JUNSKY blog 2015

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六本木ヒルズのエレベーターワイヤー破断

2007-04-26 22:23:18 | 事件・事故
 今夜(2007年4月26日)夜9時のNHKニュースを見ていたら、TOPニュースがこの事件だった。

 一昨年、電動回転ドアに子どもが頭を挟まれ、死亡したという大事故を起こしたあの六本木ヒルズで、今度は高層・高速のエレベーターのワイヤーが破断し、それが外部との摩擦を起こし、火災が発生したというものである。

 このボヤ騒ぎは、今日のことではないらしい。(4/4)

 NHKが破断したワイヤーと巻き取りドラムを映していたが、ドラムは赤錆が全体に浮き出しており、とても先日メンテナンスを終わったばかりとは思えない惨憺たる状況であった。

 コメントを求められた設備専門家は、
「相当にひどい状況である。とてもメンテナンスをやっているとは思われない。」という趣旨の指摘をしていたが、私がTV映像を見た限りでも、この指摘は的を得たものと思う。

 その上、この事故後点検をしてみたところ、高層階のエレベーター3基、中層階のエレベーター5基が使用不可とわかり、稼動していない状況である。
 そんなひどいエレベーターに毎日多数の人びとが乗っていた訳である。

 昨年、シンドラー・エレベーターで大事故が発生し、昇降機の安全性が全国的に問われ、メーカーやメンテナンス各社も対策に取組んだはずだった。
 しかし、この教訓は少なくとも「日本オーチス・エレベーター」にとっては、『他山の石』でしかなかったのである。

 オーナーの森ビルは、回転ドアの大事故のあと、安全を最優先にすることを誓っていたはずだった。
 しかし、森ビルが“監視”していたのは、ドア周りだけであり、エレベーターは全く見ていなかったことになる。

 回転ドア事故の「再発防止処置」は、『回転ドアを撤去する』という処置だけであり、安全を徹底して確認する、逆に言えば、「不安全」を徹底して除去する思想を持つに至っていなかった訳である。
 これでは、再発防止処置を行なったことにはならない。
 表面的な処置【回転ドアの撤去】のみで済ませていた訳である。


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破断ワイヤに大量の赤さび 日本オーチスが見逃しか(共同通信) - goo ニュース

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破断ワイヤに大量の赤さび
    日本オーチスが見逃しか

   2007年4月26日(木)20:58   (共同通信)

 東京・六本木ヒルズ森タワーのエレベーターワイヤ破断問題で、破断したワイヤのロープに大量の赤さびが付着していたことが26日、分かった。年に1回の定期点検を3月中旬に実施したばかりで、国土交通省は製造元の日本オーチスが建築基準法に基づく定期点検を適切に実施せず、破断を見逃した可能性が高いとみて、同社が保守点検しているすべてのエレベーターロープの緊急点検を全国の関係自治体に指示。

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六本木ヒルズのエレベーター火災、ずさん管理が原因か(朝日新聞) - goo ニュース (この朝日の記事は結構詳しい)

金属ワイヤ破断が出火原因 国交省、日本オーチス製全国調査(共同通信) - goo ニュース

六本木ヒルズでぼや 850人が避難(朝日新聞) - goo ニュース

畠山鈴香被告 公判前整理手続きの第4回協議開催

2007-04-26 19:10:51 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-60
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 藤里町の連続児童殺人事件で、殺人罪などに問われている、畠山鈴香さんの公判が、ずるずる先延ばしになっている。
 公判前整理手続きという、いかがわしい手続きで、冤罪の可能性を探ることも無く、そのまま即決で有罪にされてしまうのかと危惧していたが、余程確証が無いものと見えて、いつまでたっても公判が開始されない。
 これでは、畠山鈴香さんが『起訴事実を否認する』機会もどんどん遅くなってゆくことになる。
 その間の失われた時間は、どのように償うのであろうか?

 先日も、別の事件で逮捕されたことで、当該事件の真犯人と解り、冤罪で逮捕されていた人が釈放されたという事実があったばかりである。

 宮崎の選挙違反事件(いわゆる踏み絵事件)も官憲による、ためにするでっち上げであることが明らかになった。
 テレビドラマでは美人検事が真犯人に迫り、冤罪で有罪になろうとしている人の無実を証明しようと奮闘することもあるが、これは当にフィクションに過ぎず、容疑者の無実を晴らすために奮闘する検事など誰も居ない。
 警察が“有罪”と決めたら検察も“有罪”として処理するのである。

 そのうえ、有罪として起訴されたら1万分の一でしか裁判でも無罪にならないという。裁判制度そのものが形骸化している。

 これでは、警察が“有罪”と決めたら即刻“有罪”になるということとイコールである。
 とんでもない、司法の“独立”である。

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 以下、『さきがけ On The Web』(4/26) コピペ
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畠山被告の初公判「できるだけ早期に」
 秋田地裁が意向

              さきがけ On The Web
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 藤里町の連続児童殺人事件で、殺人罪などに問われた同町粕毛、無職畠山鈴香被告(34)の公判前整理手続きの第4回協議が25日、秋田地裁で開かれた。
 協議は引き続き複数回行う予定で、初公判の見通しは立っていないが、協議後、同地裁は「できるだけ早期に期日を指定できるようにしたい」との意向を示した。

 刑事訴訟法は同手続きについて「十分な準備が行われるようにするとともに、できる限り早期にこれを終結させるように努めなければならない」と規定。起訴から8カ月が経過しており、同地裁も協議をより迅速に進める必要性を感じているとみられる。

 関係者によると、協議は終盤に差し掛かっており、検察側、弁護側の双方が争点について詰めているという。

(2007/04/25 20:25 更新)

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秋田小1児童殺害事件-60

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