この家具は何日間で作ろうと決めます。
その日数は見積もりにも必要なので、必ず出します。

例えば椅子ならば、1脚3日間で作ることにしています。
正直、1脚に3日かかっては採算が合いません。でも、どうしてもボンドが乾く時間、塗装が乾く時間が必要なので、それだけかかってしまいます。

3日間で作るには、1日目はどこまでやって、2日目はどこまでやって、という感じで、1日の仕事量を決めて作業にかかります。
ボンドや塗装を乾かす時間は、作業が終わってから翌朝作業を始めるまでになるように段取りをしながら。(僕が寝ている間にも仕事をしているということです)


で、現在、ダイニングチェア4脚を製作中。
4脚だから、3日×4脚=12日間。 ということにはなりません。(笑)
4脚作る時は5日間で作りたい。1脚だけ作るよりも、かなり効率的に作業が出来るからです。これだったら採算合います。

しかし・・・
5日間というのは、奇跡的に全部の作業が完璧に出来た時です。(笑)
実際には思ったようにはなかなかいきません。


今回のような場合、同じ加工を4回繰り返すので効率良く作業が出来るんですが、一つ間違えれば4つ間違っちゃうなんてこともあり得るわけです。(笑)

それに、こんな感じで部材がいっぱいにあるので、頭がこんがらがって来ることもあります。




同じ加工をしているんだから、どれとどれの組み合わせでも大丈夫だと思われるかもしれませんが、品質が一定でない木製品は、こっちには合うけど、あっちには合わないってことが間々あるのです。
だから、椅子①、②、③、④と、全て組み合わせを決めて加工していきます。
①と②が同じ椅子であっても、部材を交換出来ないということです。だからひとつひとつ合番をふっていき、間違わないように管理しながら加工を進めていきます。


そして、それぞれの加工が終わったら仮組みです。





今回は奥の1脚だけ座面の高さが違います。小さなお姫様用の椅子。(笑)
1脚だけ仕様が違うと、またこれが間違えを起こす原因となることがあるので、要注意で加工していきます。

で、慎重に加工してたら、すでに5日経ってしまいました。本当ならば今日にも完成を夢見ていたんですが。(笑)

でも、予定通り作業をして採算を合わせるっていうのも大事ですが、その前にいいモノを作らないとね。
時間ばかり気にしていて、手を抜いたものを作っても、それはきっと後でツケが回って来るでしょう。



独りは気楽です。5日で作らなければいけないモノを7日で作っても誰にも怒られません。
その代わり、僕の遊ぶ時間がちょっとだけ減ってしまいますがね。(笑)