JUNSKY blog 2015

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アカ、売国奴、国賊、非国民、共産主義者

2006-05-18 18:26:08 | 共謀罪
 御存知のことと思いますが、1925年に制定された『治安維持法』は、当初の政府側説明では、社会主義者や共産主義者など『国体を変革する』すなわち、「絶対主義・天皇制」を国是とする『国体』を革命によって変えようとする勢力だけに限定して取り締まるのであるから、一般市民には何の影響も無いとかなんとか言って、時の国家権力とオール与党が制定したのです。今と同じ状況です。

 それが、徐々に国家権力の拡大解釈によって取り締まり対象を広げ、一般の民主主義者はもちろん、芸術家や芸人まで捕まえて行き、誰も国政に対する不平不満を言えなくなったのです。
 たとえば、演劇台本に対する検閲の様子は三谷幸喜さんの演劇『笑いの大学』を見ると良く解ります。三谷風にパロディにしてはいますが・・・

 『治安維持法』は、後に最高刑を死刑にまで拡大し、多くの“共産主義者”が『アカ』『国賊』『売国奴』『非国民』と罵られながら殺されました(千七百人以上といいます)。
“共産主義者”と“”付きにしたのは、赤狩りと同じように本人の意思や活動には関わりなく、権力側が“共産主義者”と決め付ければ良い訳で・・・

 先日の日本ペンクラブの会見【映像】では井上ひさし会長が、「日の丸・君が代法案」の時も、「決して強制はしない」と答弁していたのに、今や多くの先生方が処分されている。法律をつくればそうなるのだ、と語気を強めましたが、『共謀罪』も最初は『国際犯罪』を口実に導入されたとしても、そのうち多くの一般市民が『国賊』『売国奴』『アカ』と言われて、物言えぬ社会になってゆくことは歴史が示しています。

教育基本法 緊急事態 !!! (5/16審議入り)

2006-05-18 02:09:33 | 教育基本法
共謀罪も大変なときに、前々から与党が虎視眈々と狙っていた現行「教育基本法」を廃止し、全く理念の異なる、国民に国を愛することを強制する法案が5月16日審議入りとなりました。

 民主党は『日本を愛する心を涵養する』という与党以上の明確さで愛国心を前文に入れるとの方向。
前文に入れることで強制力をなくすつもりかもしれませんが、前文とは法律全体を縛る重要な位置を占めるもの。
現日本国憲法の前文の重要性でもそれは解るはずのものでしょうが。

 与党は現在の教育の荒廃を、こともあろうに現行教育基本法に擦り付けて、国民の支持を掠め取ろうとしています。
荒廃の真の原因は、現行教育基本法の理念を忘れて、財界が望む国民分断教育と選別教育による心の荒廃にあるというのに・・・

政府・与党の狙いなどは、『プロメテウスの政治経済コラム』に解りやすい解説がありますので、それに譲ります。

皆さんの声を、この問題でも与野党に送りましょう!
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