【阪急阪神ホテルズ系列のホテルやレストランでの食材偽装問題】の続き
この処、『最高責任者は知らなかったが、末端が間違ったことをした』
との嘘の言い逃れがまたぞろまかり通っている。
一つは、アメリカのNSAによる外国要人の電話盗聴事件。
オバマ大統領は「知らなかった。 知っていたら是正させていた」と
当初言い逃れしていたが、今日になって、どうやら知っていたらしいという
報道が出始めた。
オバマ大統領は辞任するつもりは無い。
二つは、みずほ銀行グループによる暴力団など反社会的勢力に対する融資である。
これも当初「歴代頭取は知らなかった」と居直ったが、実は知っていたどころか
寧ろ率先して進めていたことが解ってきた。
最も責任重大な最高責任者二人は留任し僅かに半年報酬カットと云うだけ。
三つは、阪急阪神ホテルグループ傘下のホテル・レストランなどでの食材偽装。
これも、シェフや食材調達担当者や納入業者などに責任を改めて転嫁した。
一応、鉄道畑出身だった社長だけは辞任し、第一ホテル出身の新社長にすげ替え。
いずれも、『部下』に責任を転嫁したり、しようとしたりしたが、結局
経営者が知る立場に居たり、率先してたりしていたことが後で発覚した。
阪急阪神ホテルズの社長は辞任したが、読売新聞などによると
最後に超お馬鹿な『最後っ屁』ないし『捨て台詞』を吐いたらしい。
読売新聞の表現では以下の如し・・・
バナメイ使っても差額「50円」辞任の社長強調
(読売新聞)- 2013年10月29日(火)10時07分
「阪急阪神グループ全体の信用問題に発展してしまった。責任は、辞任でもってしか果たせない」。
28日夜の緊急記者会見で辞任を発表した阪急阪神ホテルズの出崎でさき弘社長(55)はそう言って、目をうるませ、何度も頭を下げた。24日の記者会見で「偽装ではなく、誤表示だ」と繰り返し述べたときの、強気の姿勢は消えていた。
同社は当初、29日午前に記者会見を開いて再調査結果を公表する、と説明していたが、28日午後6時過ぎになって、緊急会見を同8時から開くと発表した。記者会見の会場は、メニュー偽装の主舞台でもある大阪新阪急ホテル(大阪市北区)。冒頭、進行役を除き1人で現れた出崎社長は、「前回の会見で謝罪の気持ちがなかったという叱責を受けた。誠に申し訳ありませんでした」と述べ、10秒以上、じっと頭を下げ続けた。
この日も「お客様を欺く意図はなかった」と、意図的な偽装を否定する見解は譲らなかったが、「お客様にこの理屈は通らない。偽装と受け止められても仕方がない」と述べ、また深く頭を下げた。
出崎社長はこうした発言の一方で、
「5000円のコースのうち、芝エビではなくバナメイだったことの差額は50円。6000円のコースで、九条ネギを白ネギなどにした場合の差額は9円だった」と、利益は多くなかった点も強調。
さらに、「会社として偽装を認めないのか」との報道陣からの質問に対し、「意図的に不当な利益を得るためであれば偽装だが、再調査でもそういう事実は出てきていない。そのものずばりの偽装ではない」と、歯切れの悪さも目立った。
(2013年10月29日10時07分 読売新聞)
私は、Twitterで、次のような『ツッコミ』を入れた。
⇒ 塵も積もればで・・・じゃあ何で高い食材に間違えなかった?全てが安い方に変更じゃないか!
⇒ この期に及んでもそんな馬鹿な言い訳するか!
僅か50円と云うなら全て50円高い食材に変えても利益はそれ程変わらない訳で、どうして全て安い方の食材にしたのか説明せよ!
Twitter では次数が限られるのだが、要するにそういうことだ!
全てをはるかに安い方の食材に変えているのであるから
「意図的に不当な利益を得るためであれば偽装だが、再調査でもそういう事実は出てきていない。そのものずばりの偽装ではない」
と言い訳してもそのまま受け取るわけには行かない。
つまり、「不当な利益を得るためのそのものずばりの偽装偽装である」 のは間違いない!
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製造業でコストダウンに取り組む際は、部品の一つ一つまで、1円以下の単位で
コストダウンの可能性を図る訳で、1円のコストダウンでも大量に発注するから、
全体では大きなコスト削減になる。
純利益率は多くの場合定価の1%前後であるので、コースの食材一つで50円の
コストダウンは、純利益を大きく押し上げることになる。食材はエビだけではなく、
様々にある訳だから、全体では大幅な利益増になるのである。
そんなことは、謂わば当たり前の話なのに、「50円しか差額は無い」と言って
悪あがきをすると云うのは、見苦しいし、益々阪急阪神グループの信用を無くす。
何を考えて、こんなお馬鹿な発言をしたのだろうか?
