御存知のことと思いますが、1925年に制定された『治安維持法』は、当初の政府側説明では、社会主義者や共産主義者など『国体を変革する』すなわち、「絶対主義・天皇制」を国是とする『国体』を革命によって変えようとする勢力だけに限定して取り締まるのであるから、一般市民には何の影響も無いとかなんとか言って、時の国家権力とオール与党が制定したのです。今と同じ状況です。
それが、徐々に国家権力の拡大解釈によって取り締まり対象を広げ、一般の民主主義者はもちろん、芸術家や芸人まで捕まえて行き、誰も国政に対する不平不満を言えなくなったのです。
たとえば、演劇台本に対する検閲の様子は三谷幸喜さんの演劇『笑いの大学』を見ると良く解ります。三谷風にパロディにしてはいますが・・・
『治安維持法』は、後に最高刑を死刑にまで拡大し、多くの“共産主義者”が『アカ』『国賊』『売国奴』『非国民』と罵られながら殺されました(千七百人以上といいます)。
“共産主義者”と“”付きにしたのは、赤狩りと同じように本人の意思や活動には関わりなく、権力側が“共産主義者”と決め付ければ良い訳で・・・
先日の日本ペンクラブの会見【映像】では井上ひさし会長が、「日の丸・君が代法案」の時も、「決して強制はしない」と答弁していたのに、今や多くの先生方が処分されている。法律をつくればそうなるのだ、と語気を強めましたが、『共謀罪』も最初は『国際犯罪』を口実に導入されたとしても、そのうち多くの一般市民が『国賊』『売国奴』『アカ』と言われて、物言えぬ社会になってゆくことは歴史が示しています。
それが、徐々に国家権力の拡大解釈によって取り締まり対象を広げ、一般の民主主義者はもちろん、芸術家や芸人まで捕まえて行き、誰も国政に対する不平不満を言えなくなったのです。
たとえば、演劇台本に対する検閲の様子は三谷幸喜さんの演劇『笑いの大学』を見ると良く解ります。三谷風にパロディにしてはいますが・・・
『治安維持法』は、後に最高刑を死刑にまで拡大し、多くの“共産主義者”が『アカ』『国賊』『売国奴』『非国民』と罵られながら殺されました(千七百人以上といいます)。
“共産主義者”と“”付きにしたのは、赤狩りと同じように本人の意思や活動には関わりなく、権力側が“共産主義者”と決め付ければ良い訳で・・・
先日の日本ペンクラブの会見【映像】では井上ひさし会長が、「日の丸・君が代法案」の時も、「決して強制はしない」と答弁していたのに、今や多くの先生方が処分されている。法律をつくればそうなるのだ、と語気を強めましたが、『共謀罪』も最初は『国際犯罪』を口実に導入されたとしても、そのうち多くの一般市民が『国賊』『売国奴』『アカ』と言われて、物言えぬ社会になってゆくことは歴史が示しています。