JUNSKY blog 2015

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「納豆ダイエット」ねつ造  鳥越俊太郎氏のコメント

2007-01-24 00:16:20 | 事件・事故
先日「納豆のダイエット情報はまったくのインチキだったって」という記事を書きましたが、しんぶん「赤旗」1月23日号では、この追跡記事を書き、鳥越俊太郎氏のコメントを載せています。
インターネット版には掲載されていなかったので、丸ごと手入力して紹介します。

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1月23日(火)しんぶん「赤旗」3面

コスト削減、捨てられるモラル

ジャーナリスト・テレビキャスター 鳥越俊太郎さん

 納豆がダイエットにいい、と企画が決まる。
現場はそれに合うデータやインタビューを集める。でも集まらない。
本当はそこでやめなければならないのですが、今の下請け構造の中で、仕事を取りたいので、まずいかなと思っても目をつむってしまう。
現場はノーとは言えない。今回はひど過ぎますが、今のテレビでは起きやすい事件です。
 これは日本の物作りにかかわることだと思います。
現場の労働者や職人には働く物の誇り、モラルがあります。それが物作りを支えてきた。
ところがその現場が劣化してきたのではないか。不二家の消費期限切れ事件も、北海道のガス漏れも、一昨年の耐震強度偽装も同じ構造です。
現場の問題は経営の問題です。経営者に危機管理意識が無い。
小泉構造改革の市場至上主義、競争主義の中で、度の過ぎたコスト削減が強制され、安全が切り捨てられる。そうした流れの中の事件だと思います。
 こうした事件を二度と起こさないためには、なぜこんなことが起こったか徹底的に検証する必要があります。関西テレビのおわび会見、5分間のおわび番組は問題外です。
13年前になりますが、私が関係した番組で、取材に重大な間違いがあり、1時間の検証番組を放送したことがありました。つらくても、どこに間違いがあるのか教訓を市庁舎にも返す必要があります。
ちゃんとした会社か、そうでない会社かはここで分かれます。
(談)
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引用終わり