本当にお馬鹿なのかも知れない。
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【食材偽装があった阪急阪神ホテルズ系列の主なホテルなど】(再掲)
阪急阪神ホテルズレストラン事業部:0120-005-101
大阪新阪急ホテルレストラン
ホテル阪急インターナショナル
京都新阪急ホテル
ホテル阪神
六甲山ホテルレストラン
宝塚ホテル
吉祥寺第一ホテル
第一ホテル東京シーフォート
など (記者発表資料では、系列23店舗-47品目で食材偽装があったようです。)
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阪急阪神ホールディングズグループ ポータルサイト
謝罪ページ無し
阪急阪神第一ホテルグループ レストラン事業部
謝罪ページ無し
株式会社 阪急阪神ホテルズ
(再掲 おわり)メニュー表示と異なった食材を使用していこに関する
お詫びと お知らせ
株式会社 阪急阪神ホテルズ - 2013年10月22日 PDF
上の『原因究明』 や 『再発防止処置』 を見ても経営者の謝罪もなく
責任は不問だし、経営者が実行すべき是正処置や行動規範も述べられていない。
もっぱら担当者と納品業者に責任を転嫁している。
メニュー表示と異なった食材を使用していたことに関する
再発防止策と社内処分について
株式会社 阪急阪神ホテルズ - 2013年10月24日 PDF
社内処分について
・取締役社長 報酬の20%を減額 一定の信頼回復の目途が立つまでの期間
・取締役 6名 報酬の10%を減額 6か月
・監査役 3名 報酬の10%を減額 6か月
この処分も大甘だろう。 犯罪を犯したと云う認識が皆無である!
社長に至っては、『一定の信頼回復の目途が立つまでの期間』であり
6ヶ月以上と云う記載もなく1年かも知れないし1ヶ月かも知れない。
会社名
株式会社阪急阪神ホテルズ
Hankyu Hanshin Hotels Co., Ltd
登記上本店
大阪市北区芝田1丁目16番1号
本社事務所
〒530-8310 大阪市北区芝田1丁目1番35号
TEL 0120-005-101, 06-6372-5231 FAX 06-6372-5234
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阪急阪神ホテルズ:後手後手の対応、事態を悪化
毎日新聞 - 2013年10月28日 23時43分(最終更新 10月29日 05時43分)
阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)がメニューと異なる食材を使っていた問題で28日夜、急きょ記者会見を開いた出崎(でさき)弘社長。事実上の偽装を認め、何度も立ち上がって頭を下げたが、「不当な利益を得るためととらえるなら、偽装ではない」と釈明する場面も。22日に問題が表面化して以来、同社の会見は3回目。従業員に誤表示の認識があったかどうか説明は二転三転し、後手後手の対応が事態をより悪化させた。
会見場の大阪新阪急ホテル(同市北区)には、100人を超す報道陣が詰めかけ、出崎社長が2時間以上にわたり、1人で受け答えした。
冒頭から約25分間は25日からの再調査の結果を報告。
出崎社長は24日の会見で従業員が誤表示を認識していなかったと説明したが、この日は一転、
一部の従業員が認識しながら放置していたと認めた。
青ネギなどを九条ネギと表記した理由については「担当者がメイン料理ではなく、添え野菜なので客に伝えなくても問題ないと思った」と説明。
安価なバナメイエビを芝エビとした例では「『小さいエビは芝エビと称する』などとする一般常識と違う業界の習わしがあった」としたが、「どれもお客様には通用しない」と述べ、消費者の意識とのずれを認めた。
誤表示の見解を撤回した理由については、自身が24日に開いた会見の様子をテレビなどで見て「会社の立場だけで説明していた。お客様の視点が足りなかったと感じた」と硬い表情で語った。
辞任の意向は26日に親会社の阪急阪神ホールディングス幹部に伝えたが、「まだ再調査が終わっていない」と言われ、28日に受理されたという。
「阪急阪神グループ全体の信用問題になり、ここで責任を取るべきだと考えた」と心情を明かした。
ホールディングス社内では、前回の社長会見について「謝罪の意図が伝わっていない」と批判する声が高まっていた。「私の判断が甘かった」。出崎社長は何度も繰り返し、会見場を後にした。【田所柳子、後藤豪、近藤諭】
