JUNSKY blog 2015

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相撲部屋と同じ“かわいがり方” 海自リンチ事件

2008-10-18 21:10:15 | 事件・事故
閉鎖社会が招いた新たな悲劇である。

起こっている事態は、昨年の相撲部屋での“鍛錬”“かわいがり”と称する集団リンチと同じである。

相撲部屋、自衛隊、暴力団など閉鎖社会では連綿と続いてきた現象であろう。

 この事件は「徒手格闘訓練」と称して訓練の建て前をとっているが、一人で15人を相手に次々と対戦させられると言う過酷なものである。実戦を想定したものと言うが、スーパーマンやウルトラマンではない生身の人間であり、異常な“訓練”と言わなければならない。
 一応『ルール』があるそうで、対戦相手一人当たりは50秒。10秒の合間を置いて、次々に15人と戦い15分間殴り合いを続けると言う訓練である。
 産経新聞の報道では、実際には40分以上に亘って行われていたと言う。

 教官が「手を抜くなよ、こいつのためにならんぞ」と声をかけたとも言われ、相撲部屋で入門間もない力士がリンチで殺された状況と酷似している。

海自格闘死亡:同じ経験した元同僚が証言 「意識飛んだ」
   毎日新聞 2008年10月18日 15時00分

 「実戦訓練」と言いながら、実戦にも出ない内に身内で殺してしまってどうする? 「戦士」を一人、戦わずして失ったことになるのだ!

 自衛隊は、発足以来戦死者を出していないことを「誇り」にしているかも知れないが、訓練中の『戦死』や自殺は少なからず起こっているのである。

 死亡隊員、14人から打撃230発
    海自が記録

            朝日新聞 2008年10月17日8時9分

 広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で特殊部隊「特別警備隊」の養成課程にいた3等海曹(25)が徒手格闘訓練中に頭を打って死亡した問題で、亡くなった3曹が倒れるまでの間、14人の隊員から計約230発の打撃を受けていた、という記録を海自側がまとめていたことがわかった。海自警務隊はこの記録を入手し、訓練の実態解明を進めている。

 海自側の記録によると、9月9日夕にあった徒手格闘訓練は、全体で15分間の制限時間内に、3曹が順に15人と1人50秒間で対戦するルールで、防具とグローブも装着していた。3曹は10分余りの間に14人を相手に計約110発のパンチやけりを繰り出す一方で、計約230発の反撃を受けていた。14人目の3発目のパンチをあごに受けて倒れたが、相手にはそれまでに8発を返していた。

 訓練後、立ち会った指導教官2人のうち1人が、訓練中の双方の攻撃数を集計するよう参加した隊員に指示し、まとめたという。隊員らには、3曹が一方的に殴られていたという印象はなかったという。

 同様の徒手格闘訓練で以前、別の転出予定の隊員が16人と対戦してけがをしたことを受け、今回の訓練ではパンチなどを思い切り振り抜くことが禁じられていたといい、3曹が浴びた打撃の中には威力のあまりなかったものも含まれているという。

 海自は当初、けが人が出た過去の訓練の時期を7月としていたが、その後、5月と訂正した。  


海自死亡 「1対15」防衛相に伝えず 報道後に知る(朝日新聞) - goo ニュース 2008年10月17日(金)10:55

海自訓練死に不安と憤り交錯(中国新聞) - goo ニュース 2008年10月15日(水)10:00

死亡隊員、14人から打撃230発 海自が記録(朝日新聞) - goo ニュース 2008年10月17日(金)08:09

呉地方総監「事故調で究明」(中国新聞) - goo ニュース 2008年10月14日(火)14:00

海自隊員死亡 「1対多数」は同好会行事 養成課程の授業でも (産経新聞) - goo ニュース 2008年10月17日(金)08:05

「逸脱した訓練」と問題視=15対1、知ったのは報道後-海自隊員死亡・防衛次官(時事通信) - goo ニュース 2008年10月16日(木)23:30

「1対15」訓練の報告受けず 防衛相、事務次官とも報道後(共同通信) - goo ニュース 2008年10月16日(木)20:59
 


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