◇「辞任は仕方ない」
出崎社長の突然の辞任表明に、ホテルの利用者からはさまざまな声が上がった。
大阪新阪急ホテル(大阪市北区)に宿泊にする横浜市保土ケ谷区の男性会社員は「辞めれば騒ぎが収まると思ったのでは。(辞める前に)調理現場だけでなく、どこまでが偽装の事実を把握していたのか、まず明確にしてほしかった」と真相究明を強く求めた。
阪急阪神ホテルズ、社長辞任で「幕引き」図る 厳しい信頼回復への道
産経新聞 - 2013年10月29日(火)08:05
阪急阪神ホテルズがメニュー表記と異なる食材を使っていた問題は28日、出崎弘社長が辞任に追い込まれる事態となった。背景にあるのは、阪急阪神グループの企業の経営に深刻な影響を及ぼしかねないとの危機感。トップ辞任によって問題の早期幕引きを図りたい思惑がみえる。
「ホテルズだけで収まることがなく、阪急阪神の信用問題にまで発展した。その責任は辞任をもって償うしかない」
出崎社長は28日に開いた記者会見で、辞任の理由をこう説明した。
出崎社長は問題の再調査をする中で、26日に親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫社長に辞任を申し出た。調査中のため預かりとなったが、28日に再び角社長に申し出たところ、角社長から「グループ全体に迷惑をかけた」などといわれ、辞任が受理されたという。
問題発覚後、系列ホテルでの宴会やレストランの予約キャンセルが相次ぎ、そごう・西武も系列のおせち料理の見本をいったん撤去するなど経営に影を落とし始めた。「阪急阪神のブランドが傷つき、グループ各社に悪影響が出かねない」(関係者)との声は日増しに強まっていた。
実際、市場は阪急阪神ブランドの毀損(きそん)を懸念し、阪急阪神HDの株価は問題が発表される前日の21日の573円から4日連続で値下がりし、25日には534円にまで下落した。
食の問題に対する消費者の目は厳しく、平成19年に料理の使い回しや食材の産地偽装が発覚した大阪の高級料亭「船場吉兆」は廃業に追い込まれたほど。
角社長は阪急阪神HDの報酬の50%を当面返上することを決定。関西経済連合会の副会長職にある財界活動の自粛も示唆しているが、阪急阪神ブランドについた傷は深く、信頼回復への道は険しい。
阪急阪神ホテルズ、新社長に藤本氏 内部昇格
東京新聞 - 2013年10月29日 14時20分
阪急阪神ホテルズの新社長に決まった藤本和秀氏
メニューと異なる食材を使い問題になった阪急阪神ホテルズは29日、大阪市内で取締役会を開き、辞任する出崎弘社長の後任に、藤本和秀取締役常務執行役員を充てる人事を決めた。親会社の阪急阪神ホールディングスの野崎光男取締役が阪急阪神ホテルズの非常勤の会長に就任する。いずれも11月1日付。
出崎社長は28日の記者会見でメニューの一部が偽装だったことを認め、その責任を取って辞任すると表明していた。
阪急電鉄出身の出崎氏から、ホテル生え抜きの藤本氏にバトンタッチし、管理体制の強化などに取り組む。
阪急阪神ホテルズ、社長に藤本氏昇格を発表
日本経済新聞 - 2013/10/29 13:44
運営するホテルのレストランでメニューを虚偽表示していた阪急阪神ホテルズは29日、引責辞任する出崎弘社長(55)の後任に藤本和秀取締役常務執行役員(63)を充てる人事を発表した。また非常勤の取締役会長を親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の野崎光男取締役(55)が兼務する。経営トップの刷新で事態の収拾を急ぐ。
29日午前に開いた臨時取締役会で決定した。藤本、野崎両氏は11月1日付で就任する。出崎社長はメニューの虚偽表示の責任をとり、28日に開いた記者会見で辞任する意向を表明していた。
藤本氏は阪急阪神ホテルズで総務人事部長を務めるなど、管理部門の経験が長い。今後は混乱した社内の立て直しや景品表示法違反の調査を進める消費者庁との調整などにあたる。
阪急阪神HDが会長に送り込む野崎氏は総務畑が長い。法令順守(コンプライアンス)の徹底や企業風土改革の推進役として起用するとみられる。
藤本 和秀氏(ふじもと・かずひで)74年(昭49年)明大政経卒、第一ホテル入社。08年阪急阪神ホテルズ執行役員、12年取締役常務執行役員。東京都出身。
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